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つみき通信

このブログは、つみきの会の各支部リーダーを始め、理事、事務局スタッフなど、つみきの会の活動を支えるスタッフたちからのお便りをお届けするものです。ぜひ、時々お立ち寄りください。

新潟定例会のご報告

7月28日(日)に開催された新潟定例会についてご報告いたします。大人18人、子ども6人が参加し、放課後デイや学童、福祉関係の非会員の方も訪れました。

【個別指導】3組参加
*3Dー2Dマッチング =教材はアンパンマンのキャラ3体
2Dマッチング(3枚の写真と写真のマッチング)はできるが、3枚の写真とフィギュアが難しい。切り抜きとフィギュア、3体から2体に減らすなどの工夫が必要。
アンパンマンシリーズだと分かりにくいので、教材をコップとバナナなど色や形、種類を全く違うものにするといい。

*「〇〇どこ?」「ここ」「〇〇どれ?」「これ」
コツは最初からプロンプトして間違わせないこと。一つの教材で「どこ?」「どれ?」に答えさせる。クリアしたらランダムローテーション。
確実に理解したら教材を少し離したところに置き、「〇〇どっち?」「こっち」に進む。

*2桁の数字の読み
1から20まで読めるが、単独、例えば6と16の数字カードなどでは混乱してしまう。
実は20〜30の方が簡単。15より25、35の方が分かりやすいので、こっちから教える手もある。
左右違う数字の方が言いやすいので単独で読ませる。順番で覚えるのではなく、2桁の読みに慣れさせる。25や35や45を単独で言わせて、そのあとは受容的命名。
選ばせていくうちに25を「に、ご」ではなく「にじゅうご」が定着していく。自閉症の子にとって十の位はミステリー。「15はなぜ1と5がくっついているの?」となる。

【集団プログラム】
*動作模倣、手遊び
「あれなんだ」の指差しで果物にタッチ。次は目線だけで果物にタッチ。紐を輪っかにして電車ごっこ、人間アーチをくぐる。次は伸ばした紐を片手で掴んで電車ごっこ。最後は紐なしで電車ごっこ。親子でテーブル運び、一人で椅子運び。

【講義 上級課題いろいろ】
NOTIAでは、2年前から1ケースだけだが、実験的に週20~30時間の早期集中介入に取り組んでおり、「W30 プロジェクト」と名付けている。課題は代表がお子さんの状態に合わせて立案している。そのW30のお子さんが上級課題に入ってきたので、最近の主な課題から、「つみきプログラム」にないオリジナルな課題を中心に紹介した。

・認知系課題
絵に開かれた情報から犯人を特定する。誰もいない部屋の中に置いてあったケーキが食べられている!ドアには鍵がかかっているけど、あれ?ドアの下に小さな穴が空いているぞ。「犯人は誰だ?」①ぞうさん②パンダさん③ねずみさん

・問題解決思考
犯人は誰だ?の発展。問題を解決するためにどのような手段を取ったらいいのかを考える。
「わあ火事だ!誰に助けてもらったらいい?」①火の神様②水の神様③風の神様

・ことば系課題
反論とその理由。「これ馬だよね」「違うよ」「なんで」「シマシマ模様があるからこれはシマウマ」。考えることが苦手だったので、理由を言わせる。考えさせる。

・「さー」言葉
健常の子には「あのね、それでね期」が3歳くらいで始まる。情報交換の要領で「あのねー先生ねー昨日ねースーパーでアイスを買った」「あのねー〇〇ちゃんねー幼稚園でねージャングルジム登った」と、自分のことを話させる。
あのねーが言えるようになったら、自分の好きなものばかり話すようになってしまったので話を促す。「あのね、で何かお話して」「あのねー〇〇くんと遊んだ」「へー何して遊んだの?」「すべり台」
接続詞「それでさー」の導入。「今日プールした」「それでP(プロンプト)」「それでねーお顔つけした」

・「り」言葉
日本語にはうっかり、てっきり、ゆっくり等「り」で終わる言葉が多い。こっそり、びっくり、がっかりと書かれたカードを用意して、「先生ガリガリ君が買いたかったけど、売り切れていたんだよーどれ?」「草むらを歩いていたらへびが出てきたんだ、どれ?」とカードを選ばせる。

・〜だけにあるもの
物の特徴を言わせようとしても、『特徴』が分からない。ぞうとサイとシマウマを並べて「目があるのは?」「鼻があるものは?」とそれぞれ答えさせ「シマシマがあるのは?」「シマウマ」「だけP」「だけ」と違いを認識させる。「サイだけにあるもの言って」「角」「キリンだけにあるものは?」「長い首」

認知系課題で実際に使われた代表作のイラストが配布され、今回も和やかで大変勉強になる定例会でした。
参加された皆様、セラピストの皆様、遠方よりお越しの藤坂代表、本当にありがとうございました。
次回開催は11月3日(日)です。
皆様のご参加をお待ちしております。

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仙台定例会の報告(2019/07/21)

7月21日(日)に開催された仙台定例会についてご報告いたします。大人12人、子ども8人が参加し、初参加の会員の方もいました。

【個別指導】6組参加

*鉛筆の持ち方

  鉛筆を体の反対側に倒して持ってしまうので持ち方の矯正をしました。

子供の手をしっかり押さえるのではなく、鉛筆を手のひらでそっと親指と人差し指の間に倒してあげる。

この時、書き始めから正しい持ち方になるように子供が鉛筆を手に取る瞬間を見逃さない。


* ラジオ体操

  体を反ったりひねったりすることが苦手なお子さんへの教え方。

  対面の動作模倣では反る動きがわかりにくい子供には横に並んで行う。(横を見て模倣できる能力が必要)

大人が膝立ち、子供が立って行うと高さがそろい、子供が真似しやすい。 


*自分の頭の後ろで髪を結ぶ

  頭の後ろでゴムを結ぶ動作はできていたので、髪の集め方の指導があった。

  手は逆手。首に親指が触れるように髪を集めるときれいに結べる。


*ズボンの前後

  衣類の前後の概念がわからなくても間違えずはく方法。

教材が体操着だったので左前に付いているネームを頼りにする。

はく時にズボンを体の前に持ち上げたときにネームをトントンとタッチする。

次にズボンを床にお尻を上にして置き、体の前に持ち上げたときにネームを探させる。(ズボンのお尻が前になった状態)

探したらトントンしてはく

おなかが上、お尻が上に置くことをランダムに行い、「ネームを探す→トントン→正しくはける」という習慣をつける。


*矢印の理解 

  対面で教えるより並んで教えた方が矢印や指差しの方向が子供にわかりやすかった。

  テーブルの上に紙コップを伏せて置き、中に強化子を入れる。

指差しでどのコップか当てられたら指差しカード、矢印に移る。この時、指差しカードの指は長く描くとわかりやすい。

指差しカードで分かりにくいときはボールペンなどで指すと良い。


*単音模倣

教えるときにあいうえお順にしないこと。

た→ほ→う→の  など、ランダムに模倣させ、発音できない音を探す。

「え」が出ないときは舌を出すと音が出やすい。

「ま」は一度口を閉じ「んーーーーーーーっあ」

「あ」で練習を積み「んーーーーーっま」へチャレンジ。




【講義】時の概念
  朝昼夜、曜日など生活に欠かせない概念の教え方の講義でした。

中でも印象深かったことは



時計の読み方がわかったら時間の意味を教える。

デジタル時計で2:59になったら「3時になったらおやつ」と言う。子供に時計を注視させ、3:00に変わったら「3時になった」と言わせ、おやつをあげる。

最初は30秒くらいしか注視できないので59分30秒から見始めると良い。

信号も青になる直前で注視させると良い。



時計が読めたらそこで安心して終わらせてしまいがちですが、生活していくうえで時間の意味を理解することはとても大切なことだと感じました。





参加された皆様、セラピストの田村先生、遠方よりお越しの藤阪代表本当にありがとうございました。今回も大変勉強になりました。

次回開催は11月24日(日)です。

皆様のご参加をお待ちしております。

大阪定例会の報告 (2019/7/14)

7月14日に行いました大阪定例会の報告を致します。

24組 大人 44名,子供 25名のご家族及び療育関係者の方が参加されました。


■個別指導
3組が受けられました。


[1組目]
【色の命名】をされていました。
お子さんが回答を選ぶに、親の顔色をうかがっている感があるので、反応しないように。複数の物でランダムローテーションをする場合は指示の順番もランダムにするように。お手つきが多い場合については、指示の間隔を空けて、お手つきを減らしていくこと。集中している時の正解については早めに強化をすること。と、アドバイスがありました。


[2組目]
【物の受容的命名、物×指示】をされていました。
デスクでのセラピーの際は、デスクの上を課題時に使用するだけのものを出し、 集中しやすくするように。物×指示の受容後の表出(動詞の表出)について、動詞の受容は出来ているが、動作後に「なにしてる?」で言葉が出にくい状態であったため、まずは、音声模倣で(動作等をせずに)「フリフリ」や「トントン」を模倣させていき、表出しやすくしていってはどうか。と、アドバイスがありました。


[3組目]
【音声指示】をされていました。
音声指示の定着が難しい場合は、フルプロンプトからのフェーディングの段階を急に減らしていくのでは無く、意識してゆっくりと段階的に減らしていき、子どもの失敗を減らし、行動を獲得させていくように。と代表よりアドバイスがありました。


■般化訓練
18組のご家族が実施されました。

■集団プログラム

藤坂代表が前に立ち、全体で、代表の動作模倣、音声指示、手遊び歌、皆で輪になっての集団遊び。ボランティアさんを交えて、トンネルくぐり等、皆で楽しく取り組みました。


■講義「身辺自立の教え方」
(食事スキル)(衣服の着脱)(水回りスキル)の中から、 衣服の着脱のスキル(今回の講義はズボンをはくこと)とお箸の使用の際のプロンプトの仕方を実演を交えて講義がありました。衣服の着脱では、特にバックチェイニングの進め方で、①途中でほめないこと。(ほめることでチェインが途切れてしまう。最後のステップが終了してから強化する。)②途中で声をかけないで、無言でプロンプトする。(同じく声をかけるとそれに依存してしまって、声をかけないと中断してしまいがちになる。)③ひとつのステップが終了したらすばやくプロンプトして次のステップに映らせる(移行プロンプト)の説明をいただきました。


■質疑応答


参加者の質問に代表回答・アドバイスを頂きました。






スタッフ変更後、初めての定例会でどうなることかと不安でしたが、
皆さまのご協力のおかげで、無事開催できました。ありがとうございました。

次回は、2019年12月22日(日)の開催を予定しています。

2019年7月7日東京定例会開催報告

2019年7月7日東京定例会を開催いたしました。
32家族、大人45名、子ども13名が参加しました。
そのうち11家族が初参加でした。

【個別指導】
1組目:音声指示
・すでにできる音声指示を出して勢いをつけ、
その次にできない音声指示を出すと成功しやすい。
・音声指示『ほっぺ』に対して、お子さんが音声模倣で『ほっぺ』と言っているので、
視覚プロンプト(大人がほっぺを触って見せる)をしながら『ほっぺ』の指示を出して教える。

2組目:音声模倣(2音節)
・お子さんは、「ぶた」「わた」など、「た」で終わる言葉が苦手なので、
まずは「母音+た」の二音節、「あった」「いった」「おった」などを練習する。

3組目:動作模倣
・「タッチ」ができるので、大人が手を上に挙げて、子どもがタッチしそうになった瞬間に大人が手を後ろに引いてタッチさせないようにすると、「はーい(手を挙げる)」の動作模倣になる。
(これを両手でやると「ばんざい」の動作模倣になる。)

【般化訓練】
3家族×4グループ=12家族が参加しました。そのうち初参加の方は2家族でした。
各グループ、熱心にセラピーに取り組み、意見交換をしました。

【集団プログラム】
動作模倣、手遊び歌、ボランティアさんがつくったトンネル(高・低)くぐりをしました。
みんな楽しんでいました。
 
【講義】数の教え方
・数唱を教える時、4は「よん」、7は「なな」と教えた方がよい。
(4を「し」と教えると、「4個」のことを「しこ」と読んでしまう場合が多い。)

・「○個ちょうだい」
5個以上の数で「○個ちょうだい」と指示を出すとき、まずは3個から練習する。
(3個ならパッと見てわかるので、指定された数に達したことに気がつきやすい。)


今回、ボランティアさん13名、ノティアセラピストさん2名にご協力いただきました。
貴重なお休みの日にご協力いただき、ありがとうございました。

次回の東京定例会は2020年1月頃に、川崎生涯学習プラザでの開催を予定しております。
初心者の方も大歓迎です。お気軽にお越しくださいませ。

2019年6月9日開催 名古屋定例会報告

6月9日に名古屋定例会が開催されましたので、ご報告致します。

藤坂代表、つみきの会事務局の皆様、NOTIAセラピストの先生方、ボランティアの皆様、定例会スタッフの皆様、そして参加頂いた皆様ありがとうございました。


日時:2019年6月9日 12:30~16:05
場所:イーブル名古屋 第二研修室
参加家族:15家族

1.個別指導
 藤坂代表に2組(声の大小、マッチング 等)指導いただきました。
 その際、以下のようなアドバイスをいただきました。

・教材を取られる場合、親の手を教材の前に出してガードする。
教材を押さえて、さらに強化子を素早く出すことで、取られることを防止する。
強化子だけではなく、ほめ言葉もふんだんに。

・子供が自分の世界に入ってしまう場合、強化子の前出しも有効。

2.般化訓練
 12家族(4組)が実施されました。

3.集団プログラム
 手遊び歌、人間アーチくぐり、名前を呼ばれたら返事・タッチ などを行いました。

4.講義「会話の育て方」
 藤坂代表に、実例を交えて講義いただきました。
物や人の表出的命名からはじまり、要求・叙述の自発、社交的応答、質問の自発、情報交換型会話、会話の自発まで幅広い層に対応された講義で、
アンケートにも、中級~上級課題について具体的に聞けて勉強になったとの意見がございました。

5.質疑応答
参加者の質問に、藤坂代表からアドバイスいただきました。

Q.人見知りが激しい。
A.要は慣れ。慣れると、状況が分かってくる。泣いたとしても、30分は我慢させる。

Q.スプーン、フォークを覚えさせるのに苦労している。
A.手づかみをさせない。手づかみできる位置に食べ物を置かない。
はじめはスプーン一匙掬っておいて、それをプロンプトして、口に入れさせる。

Q.追いかけっこの途中で集中が切れて、追いかけてこない。
A.追いつける距離で逃げる。スモールステップで距離を伸ばす。

Q.追いかけっこで、逃げない。
A.はじめは少し背中を押してあげて、プロンプトする。
 少し逃げたら、楽しく捕まえる。

Q.場所が変わると、指示が通らない。
A.公園や色々なところで、セラピーをする。

以上となります。
次回は10月末開催を予定しています。

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つみき通信

Author:つみき通信
NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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