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つみき通信

このブログは、つみきの会の代表や、会員の親御さん、セラピスト達からの便りをお届けするものです。ぜひ時々お立ち寄りください。

11月17日 広島定例会 開催のご報告

2019年11月17日(日)に、広島定例会が開催されましたので、ご報告いたします。

【個別指導(3組)】
1組目:事実のYes/No、箸
 ⇒ 食材に合わせて箸の種類を変えてみる(麺類は割り箸など) など

2組目:音声模倣
 ⇒ 苦手な音は、似た音でも発したら強化する など

3組目:位置(前後)
 ⇒ 少しずつ難易度を上げて般化する など


【般化訓練】
6家族が参加し、3家族ずつ2グループに分かれました。
各グループ、熱心にセラピーに取り組み、また親同士で活発に意見交換を行い、親睦が深まりました。

【講演『数の教え方』講演者:藤坂代表】

タイトルのとおり、数の教え方についての講演でした。

参加者のお子様(1名)にセラピーを実施しながら、説明していただきました。



(1)「いち」と「に」の区別

(2)「さん」

(3)「○こちょうだい」

(4)数える(4以上の数)

(5)「○個ちょうだい」※5個以上

(6)数字

(7)全部で何個?



今回も、貴重なお休みの日にご参加いただき、ありがとうございました。

次回の定例会は、2020年5月24日(日)に予定しております。
たくさんの方のご参加を、お待ちしております。
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2/26広島定例会のご報告

2月26日の広島定例会が行われましたのご報告いたします。

16組参加(大人18名、子ども6名、療育関係者3名)、にご参加いただきました。

今回は、療育対象者の子どもが4名(そのうち、入会されたばかりの方2名)だったため、藤坂さんへの質問時間を定例会の前半に入れたり、般化訓練の変わりにデモセラピーを入れたりと、いつものタイムスケジュールとは異なりました。

ざっくばらんな藤坂さんへの質問の中で、保育所の先生の療育方針について、話題にあがりました。

今回、療育の現場で活躍されている先生も参加されていたので、生の現場の意見が聞けました。

「民間の幼稚園などでは、トップの考え方が園の療育方針になるかもしれないが、市の療育施設は公的機関のため、いろいろな考え方を持った先生がいて、先生によって療育方針が異なる。各家庭の療育方針に合う先生を見つけてください」とのことでした。

とても貴重なお話でした。

また般化訓練の変わりに、私の息子に藤坂さんが、初級課題~上級課題までを、デモとしてセラピーしてくださいました。
藤坂さんが初級課題をしてくださっているのをみていると、音声模倣に苦労していたころを思い出し、うるっときました。
つみきの会に入会して、本当に良かったと、再認識しました。

■個別指導(3組)
1組目 
動作模倣を長い期間取り組んでいたけど思うように進まない場合は、生活に役立つ身辺自立の課題にターゲットをかえていったらよいと、藤坂代表はアドバイスされていました。

また、生活において、介助が少なくなるよう、視覚的手がかりを増やしていくとよいとのこと。

2組・3組目 (2組目の方も3組目の方も、つみきの会に入会したばかりの方でした)
課題も、お椀につみきを入れるところからはじめ、藤坂代表が茶碗とつみきのマッチングの課題に取り組むと、すんなりマッチングができていました。

今後は強化子をうまくつかって、動作模倣や音声指示の新しい課題にすすんでいくようアドバイスされていました。

■集団プログラム

・動作模倣(まねっこ)
・手遊び歌(頭・方・膝ポン、大きな栗の木の下で)
・馬とび
・おんぶで競争
・トンネルくぐり、
・お返事して、代表の持っているタンバリンをたたきにいく

おんぶで競争は、2グループにわかれ、リレーをしました。
直線距離を往復してリレーするのですが、復路は親が子どもをおんぶします。
おんぶしてもらった子どもたちは、とてもうれしそうでした。

■藤坂さんの講義「身辺自立の教え方」

藤坂さんが長ズボンの履く教え方を、藤坂さんのジャージを使って実演してくださいました。
また、デモのお子さんも3組、指導していただきました。

デモではスプーンの使い方、服の脱ぎ方、ズボンにシャツを入れる方法を指導していただきました。

定例会は、アットホームな感じで、アッという間に終わりました。

11/27広島定例会のご報告

11月27日の広島定例会が行われましたのご報告いたします。

17家族(大人27名、子ども8名)、療育関係者3名、にご参加いただきました。

①個別指導(3組)

1組目 音声指示

「おなか」「足」などの体の名前が入りにくい場合は、
「おなか ぽんぽん」 「足 とんとん」 「おてて ごしごし」 などと動作に関する擬音語を入れて音声指示すると良い。
また、強化子を充実させ、新しい課題と出来ている課題を混ぜてやると効果的。


2組目 色と物の表出

赤、青、黄、白、緑などの基本的な色、ブロック、いちご、ぶどう、バナナなどの表出はできています。
次に単 語から2語文へ発展させるため、ブロックを投げた瞬間「どうした?」と聞き、すばやく「なげた」とプロントする。
同じ要領で、「バナナ ふってる」を何度か練習すると、「ばなな ふってる」をプロントなしで表出できるようになりました。

また、独り言の自己刺激がある場合は、玩具などの魅力的な強化子を渡して、現実世界に引き戻すと良い。


3組目 声の大小 (大きい声をセラピー時に出させる課題)

「大きい声でヤー」と片手を突き上げて見本をみせた後に模倣させても、なかなかうまくいかない。
その場合、強化子である大好きなぺロぺロキャンディーを、大きい声で「あめちょうだい」と言えた時 だけになめさせる。
ちょっとでも大きい声が出せた時に強化し、小さい声の時は反応しないを繰り返し練習することが大事。


②集団プログラム

・動作模倣(まねっこ)
・手遊び歌(むすんでひらいて、グー チョキ パーで何つくろう)
・トンネルくぐり、橋わたり
・お返事(お名前、同じくだものを持っている人

バナナやいちご、ぶどうなどのラミネートされた絵を床にならべ、こどもたちに好きな絵を1枚づつ選ばせます。
藤坂さんが「バナナ持ってる人」と言ってバナナの絵を見せると、バナナを持っている子どもが挙手して自分の持っているバナナの絵を藤坂さんに持って行きます。

私の息子は、お名前を読んだら手を 挙げて返事をする課題はクリアできていたのですが、お返事以外に手を挙げて返事するのが苦手でした。
集団プログラムでやったようになやり方だと、楽しく手を挙げる練習ができていいなと感じました。


③浅間ペンギンさんをお招きしての講演

東京講演で好評だったお話を広島でもききたいと、広島会員さんが調整してくださったおかげ、浅間ペンギンさんを広島にお招きすることができました。

浅間ペンギンさんは、とても穏やかでほんわかされているけれど、芯はしっかりされた方でした。

浅間ペンギンさんの息子さんは、3歳で自閉症と診断され、5歳からABAを始められました。
現在、小学校5年生で普通級に通われて いらっしゃいます。
小学校は就学猶予をされ、1年学校を遅らせて小学校 に入学されました。

浅間ぺんぎんさんは、藤坂さんの奥様と同様、小学校1年生の時からスクールシャドーとして付き添っていらっしゃいます。

講演内容は、生い立ち、ABAを始める以前の様子、就学猶予に至った経緯、就学前準備、入学時の小学校のやり取り、小学校での様子、問題行動、学習について、障害者差別解消法など、多岐にわたる内容をお話いただきました。

私がとても印象に残ったお話は、スクールシャドーをしながら、放課後はクラスのお友達と一緒に、浅間ペンギンさんも一緒に遊ばれていたそうです。
そうするうちに一緒に遊ばれていたお友達が、浅間ペンギンさんの息子さんが困っている時は、味方になってくれたり、フォローしてく れるようになったとのこと 。
学年変わりのクラス替えになった時も、そのお友達が、新しいクラスメイトや担任の先生までフォローしてくれたとのことでした。
とても素敵なお話で、涙なしでは、きけれませんでした。

2時間の講演は、あっという間に終わってしまいました。まだまだお話を聞きたいことがたくさんありました。
また機会があれば是非、広島にお越しいただきたいと思いました。

浅間ペンギンさん、ありがとうございます。
こういった機会を設けていただきまして、藤坂さん、ありがとうございます。

また、天候の悪い中、お越しくださいましたNOTIAのセラピストさん、スタッフさん、ボランティアさん、ありがとうございました。
次回広島定例会は2 月26日を予定し ております。

次回も沢山の参加をお待ちしております。

広島定例会の報告

7月10日(日)に広島定例会が行われましたのでご報告いたします。

15家族(大人27名、子ども9名)、療育関係者4名、にご参加いただきました。

①個別指導(2組)

1組目 マッチング

「つみき」と「おわん」を使ったマッチング。

無意識に物を渡す手が変化していたので(これがヒントになってしまう)、渡す手を統一させること。
間違えたら次は必ずプロンプトして正解させる。
プロンプトなしで出来るまで同じ物でやらせる。

試行最後と思うとセラピスト(親)の「最後は正解して終わりたい!」と希望が態度に出てしまい無意識にヒントを出してしまっていることがあるので、その場の正解を求めるのではなく常に疑いながら確実に正解が分かって本当に理解したと思うこと。

2組目 数(受容)

「1と3」「3と2」はほぼ完璧に受容が出来ています。
「1と2」になると反応が悪くなり、「2」での間違いが増えてくるとのことでした。
弱いところは続けて試行し、間違える数だけ混乱してしまうので出来るだけ間違えさせないように。

また、指示の言葉にコントラストをつけてあげることで、違うことを言っていると認識させてスイッチを変えさせる。(力んでそれが変なヒントとならないように注意すること)というアドバイスのもと代表との試行でお子さんの反応もとても良くなって、泣き顔の中でもちゃんと見て選んでいる姿に拍手がわいていました。

個別指導を受けられた2組の親御さんはそれぞれ使った教材にも工夫をされていらっしゃいました。

1組目のマッチングに使われたつみきは市販のものだとお椀の中に入れてしまうので、お椀に入らない大きさの木をホームセンターで切ってもらい色を塗られて手作りされていました。

2組目の数では、最初小さいつみきを使用されていたそうですが、選ぶ時に手で思いっきりたたいてその痛さにテンションが下がってしまうので、たたいても痛くない柔らかい素材を使って小さいボール状のものをこちらも手作りされていました。

その子に合った教材を見つけてあげるというのも大変な作業ですが、それが本当の理解につながる、後に「ちゃんと分かってる!」に結びつくとしたら大変なこともいつかきっと大きな喜びとなってかえってくる作業だなと感じました。

②般化訓練

6名のお子さんが2グループに分かれて参加しました。

賑やかな中、多くの子どもたちが、頑張って課題に取り組んでいました。

③集団プログラム

・動作模倣(まねっこ)
・手遊び歌(あたま・かた・ひざ・ぽん、ヒゲじいさん)
・トンネルくぐり
・リレー
・お返事

広島でリレーをしたのは初めてだと思うのですが、中々難しいなと感じました。

ボランティアさん1名に床に座ってもらってそこをバトンを持って廻って戻ってくるというものでしたが、代表が最初に見本を見せてくれましたが、バトンを座っているボランティアさんに渡そうとするお子さんや、バトンを投げてしまうお子さん、戻って来てもバトンを渡さない子など、順番にやるので前の子の 姿を見させているつもりでも自分の番になると中々うまくいかない。

今回は小さいお子さんが多かったというのもあると思いますが、幼稚園年長さんや、小学校になったら実際にリレーということもあると思いますのでこんな風に練習したらいいんだなと感じれるプログラムでした。

④講義「サンフランシスコ見学報告」

センターベースとホームベースの2つのエージェンシーを見学されたとのことでした。

センターベースの方は準備試行を含めると10〜30試行の後2〜3分の遊び、また各セラピストが端末を持って簡単に記録している為、記録の為の時間が必要なく遊びの時間も常に介入している。

方やホームベースの方は3〜5試行で小休憩(30秒〜2分の遊び)休憩時は子供の自由セラピストは記録や休憩。

個人的にはセンターベースで行われている事の方がぎっしりと詰まっていて試行数が多い分結果につながるのかなと印象を受けましたが(実際は常に介入と聞いた時点でズボラな私には無理だ!と思ってしまいましたが)、両エージェンシー成果の論文を発表されている中では、ホームベースの方が若干良い結果が数字として表れていました。

代表も
「常に介入すれば良いというものでもないのかも?!」(心の声:ほっ)
「少ない試行もいいのかも?!」(心の声:え!本と?嬉)
と思われた中で担当の方にポイントを伺ったところ
親の積極的関与、すべての人が一貫した関わり方などがあり、これは常日頃藤坂代表がおっしゃられていることだなと感じました。
サンフランシスコも日本で療育している私たちからしたらとても羨ましい現状ですが、ポイントである親の積極的関与はつみきの会の会員の皆さんは親でありセラピストであり、とにかく積極的に子どもたちに関わってきています。
大丈夫。つみきの会でABAを続けていて良かった!と感じられる報告でした。

あれ?カニは?ケ ーブルカーは?サンフランシスコ観光の余談聞くの忘れてましたー(次回にぜひ!)

ベトナム話やNHKあさいち裏話などもとても楽しく聞かせて頂きましたが、そこは各地定例会でぜひ伺ってみてください!

曇り空の広島、猛暑日とまではいかないまでも蒸し暑い中御越しくださった藤坂代表、NOTIAのセラピストさん、ボランティアさん、ありがとうございました。

次回広島定例会は11月27日を予定しております。今は全く想像つかないですが、冬です。
少し時間があきますが次回も沢山の参加をお待ちしております。

2月28日広島定例会報告

2月28日(日)に広島定例会が行われましたのでご報告いたします。
13家族(大人27名、子ども13名)、療育関係者2名の方にご参加いただきました。

①個別指導(2組)
1組目 動作模倣、マッチング

”両手を合わせる”自己刺激の強いお子さん。
”手を合わせよう”とするところを活かし、
片手を押さえて、反対の手を合わせるように「ハーイ」。
「さっき、ほっぺに手をやっていた」ので、「ほっぺ」の動作。
お子さんの行動レパートリーにあるものから、
動作模倣に取り組んでいくとよいことがよくわかりました。

2組目 位置(物を基準として、上・下・後ろ)

これまでは、お子さんの手を微妙に誘導するプロンプトをしていたそうですが、
代表は、置くべき位置を「トントン」と叩いて示すプロンプト。
そのほうが依存しにくくてよいのでは?と。
また、一試行ごとにお菓子 を与えるのでは、テンポがゆっくりすぎて、ボーッとなるので、
テンポよく、何試行か続けてやるほうがよいという助言もありました。

②般化訓練

12名のお子さんが4グループに分かれて参加しました。
賑やかな中、多くの子どもたちが、頑張って課題に取り組んでいました。

③集団プログラム
・動作模倣(バンザイからケンケンまで)
・手遊び歌(ぱんだうさぎこあら、茶摘み)
・ボランティアさんのトンネルをくぐってタッチ

今回は、「茶摘み」の手遊びが楽しかったです。
向かい合って、お互いの右手と右手、左手と左手を合わせるところでのポイントは、
大人の右手を、子どもの右手にかなり近づけて出すことだそうです。

④講義「PRT~セラピーを楽しくする工夫~」
ケーゲル博士によるPRTのガイドブックについて、
代表は、最初、DTTが酷評されていることに頭 に来たそうですが、
後半の「モチベーションを高めるための工夫」には、
「それそれ、僕もやっている!」と思われたとのこと。

・新しい課題の前に、復習課題をして勢いをつける
(特に音声模倣では、得意な音を混ぜながら、難しい音に挑戦する)

・教材には、お金を惜し まず。カードよりも3D教材。

・試み強化…正解でなくても頑張ったら強化(特に音声模倣)。

など、たしかに、定例会などで、よくアドバイスされていることに通じるなぁと思いました。

サンフランシスコ出発直前にもかかわらず、お越しくださった藤坂代表、
NOTIAのセラピストさん、ボランティアさん、ありがとうございました。

広島定例会スタッフ 日高

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プロフィール

つみき通信

Author:つみき通信
NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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