つみき通信

このブログは、つみきの会の各支部リーダーを始め、理事、事務局スタッフなど、つみきの会の活動を支えるスタッフたちからのお便りをお届けするものです。ぜひ、時々お立ち寄りください。

7/9新潟定例会のご報告

7/9(日)に新潟定例会が開催されましたので、ご報告します。

今回は大人・子ども合わせて40名と、沢山の方に参加していただきました。

【個別指導】
7組のご家族が藤坂代表による個別指導を受け、以下のようなアドバイスをいただきました。
・「音声模倣」でた行がでない
 ←まず濁音を出すことで清音を導く(だ→た)
・「お話を聞く」の課題で新しい名前を記憶するのが難しい
 ←お友達の名前でなく、豚のブーちゃん、ポンちゃん等の覚えやすい名前で成功体験を積ませる
・「どうして?」の課題で答えを暗記してしまってワンパターンになる
 ←本人の実体験に沿ったものだとわかりやすい、ネタを前もって準備しておくことも大事

【講義】
会員の杉本美花さんより、「ABAに取り組む日々がわが子の人生をこう変えたー夢をつかんだ診断後9年目の報告」と題して御講義いただきました。

前半は、早期療育の頃のセラピーの様子や使っていた教材を見せていただきながら、杉本さんが実践されていた様々なセラピーの工夫を教えていただきました。学校ボランティアをされた経験等から就学に向けて準備しておくべきことも沢山教えていただき、大変参考になりました。

後半は就学後のお話で、順調だった息子さんの学校生活に大きな困難が降りかかったとのこと。杉本さんや息子さんのその時のお気持ちを思うと涙が止まりませんでした。ただ、杉本さんは息子さんの励ましもあり、そこで立ち止まらずに息子さんのためにできることを模索し続けたそうです。

今では息子さんは大きな舞台に立てるほどに才能を発揮されているとのこと。トップダウンを選ばなければならなくなっても、親としてできることは必ずあるというお話に大変勇気をいただきました。

大きな感動と沢山の学びをいただけるお話で、会員の皆様にはぜひ機会がありましたら杉本さんの講演をお聞きになることをお勧めします!

藤坂代表、杉本さん、本当にありがとうございました。

なお、次回の新潟定例会は11/5(日)を予定しております。皆様の参加をお待ちしております。
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6/18東京定例会報告

6月18日(日)に東京定例会を開催しました。
会場は、川崎市生涯学習プラザ。

今回の定例会には39家族58名のご参加をいただきました。
始めに自己紹介。東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県から参加があり、初めて参加された方、ABAを始めたばかりの方が多い印象です。

続いて藤坂代表にご指導をいただく「個別指導」
1組目は3歳9か月の男の子。
ジャンケンの教え方について、親御さんはパーとグーは分かっているようだがその他になると分からない、という悩み。
代表のお話では、
パーとグーも本当に分っているか、わからない。
お母さんがパーを強調しているから選んでいる可能性もあるので、まずはどっちも平等に見せること、教材のカードも見やすいものを使い、わかっていないと感じたらすぐプロンプトして正解させること、などのアドバイスがありました。
あくまで間違えたら修正するのではなく、次にプロンプトして正解させることが大切とのことでした。

2組目は4歳9か月の男の子。
もらう、あげるという事の理解を進めたい。自分が主人公であげる、もらうは分かるが主人公が変わると分からなくなる、との相談。
代表のお話では、
主人公を変えるのはとても難しい、まして立場を逆にするのを理解させるのは酷です、とのお話。
まずは自分が主人公であげる、もらう、を徹底的にやる事が大事。
充分に身に付いたら第三者(アンパンマンとバイキンマンなど)でやる、わからない時はプロンプトすること、などのアドバイスがありました。

3組目は4歳5か月の男の子。
音声模倣が課題で、「あ」と「お」しか出せない、との課題。
代表からまずは動作模倣からのご指導があり、その後、無声音になることに注意しながら「う」の形を大事にするように、とのお話がありました。短い時間で「ふ」や「ば」なども出せるようになっていました!

ご指導の中で、「まずは強化子が大事。親が課題をこなすことに集中しないこと!欲張らず早めの強化子でモチベーションを維持しながらセラピーしてください」とのお話が印象的でした。

続いては「般化訓練」
4組×3家族で行いました。
まず、親が自分の子供にセラピーを行い、同じことを別の参加者がその子に行います。
さらに別の参加者が感じたことなどをフィードバックを行います。
子供は全く知らない人からセラピーを受けることで他人からの指示に従えるように、
親にとってもほかの人の子にセラピーをすることでスキルアップが図れます。

今回はモノや動物の絵を使って名前を当てる、色違いのコップやボールを使って識別する、などのセラピーを行いました。
ABAの先輩・後輩で貴重な情報交換の時間になりました。

続いて「集団プログラム」
今回は歌と踊りのあと、四方に分かれたボランティアさんにフルーツのカードを持っていてもらい、そのカードへタッチする遊びと
2チームに分かれて親子リレーを行いました。楽しそうに遊ぶ子供たちの笑顔に癒されました。

最後は藤坂代表からの講義。
今回のテーマは「音声模倣・言葉の引き出し方」
良く話しかけたらよい、とか、読み聞かせをしたらよいと言いますが、これらは「インプットセラピー」でインプットしてアウトプットが返ってくることを期待しているものですがこれではダメ。
反応を増やし、行動を引き出して強化する、これがABAです。

最初は発声すべてを強化します。
話したい、という気持ちと音声模倣が言葉を引き出します。
音声模倣は音声が出てこない時、動作と違ってプロンプトできないので難しい課題です。

音声模倣を始める前に、動作模倣・音声指示がそれぞれ12~20個ぐらいできているとよい。
親もセラピーをするのに慣れ、子供も強化子を取り上げられる事に慣れる必要がある。
そのために動作模倣・音声指示のレパートリーが必要。

まずはよく観察する。出やすい音を一日かけて観察。「あ」「ば」「や」等が出やすい。
「あ」「う」の母音だけでなく、子音が出ている子は発声を引き出しやすい。
短音でなくても連続音が出やすい場合もあるので「ばば」「わんわん」などの繰り返しの言葉もやってみる。
呼んでほしくて「まま」と言わせがちだが「まま」の発音はハードルが高い。

バブバブなど二音出ている子は発声の準備ができている。
「か行」「ら行」は発音が難しい。「か行」が一音でも出たらラッキー!!「ら行」は「ダ行」で代用可

50音表をつくり、できた音は○をしていく。「あいうおえお」順にやらない事。
ABAにノートは不可欠!記録はとても大事なのでその日何ができて何ができなかったかをハッキリさせておくこと。
必ず濁音も入れて。

まずはすべての発声を強化する。
次に大人の発声のあと、5秒以内に発声できたものだけ強化する。
さらの大人の発声と似た発声を強化する、というシェイピングの手法で音を引き出していく。
音の引き出しには半年ぐらいかかることもある。

模倣できる音の確認が出来たらできない音の引き出し。
目線は子供と同じ高さに。大人の口がよく見えるように。
違った音が返ってきても最初は全部強化。
口の形だけまねしたときは強化しない。口形模倣を先にやると発声を促すのが難しくなる。
正しい発声ができない音を深追いしない事。

文字カードを見せながら音声模倣させる方法はあまりおススメしません。
などなど、具体的で実践的な講義内容でした。

今回も3時間密度の濃い時間となりました。
次回は9月3日(日)開催の予定です。


福岡定例会を行いました

昨日6/4(日)に福岡定例会が開催されましたのでご報告致します。

今回は12組(大人:14名、子ども:6名、療育関係者2名)にご参加頂き、半数以上はABA歴1年未満と比較的新鮮な会となりました。
以下、詳細です。

【個別指導(3組)】

1組目:音声指示の「立って、座って」が上手く通らない
⇒立った後、座ってしまう前に別の指示をいくつか立て続けに出す
⇒すぐに座らないようにイスを横にずらす
⇒自分で座ってしまう前に「座って」と指示を出す など

2組目:音声指示の「お腹ポンポン」と「頭ポンポン」が混同してしまう
⇒「おつむてんてん」など違う言葉での指示を出す
⇒机で遊んでしまう場合は机を取り払う
⇒音声模倣に関して、発語がない場合は泣き声でも強化 など

3組目:形容詞「たくさん、少し」が上手く通らない
⇒指示内容によって声色を変える
⇒教材に触る癖がある場合は触らせないようにするなど

参加人数の関係上、多少時間に余裕があった為、個別指導の時間をいつもより長めに取って頂きました。
この後行われた【般化訓練】では4組が2グループに分かれてそれぞれ般化を行いました。


【集団プログラム】

・動作模倣:片足上げ、飛行機など
・手遊び歌:ひげじいさん、パンダうさぎこあらなど
・トンネルをくぐって藤坂さんのタンバリンをたたく
・音声指示:「バナナとって来て」など
・お返事して藤坂さんのタンバリンをたたく

タンバリンをたたく場面などは、子どもたちにわかりやすいよう何名かの方に動作の見本をして頂きました。ご協力ありがとうございます。


【講義:『ESDM(アーリースタートデンバーモデル)』】

ABAと発達論的アプローチを融合させ、近年その有効性が示されるようになってきた療育法として、今回も大変興味深い内容でした。
ESDMの基本的な特徴として、
①主に関わり遊びを通じて教える
②遊びの中で集中的に学びの機会を設ける
③罰や消去は用いず強化のみ行う
というものでした。
原理はABAと似ていますが、遊びや食事の中で目合わせやジェスチャーを引き出すことができる方法として私自身日常の中で取り入れてみたいと思いました。

その他、【質疑応答】の時間でも多くの方が熱心に藤坂さんに質問をしている姿が印象的でした。


次回の定例会は10/1(日)となりますので、今回参加された方も参加できなかった方も奮ってご参加頂ければと存じます。

3/26 新潟定例会のご報告

3月26日(日)に新潟定例会が開催されましたので報告します。


年度末の忙しい時期だったと思いますが、11家族から大人と子ども合わせて約30名と沢山の方に参加していただきました。

○個別指導
7組のお子さんが「音声模倣」「あげ・もらい」「お話を作る」等の課題について指導を受けました。

指導の中で藤坂代表から「親が完璧を求めすぎると子どもは『自分はちゃんとできていない』と感じ、苦手意識を持つようになる。完璧でなくてもできているところを認めてあげられるかどうかで、将来的に大きく変わってくる」というようなお話をされていました。
私自身もつい、「これくらいならできるはず」「もっとできるようになってほしい」との思いから必要以上に子どもに負担をかけて自信を失わせていたと大変反省しました。

また、指導を受けたお子さんたちが前回の定例会の時よりも成長している姿に、我が家も頑張らねばととても励まされました。

○集団プログラム
動作模倣や手遊び歌、トンネルくぐり、挙手して果物の名前を答える等、みんな楽しそうに参加していました。


○講義「マンドトレーニング」
マンドトレーニングとは要求表現を引き出すトレーニングのことで、マンド(要求)は強化されやすいため、コミュニケーション行動を促すのに有効とのこと。
後半、2組のお子さんによるデモンストレーションが行われましたが、まだ音声模倣を練習中のお子さんが「みかん」「みかん」と何度もことばを発していたのが印象的でした。

最後に質疑応答の時間を設けましたが、時間いっぱいまで藤坂代表への質問が続き、参加された皆さんが日々一生懸命にお子さんと向き合われている様子が感じられました。


次回は、7月9日(日)に開催予定です。多くの方のご参加をお待ちしています。

【報告】平成29年度第1回神戸定例会(4/9)

各 位

いつもお世話になっております。
神戸定例会スタッフの山崎です。
本日(4/9)、平成29年度第1回神戸定例会を開催させていただきました。
藤坂代表をはじめ、関係者の皆様には、心よりお礼申し上げます。
本日の開催内容につきまして、下記のとおりご報告させていただきます。

               記

(1)定例会の実施内容について

日 時 平成29年4月9日(日)13:20~16:45 (天気:晴)

場 所 兵庫勤労市民センター2階第3会議室

出席者 藤坂代表、NOTIAセラピスト3名、ボランティア5名
    参加者(大人)31名、子供14名


参加者の内訳

1.参加者(大人) 31名

    【関係別】
     保護者 24名(16家族)、療育関係者 7名

    【地域別】
     兵庫 16名(神戸市内 9名、その他 7名)、大阪 3名、京都 3名、
     滋賀 4名、岡山 3名、徳島 2名

    【ABA歴】
     未経験・始めたばかり 37.5%、1年未満 25%、2年以上3年未満 25%、3年以上4年未満 12.5%

    2.子供 14名

    【年齢別】
     2歳 7名、3歳 1名、4歳 2名、5歳 2名、6歳 1名、7歳 1名

1.個別指導

[1組目]
 課題:「色×物」

    まず、藤坂代表から以下のセラピーの基本についてのアドバイスが
    あった。
    ・強化子を複数用意すべき。
    ・強化子を返すのを嫌がっても断固取るべき。
    ・教材を投げるなどふざけた行為をした場合は無視すること。
    ・教材で遊ばせないこと。 
    ・お手つきをさせないこと。 
    ・パターンを読まれているから読まれないように気を付けること。
    そして、この課題のポイントとして、異なる色で同じ物どうし(例
    赤色のコップと黄色のコップ)、同じ色で異なる物どうし(例 
    黄色のコップと黄色の積み木)でマッチングをして、それができる
    ようになってから、色も物も異なる2つの物でマッチングをする
    よう説明があった。

[2組目]
 課題:「着席を嫌がることへの対応」

    藤坂代表が、子供がペンケースに磁石をくっつけることに夢中にな
    っていたり、シャボン玉をとても喜んでいることをうまく利用して
    着席させた。
    着席した後は、マッチング(2種類・3種類)や簡単な動作模倣が
    きちんとできていた。
    藤坂代表から、典型的な自閉症のようにシャボン玉そのものに興味
    を持っているだけというのではなくて、この子の場合は、人(代表)
    が割るということもとても喜んでいる様子なので、そのあたりも強
    化子として利用してはどうかとのアドバイスがあった。

[3組目]
 課題:「パターン模倣」

    複数の色の積み木を見本どおりに重ねたり、並べたりして完成させ
    ることはできていた。
    次に絵を描く方で課題を行ってみた。
    絵を描いたのと同じ方向で見せるとうまく描けるが、反対側から見
    せると、相手の視線をとらえるのが苦手ということで、うまく描け
    ない様子であった。
    藤坂代表からは、家のように認知がしっかりしている絵は反対側か
    ら見せてもうまく描けるので、経験で、反対向きに描いているとい
    うことを分からせるしかないのではないかとの説明があった。

2.般化訓練

 般化訓練参加者10名が4グループに分かれて行った。

3.集団プログラム

 動作模倣、「あたま・かた・ひざ・ポン」などの手遊び、トンネルくぐり
 タッチ・バトンタッチ、絵のマッチング、ボールトスが行われた。

4.藤坂代表による講義
 テーマ:「ロサンジェルス見学報告2017」

 藤坂代表がNOTIAセラピスト数名と2017年2月に一週間、ロサンゼルスを訪
 問し、ABAベアーズのホームセラピーを見学したこと等の報告であった。

(2)感想

今回の定例会は、今まで私が参加した中で最も2歳台の子供を持つ保護者の
参加が多い会でした。
3年前、岡山から当時2歳の息子を連れ、藁をもすがる思いで神戸定例会
に参加したことを思い出しました。
当時の息子は、発語がなく、お椀に積み木を入れる課題がようやくできる
ようになった状態でした。会では、藤坂代表に個別指導をしていただき、
当時のスタッフの方々にも励ましていただき、とても勇気づけられた記憶
があります。
あれから3年、療育初期こそ課題が進まず、本当に苦しみましたが、その
後は、少しずつ成果が出始め、今では息子ができることが随分増えました。
簡単な会話もできるようになっております。
ABAが療育効果の高いことも実感しておりますが、特に息子のような知的
障害がある子にとっては、早期に療育を始めるということが極めて重要だ
ということも身に染みて感じております。
今後、全国に相当数いる発達障害等の子供を持つ保護者のうち、今以上に
多くの保護者が早期に療育を開始できる環境が整って欲しい、そして、
全国のつみきの会の定例会がその一役を担って欲しいと切に願っております。

(3)次回開催日について

平成29年度第2回の開催日は、平成29年10月15日(日)に決定しました。
皆様のご参加をお待ちしております。


神戸定例会スタッフ 山崎

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プロフィール

つみき通信

Author:つみき通信
NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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