つみき通信

このブログは、つみきの会の各支部リーダーを始め、理事、事務局スタッフなど、つみきの会の活動を支えるスタッフたちからのお便りをお届けするものです。ぜひ、時々お立ち寄りください。

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3/26 新潟定例会のご報告

3月26日(日)に新潟定例会が開催されましたので報告します。


年度末の忙しい時期だったと思いますが、11家族から大人と子ども合わせて約30名と沢山の方に参加していただきました。

○個別指導
7組のお子さんが「音声模倣」「あげ・もらい」「お話を作る」等の課題について指導を受けました。

指導の中で藤坂代表から「親が完璧を求めすぎると子どもは『自分はちゃんとできていない』と感じ、苦手意識を持つようになる。完璧でなくてもできているところを認めてあげられるかどうかで、将来的に大きく変わってくる」というようなお話をされていました。
私自身もつい、「これくらいならできるはず」「もっとできるようになってほしい」との思いから必要以上に子どもに負担をかけて自信を失わせていたと大変反省しました。

また、指導を受けたお子さんたちが前回の定例会の時よりも成長している姿に、我が家も頑張らねばととても励まされました。

○集団プログラム
動作模倣や手遊び歌、トンネルくぐり、挙手して果物の名前を答える等、みんな楽しそうに参加していました。


○講義「マンドトレーニング」
マンドトレーニングとは要求表現を引き出すトレーニングのことで、マンド(要求)は強化されやすいため、コミュニケーション行動を促すのに有効とのこと。
後半、2組のお子さんによるデモンストレーションが行われましたが、まだ音声模倣を練習中のお子さんが「みかん」「みかん」と何度もことばを発していたのが印象的でした。

最後に質疑応答の時間を設けましたが、時間いっぱいまで藤坂代表への質問が続き、参加された皆さんが日々一生懸命にお子さんと向き合われている様子が感じられました。


次回は、7月9日(日)に開催予定です。多くの方のご参加をお待ちしています。
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【報告】平成29年度第1回神戸定例会(4/9)

各 位

いつもお世話になっております。
神戸定例会スタッフの山崎です。
本日(4/9)、平成29年度第1回神戸定例会を開催させていただきました。
藤坂代表をはじめ、関係者の皆様には、心よりお礼申し上げます。
本日の開催内容につきまして、下記のとおりご報告させていただきます。

               記

(1)定例会の実施内容について

日 時 平成29年4月9日(日)13:20~16:45 (天気:晴)

場 所 兵庫勤労市民センター2階第3会議室

出席者 藤坂代表、NOTIAセラピスト3名、ボランティア5名
    参加者(大人)31名、子供14名


参加者の内訳

1.参加者(大人) 31名

    【関係別】
     保護者 24名(16家族)、療育関係者 7名

    【地域別】
     兵庫 16名(神戸市内 9名、その他 7名)、大阪 3名、京都 3名、
     滋賀 4名、岡山 3名、徳島 2名

    【ABA歴】
     未経験・始めたばかり 37.5%、1年未満 25%、2年以上3年未満 25%、3年以上4年未満 12.5%

    2.子供 14名

    【年齢別】
     2歳 7名、3歳 1名、4歳 2名、5歳 2名、6歳 1名、7歳 1名

1.個別指導

[1組目]
 課題:「色×物」

    まず、藤坂代表から以下のセラピーの基本についてのアドバイスが
    あった。
    ・強化子を複数用意すべき。
    ・強化子を返すのを嫌がっても断固取るべき。
    ・教材を投げるなどふざけた行為をした場合は無視すること。
    ・教材で遊ばせないこと。 
    ・お手つきをさせないこと。 
    ・パターンを読まれているから読まれないように気を付けること。
    そして、この課題のポイントとして、異なる色で同じ物どうし(例
    赤色のコップと黄色のコップ)、同じ色で異なる物どうし(例 
    黄色のコップと黄色の積み木)でマッチングをして、それができる
    ようになってから、色も物も異なる2つの物でマッチングをする
    よう説明があった。

[2組目]
 課題:「着席を嫌がることへの対応」

    藤坂代表が、子供がペンケースに磁石をくっつけることに夢中にな
    っていたり、シャボン玉をとても喜んでいることをうまく利用して
    着席させた。
    着席した後は、マッチング(2種類・3種類)や簡単な動作模倣が
    きちんとできていた。
    藤坂代表から、典型的な自閉症のようにシャボン玉そのものに興味
    を持っているだけというのではなくて、この子の場合は、人(代表)
    が割るということもとても喜んでいる様子なので、そのあたりも強
    化子として利用してはどうかとのアドバイスがあった。

[3組目]
 課題:「パターン模倣」

    複数の色の積み木を見本どおりに重ねたり、並べたりして完成させ
    ることはできていた。
    次に絵を描く方で課題を行ってみた。
    絵を描いたのと同じ方向で見せるとうまく描けるが、反対側から見
    せると、相手の視線をとらえるのが苦手ということで、うまく描け
    ない様子であった。
    藤坂代表からは、家のように認知がしっかりしている絵は反対側か
    ら見せてもうまく描けるので、経験で、反対向きに描いているとい
    うことを分からせるしかないのではないかとの説明があった。

2.般化訓練

 般化訓練参加者10名が4グループに分かれて行った。

3.集団プログラム

 動作模倣、「あたま・かた・ひざ・ポン」などの手遊び、トンネルくぐり
 タッチ・バトンタッチ、絵のマッチング、ボールトスが行われた。

4.藤坂代表による講義
 テーマ:「ロサンジェルス見学報告2017」

 藤坂代表がNOTIAセラピスト数名と2017年2月に一週間、ロサンゼルスを訪
 問し、ABAベアーズのホームセラピーを見学したこと等の報告であった。

(2)感想

今回の定例会は、今まで私が参加した中で最も2歳台の子供を持つ保護者の
参加が多い会でした。
3年前、岡山から当時2歳の息子を連れ、藁をもすがる思いで神戸定例会
に参加したことを思い出しました。
当時の息子は、発語がなく、お椀に積み木を入れる課題がようやくできる
ようになった状態でした。会では、藤坂代表に個別指導をしていただき、
当時のスタッフの方々にも励ましていただき、とても勇気づけられた記憶
があります。
あれから3年、療育初期こそ課題が進まず、本当に苦しみましたが、その
後は、少しずつ成果が出始め、今では息子ができることが随分増えました。
簡単な会話もできるようになっております。
ABAが療育効果の高いことも実感しておりますが、特に息子のような知的
障害がある子にとっては、早期に療育を始めるということが極めて重要だ
ということも身に染みて感じております。
今後、全国に相当数いる発達障害等の子供を持つ保護者のうち、今以上に
多くの保護者が早期に療育を開始できる環境が整って欲しい、そして、
全国のつみきの会の定例会がその一役を担って欲しいと切に願っております。

(3)次回開催日について

平成29年度第2回の開催日は、平成29年10月15日(日)に決定しました。
皆様のご参加をお待ちしております。


神戸定例会スタッフ 山崎

卒業メッセージ(まーくん)

会員の「まーくん」さんから、「卒業メッセージ」をいただきましたので、ご紹介します。「まーくん」さん、ありがとうございました。

***

入園時には言葉が無く多動のあった息子が、先日、私立の幼稚園を無事に卒園出来ました。

「まま、みて、きれい」息子が年少の夏休みに発した、初めての3語文です。
その時には、今日のような成長は信じられませんでした。
息子が3年間幼稚園に通い、普通に卒園出来たことを奇跡のように思います。

息子は、入園直後に発達外来の診察を受けて、年少の夏に広汎性発達障がい(自閉症スペクトラム)と診断されました。
情緒障がい(知的障がいはない)であり、小学校に上がる頃には言葉は増えて多動も落ち着く、しかし集団での行動、学習は難しいとの所見でした。
診断後直ぐに、ST、OT、デイサービスなどの公的サービスを受け始めました。
それらは大変有難いのですが、親の出番がなく、どこか物足りなさを感じました。
公的サービスの他に親として息子に出来ることはないかと思い、つみきの会に入会しました。

年少の12月(3歳11ヵ月)に初めて発達相談を受け、その後、年中の6月(4歳5ヵ月)に初めて大阪定例会に参加しました。
しかし、初の定例会では、初歩のコンプライアンスが全くできず、床に座らそうとしても泣きわめく始末で、課題にすら進めませんでした。
参加されていた他のお子さんとの違いに愕然としたことを今でも覚えています。
このことに触発されて、自宅でのセラピーを始めました。
最初は、離席、ボイコット、癇癪で、親の指示に従わせることが出来ずにいました。
定例会や訪問コンサルを通じて、プロンプトや褒める時のタイミングを学ばせて頂きながら、自宅でのセラピーを続けました。
すると、息子は段々と指示を聞くことが出来るようになりました。
離席が少なくなり、休憩してから席についてと指示すれば、従うようになりました。
但し、指示に従えるのは、今でも毎回ではありませんし、息子の気持ちが向かないこともあります。
コンプライアンスが一応出来ていると言えるようになったのは、年長の夏頃(5歳6ヵ月)と思います。
その頃から、漸く、息子は会話が出来るようになり、多動も落ち着いて一緒に外出を楽しめるようになりました。

進学は、地域の公立小学校の支援学級(情緒)を選びました。
2か所のかかりつけの病院で、「自分が親なら支援級に入れます。」と同じように話され、幼稚園の担任の先生も支援級を助言されました。
また、支援学級の情緒担当の先生が幼稚園に見学に来られ、その先生も同じ見解を示されました。
自尊感情を育て、学校が楽しくなるようにすることが最も重要であり、そのためには通常学級では指導が行き届かないとの見解でした。
私は、先生方の見解を信じることにしました。
親のシャドーは予定しておりませんが、入学後も学校と連絡を密にとって最善を尽くします。

息子は、食欲旺盛で、よく動きますし、明るい性格で人とよく接します。
未だ「さ行」を上手く発音できておりませんが、うるさいくらい喋るようになりました。
しかし、私の目には、息子は他のお子さんに比べて1, 2歳位幼く映ります。
見た目にも小柄ですし、体幹が弱いためか抱っこしても軽く感じます。
これからの成長において、自信が持てなかったり、対人関係がうまくいかず、孤立してしまうのではないかと心配しています。
社会性や自制心を如何に育てるか、また如何に体力をつけさせるか、親としての私の役目と思っています。

藤坂代表、つみきの会のスタッフの皆様、定例会などで御一緒させて会員の皆様には、本当にお世話になりました。
つみきの会との出会いがあって、ここまで成長出来たと本当に感謝しています。
これからもABAの療育を忘れず、息子が一人前の社会人になれるように親として頑張り続けます。


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 妻追記

 夫の提案でつみきの会と出会い、ABA療育に取り組んできました。
あらためて入学を控えた息子の成長を振り返ると、ABAで培った経験のもと、一つ一つ小さな山をこえて
はるばるここまで来たなという気持ちです。

成長の経緯は夫が上記してありますが、私視点で追記させていただきます。

年少では優しい先生のもと集団生活をスタートしましたが、年中では厳しいメリハリのある先生が担任になりました。
年中当初、厳しさに戸惑い登園したがらず、園でも態度の悪い息子に先生からどう対処してよいか相談され苦慮しました。
このままではまずいと、ABAをはじめました。すると一週間で生活態度が改善されはじめ、先生にも何があったのかと驚かれました。
自尊心を育てる教育を大事にしている園だったので、ABA療育に理解いただき、家での生活と落差なく、
息子の成長につながることができました。
行事ごとや細かな課題は多々ありましたが、協力して取り組み、無事卒園することが出来ました。

息子を通じて、地域で沢山の方と知り合いましたが、近い悩みを持ってABAを実践している方には(推測も入りますが)出会えませんでした。
相談先の心理士さんでABAに否定的な方もいました。般化できない、個人の自由や意思をくみ取ってフォローすべきではというようなご意見でした。
日々セラピーに奮闘し成長を感じているのに否定されるなんて…私にはそういった意見こそ成長を摘み取る考えではと感じました。

会のメールは拝読しつつ、直接オープンに話せる機会がなく少し寂しく感じていました。
なので、定例会やSST教室で息子に近いお子さんをお持ちの会員の方々と直にお話することができて本当にありがたかったです。
セラピストさんかと思う高いレベルの会員さんもいらっしゃったり、皆さん頑張ってるんだと改めて私の活力になりました。
また、二カ月に一度、訪問セラピーで直接ご教授いただき、コンプライアンスの酷かった息子にも教えるコツをつかむことが出来ました。
毎回、息子に合わせた細かなタイミングを知ることが出来ました。ご指導いただき心より感謝しております。

近日は近所のお友達と楽しそうに外遊びに夢中ですが、コミュニケーション力がまだまだで姉のフォローをもらいつつ何とか参加できている感じです。
人と関わる意欲が強いためか、マイペースに自分の話をしたり行動したり、お友達を困らせることも多々です。
学校等での新たな集団生活は心配ですが、何とか人とのやり取りを理解し成長してほしいと願い出来る限りのフォローをしていきたいと思います。

卒業メッセージ(たんぽぽさん)

会員のたんぽぽさんから、以下のような「卒業メッセージ」をいただきましたので、紹介します。たんぽぽさん、ありがとうございます。

藤坂

***

娘の障害が分かったのは、幼稚園年少での入園を断られたのがきっかけでした。
1歳半検診には引っ掛からず、家庭内では大きな困り感はなかった為、個性の範囲で、そのうち他の子のように普通になるのだろうと気楽に考えていました。

しかし、面談後、幼稚園の園長から入園を断られ、市の相談先を紹介されました。
もらったパンフレットのキーワードを検索し、娘が発達障害・自閉症スペクトラムに間違いないと確信しました。
ずっとそばにいたのに、なぜ気付かなかったのか。
誰よりもまず、自分が気が付かなければいけなかったのに。
自分を責めて何日も泣きました。

泣いた後は、とにかく娘のためにできることは全てやってみようと決心しました。
検索していて、「早期療育」というのがとても大切だということは分かっていました。
ならば小学校入学まで、できる療育は全てやろうと決めました。

専門病院での診断、ST・OTを月1回、児童相談所での療育手帳の取得、児童発達支援事業所での小集団の療育週1回、受け入れてくれた幼稚園への通園を週3回、そして「つみきの会」の本を読んで自宅でのセラピー。
幸運なことに、つみきの会に入会後しばらくしてから、セラピストさんの訪問も受けることができるようになりました。

3歳を過ぎた頃から、娘は一気に発達障害・自閉症スペクトラムらしい特徴を表し始めました。
障害があることには納得していたものの、特徴が少なかったため軽い方ではと考えていたので、とてもショックでした。
覚えたテレビのフレーズを延々繰り返すエコラリア、ドアの開閉をはじめとする色々なこだわり行動、大きな癇癪、深夜まで部屋の中を散らかしながら眠らない睡眠障害、視線は殆ど合わなくなり、笑顔を見せることもなくなりました。
「打てば響く」ということわざとは全く逆で、打っても全く響く様子のない娘に、どうやって色々なことを教えれば良いのか。
何冊も発達障害の本を読みましたが、どれよりも詳しく役に立った本は「つみきBOOK」でした。

セラピーの最初の方の課題は、子供に指示に従ってつみきをお椀に入れさせるなど、一見とても簡単そうな課題なのですが、こんな簡単なことですら、当時の娘に10回連続で成功させるのは大変なことでした。
普通の3歳児ならばあっという間にできてしまう課題なのでしょうが、娘は集中力が途切れやすく、すぐに席から立ち上がろうとします。
セラピストさんと相談し、まずは半分の5回連続で成功させることを目標にする、というところからスタートしました。
目には見えない娘の障害を、セラピーを通じて「確かにこの子には障害があるんだ」と実感し、打ちのめされる日々でした。
食べ物やおもちゃを強化子にしていましたが、娘は無表情で受け取るので、本当にそれが強化子になっているかどうか、執着具合で推し測るしかありませんでした。

セラピーと並行して、児童発達支援事業所やOT・STにも通っていました。
電車で通っていたのですが、いつ癇癪を起こすか分からない娘を抱えての電車移動は、とても大変なことでした。
しかし、週1や月1での療育では、娘に対する効果はごくわずかしか感じられませんでした。

今では、それは自転車の習得や英語の学習と同じことだったのだと思います。
週に1回程度では、その時間中に身についたことも、翌週には忘れられていて、結局殆ど定着されないままなのです。

その点、つみきBOOKでは毎日セラピーをするよう説いています。
とても理にかなったやり方だと思います。
子供が前回やったことを忘れないうちに、正しい行動を繰り返させ、記憶として定着させるということなのだと思います。

セラピーの時間数を確保するのはとても大変でした。
毎日子供のこだわりや癇癪と付き合っていると、親の心と体にも疲れが溜まってくるからです。
娘と向き合うのが辛くて、何もしたくなくなる気持との戦いでした。
それでも、週に2回娘のために訪問して下さるセラピストさんのあたたかく熱心な指導を見ていると、娘のためにこれだけ真剣に戦って下さっている方がいるんだから、親の私がくじけてはダメだと励まされました。
反応の薄い娘にも、ほめる時には思いっきり笑顔でほめて強化する姿をみて、一生懸命、日頃のセラピーで真似をしてみました。
セラピストさんは、娘の先生であるだけではなく、私の先生でもありました。
セラピストさんの真似をすることで、私から娘へのセラピーも、より効果的なものへと変わっていったように思います。
日本でも、訪問型のセラピーが公的に認められて欲しいと心から願っています。

3歳半ぐらいの頃の娘のIQは78、4歳半ぐらいには89、小学校入学前には100になりました。
入学直前までに何とかひらがなを書けるようにはなったのですが、微細運動が苦手な娘はとても字を習得するのに時間がかかり、もしや書字障害もあるのでは、と心配するレベルでした。
癇癪やこだわり行動はだいぶ減っていたものの、言葉を含めてコミュニケーション力はまだまだで、不注意が多く、支援級にするか普通級にするかとても迷いました。
学校や教育委員会とも相談し、普通級の方が娘が良い影響を受ける可能性が高いとのことで、思い切って普通級に通わせてみることになりました。
小学校入学と同時に、つみきの会のセラピストさんからも、病院でのST・OTからも卒業し、心細い中でのスタートでした。

セラピーを受け続けていた娘は、たくさん褒められながら色々なことを教わって身につけたため、とても素直に人に教わることができる性格になっていました。
授業中ぼんやりしてしまうときがあっても、先生に少しサポートをしていただけたら素直に従うため、先生を困らせることはほとんどないそうです。
心配していた書字の汚さも、1年生の平均ぐらいのレベルにまで進歩しました。
縄跳びだって、前とびが20回以上飛べるようになりました。
お友達づきあいはまだまだ浅い付き合いしかできませんが、一人ぼっちでいることは少なく、クラスメイトにも自然に受け入れてもらっているようです。

娘は今1年生。4月からは2年生になります。
学校に行くのを毎日楽しみにして、良く笑う子になりました。
たどたどしいながらも学校であったことを教えてくれて、親子で笑い合える、普通の子育ての楽しみをやっと感じられるようになりました。
3歳の頃には、今のような娘はとても想像できませんでした。

色々な方の支援があってのことなのですが、何よりも娘と私を助けてくれたのは、つみきの会のABAセラピーだと思っております。
小さなお子さんをお持ちで入会を迷っている方には、ぜひ半信半疑で良いですから「つみきBOOK」を読んでみるところから始めてみていただきたいと思います。

卒業メッセージ(Mのママさん)

先日のaoさんに引き続き、「Mのママ」さんからも「卒業メッセージ」をいただきましたので、紹介します。

藤坂

***

私は、自閉症の6歳の女の子、Mを育てています。
つみきの会でのABAセラピーを始めたのはMが2歳8カ月の頃で、セラピー歴は3年半以上になります。
そんなMも、とうとう4月から小学生になります。

Mの場合、『劇的な変化』とは行きませんでしたが、それなりに成長してくれましたので、つみきの会への感謝と、入会を迷っておられる親御さんにメッセージを贈らせて下さい。

Mは、1歳半検診では異常を指摘されませんでした。
しかし、その後(1歳後半から)酷い人見知り、場所見知りをするようになり、また言葉も増えず、ネットで検索すると自閉症の症状に似ていると思い、すぐに市の福祉センターへ相談に行きました。

しかし、対応してくれた保健師さんは、『もし自閉症なら、こんなに人の目をじっと見て怯えたりしない』『お母さんの心配しすぎです』などと、まるで相手にしてくれませんでした。

夫や、同居している夫の両親に相談しても、『言葉が増えないのはテレビの見せすぎ』 『場所見知り、人見知りが酷いのは、ずっと家にいるからだ』などと、育て方が原因だと責められました。

しかし出かけたくても場所見知りが酷く、どこへ行ってもパニックで手がつけられないし、自宅でも、やり取りする遊びをしようにも、テレビに執着して私の呼びかけにも全く応じないし、本当にもう、どうしようもなかったのです。

それを誰にもわかってもらえなかった、あの時期が一番つらかったです。

唯一、実家の母はMの状態を異常だと気が付いてくれましたが、自閉症であろうと病院へ行けば治ると思っていたようで、私の抱える悩みの深刻さには気が付かず、度重なる無神経な発言や振る舞いに、距離を置かざるを得ない状態でした。

結局、私は一人でこの問題に立ち向かわなければならなかったのでした。

しかし幸いな事に、インターネットで検索すると色々な情報が得られる時代です。『早期療育』『TEACCH』『ABA』などの自閉症の療育の存在を知り、つみきの会に辿り着きました。

つみきの会への入会やセラピストの派遣については、理解のない夫と両親には事後報告でした。
どうせ説明しても、ABAの理論すら理解できない(する気もない)だろうし、ここでの摩擦が私の最大のストレスになるのは分かり切ったことでした。
今は、そんな事にエネルギーを使うのではなく、Mのために時間もエネルギーも使いたい。
また、それは出来る限り早い時期の方が良い、との一心でした。

私は専業主婦で、夫の決して多くない収入だけでセラピスト派遣を希望するのは金銭面で躊躇しましたが、週1回の派遣であれば何とか家計のヤリクリができると思い、また逆に専業主婦であるからこそ、私がMに付きっきりでセラピーが出来るメリットもあると思い、決断しました。

しかし思い返せば、初めの頃のMは酷いものでした。
SVの先生にコンサルティングに来て貰いましたが、2時間ずっと椅子に座る事を拒み続けて泣きどおしでした。

先生は「Mちゃんはなかなか強情なタイプですね。お母さんはこれに負けてはいけません。まずはこちらの指示に従う事が目標です。」と言って、泣き叫び暴れるMを後ろから抱き込み、「入れて」と差し出したお椀に積み木を入れさせる課題を教えてくれました。

その日から私とMの戦いが始まりました。

その後、3日間はお椀に積み木を入れる課題を続け、4日目にようやく「座って」の指示に従う事が出来るようになりました。
連日のMの癇癪に、近所から苦情が来ないか?虐待の疑いで警察に通報されたらどうしよう、とヒヤヒヤしましたが、今では、自分から『勉強する』と言って、自ら机に座り、公文教室の宿題プリントを自主勉強をするまでになっています。

そんなMの成長ぶりを目の当たりにして、今では夫も両親も理解を示し、協力もしてくれるようになりました。

ただ知的な面では、凸凹はあるもののそれなりの成長を見せましたが、自閉性が高く、対人面での困難さ、聴覚過敏なども酷く、集団に入るのは難しいものがあります。また言語性も著しく低く、未だに2語文程度の発語しかなく、会話は成立しません。自己刺激も多く、見るからに『自閉症』です。

その生活面での困難さから、夏休みの就学相談では、そもそも支援学校就学対象外(S県では支援学校就学基準とされるIQ、DQが存在するらしく、Mはその基準をはるかに上回っていた)にも関わらず、相談員に支援学校を勧められてしまうトラブルがありました。
その就学相談で支援学校を勧められた事を受け、支援学校を希望したのに就学をみとめられませんでした。

しかし、その事を逆手にとり、『それならば、地域の小学校で支援学校と同レベルの支援を受けさせる義務がある』と、教育委員会に主張した所、「同レベルまでは難しいが、出来る限りの努力はする」との回答を頂き、支援員を付けて頂ける事になりました。

そんな紆余曲折の末、地域の小学校の支援クラスに入級が決まり、既に何度か学校に支援の相談に伺っていますが、理解のある先生方ばかりで、有り難い限りです。(理解があるのは、教育委員会を通しているからかも知れませんが。)

この数年で私がMから教わった事は、努力するチャンスはみんな平等に持っている、という事です。

努力しても必ずしも報われるとは限りませんが、努力しないと何も始まらない。
生まれながらのハンデはどうにもなりませんが、努力する事、努力するチャンスはみんな平等に持っていると思います。
そのチャンスを生かすか生かさないかは、自分次第です。

私はMが生まれるまで、五体満足に生まれた自分に胡座をかき、その事にすら気が付けなかった…。

私たちの場合、『チャンス』とはABAの事ではないでしょうか?
10年前、20年前までは、専門家であってもABAに否定的だったと聞きます。
それに比べたら、私たちはチャンスに恵まれている。なんて幸運な事でしょうか。

もしABAを始める事に躊躇しておられる方がおられたら、是非このチャンスを手にして頂きたいです。
そして、私にこのチャンスを与えて下さった、つみきの会の皆様、ノティアの皆様には、感謝を申し上げます。

これからも、よろしくお願いします。

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プロフィール

つみき通信

Author:つみき通信
NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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