1月7日㈯「NPO法人つみきの会・繭合同 埼玉定例会」報告
会員の皆様
埼玉スタッフの山口です。1月7日㈯「NPO法人つみきの会・繭(まゆ)合同 埼玉定例会」が行われましたので、報告いたします。
遠方よりお越しいただいた藤坂代表、ご協力いただいた繭の皆様、スタッフ、託児ボランティアさん、有難うございました。
今回は、一月初旬ということもあり、23名と非常に少ない定例会となりましたが、いつもより時間に余裕があり、ゆったりとした会になりました。
●個別指導 2組
1)勝ち負けの理解 「いちにのさん」でお菓子の入れ物に手を伸ばし、勝った人がお菓子を食べられるという課題。
セラピストが「誰が勝った?」「誰が負けた?」「誰が食べる?」と質問し、子どもが答える。
お子さんは答えることが出来ており、勝ち負けの理解も進んでいる様子だったが、
代表より、質問の順番が同じなので、「誰が負けた?」「誰がかった?」「誰が負けた?」「誰が食べる?」のようにして、
ランダムローテーションで質問したほうが良いとご指導される。
また、勝ち負けは、本当にゲームをするのではなく、セラピストが必ず主導権を握り、子どもが勝ってばかりいるような
状態にはしない事。
2)「うん・違う」という言い方を「うん・ううん」などの自然な言い方にしたいという相談。
セラピストが、「これパトカー?」と聞き、「違う」「消防車?」「うん」 「消防車は動物?」「違う」 「くるま?」「うん」という会話。
代表より、課題自体は理解しているようだし、「違う」というときに、首も降って答えているので、習得しつつある課題なので、
現段階で別の言い方を教える必要はないのでは?とのこと。
それよりも、「座って」の指示に従えないことや、思い通りにならない時のかんしゃくの対応をとることの方が課題だと、ご指導される。
●集団プログラム 「あいさつサーキット」など。
ボランティアさんなどにご協力いただき、円形になり、タッチ→バイバイ→ロープウェイ(お父さん方が子供の手をとって、椅子から椅子へジャンプ)
→握手→「こうして?」の動作模倣→トンネルくぐり。
子供たちは、とても喜んで参加しておりました。
●藤坂代表の講義「問題行動の対処法」
<行動の基本原理> ①正の強化②負の強化③消去④積極的罰⑤消極的罰など。
<癇癪の強化原因> 要求がかなわない。→かんしゃく→大人が要求を実現してあげる。なだめる。→癇癪を強化してしまう。
<DRO> 問題行動にほうびを与えず消去する一方で、問題行動以外の望ましい行動を強化することが、問題行動を減らす事につながる。
*できていない事や、間違った行動ばかりを注意するのではなく、良い行動をしているときに、声掛けする。
私事ですが、今回無事新しいスタッフの方が決まり、引き継いだ後、次回より新しいスタッフで埼玉定例会を開催して参ります。
私は任期内の終了ですが、これまで任期を越えて、支えてくださったスタッフの皆様本当にお疲れ様でした。
2歳半でほとんど発語のなかった我が子は、つみきの会に入り、ABAという指導法に出会えたことと、沢山の方の力をかりて、
今では、年相応の会話ができるようになりました。周囲の子が遊んでいる時間をABAに費やし、泣きながらセラピーをしている時もありましたが、
これまでの経験は、すべて子供と、我が家の力になっていると思います。
ABAから学んだことは、沢山ありますが、なによりも我が子にとっては、「素直な心」のように思います。
来春、小学校で普通学級に進学する予定です。まだまだ課題はあるかと思いますが、つみきの会で学んだことを軸に、頑張っていきたいと思います。
皆さま、大変お世話になり有難うございました。
次回の定例会は、4月22日㈯で、「井上雅彦氏 講演会」を予定しております。詳しくは、またご案内致します。
山口
埼玉スタッフの山口です。1月7日㈯「NPO法人つみきの会・繭(まゆ)合同 埼玉定例会」が行われましたので、報告いたします。
遠方よりお越しいただいた藤坂代表、ご協力いただいた繭の皆様、スタッフ、託児ボランティアさん、有難うございました。
今回は、一月初旬ということもあり、23名と非常に少ない定例会となりましたが、いつもより時間に余裕があり、ゆったりとした会になりました。
●個別指導 2組
1)勝ち負けの理解 「いちにのさん」でお菓子の入れ物に手を伸ばし、勝った人がお菓子を食べられるという課題。
セラピストが「誰が勝った?」「誰が負けた?」「誰が食べる?」と質問し、子どもが答える。
お子さんは答えることが出来ており、勝ち負けの理解も進んでいる様子だったが、
代表より、質問の順番が同じなので、「誰が負けた?」「誰がかった?」「誰が負けた?」「誰が食べる?」のようにして、
ランダムローテーションで質問したほうが良いとご指導される。
また、勝ち負けは、本当にゲームをするのではなく、セラピストが必ず主導権を握り、子どもが勝ってばかりいるような
状態にはしない事。
2)「うん・違う」という言い方を「うん・ううん」などの自然な言い方にしたいという相談。
セラピストが、「これパトカー?」と聞き、「違う」「消防車?」「うん」 「消防車は動物?」「違う」 「くるま?」「うん」という会話。
代表より、課題自体は理解しているようだし、「違う」というときに、首も降って答えているので、習得しつつある課題なので、
現段階で別の言い方を教える必要はないのでは?とのこと。
それよりも、「座って」の指示に従えないことや、思い通りにならない時のかんしゃくの対応をとることの方が課題だと、ご指導される。
●集団プログラム 「あいさつサーキット」など。
ボランティアさんなどにご協力いただき、円形になり、タッチ→バイバイ→ロープウェイ(お父さん方が子供の手をとって、椅子から椅子へジャンプ)
→握手→「こうして?」の動作模倣→トンネルくぐり。
子供たちは、とても喜んで参加しておりました。
●藤坂代表の講義「問題行動の対処法」
<行動の基本原理> ①正の強化②負の強化③消去④積極的罰⑤消極的罰など。
<癇癪の強化原因> 要求がかなわない。→かんしゃく→大人が要求を実現してあげる。なだめる。→癇癪を強化してしまう。
<DRO> 問題行動にほうびを与えず消去する一方で、問題行動以外の望ましい行動を強化することが、問題行動を減らす事につながる。
*できていない事や、間違った行動ばかりを注意するのではなく、良い行動をしているときに、声掛けする。
私事ですが、今回無事新しいスタッフの方が決まり、引き継いだ後、次回より新しいスタッフで埼玉定例会を開催して参ります。
私は任期内の終了ですが、これまで任期を越えて、支えてくださったスタッフの皆様本当にお疲れ様でした。
2歳半でほとんど発語のなかった我が子は、つみきの会に入り、ABAという指導法に出会えたことと、沢山の方の力をかりて、
今では、年相応の会話ができるようになりました。周囲の子が遊んでいる時間をABAに費やし、泣きながらセラピーをしている時もありましたが、
これまでの経験は、すべて子供と、我が家の力になっていると思います。
ABAから学んだことは、沢山ありますが、なによりも我が子にとっては、「素直な心」のように思います。
来春、小学校で普通学級に進学する予定です。まだまだ課題はあるかと思いますが、つみきの会で学んだことを軸に、頑張っていきたいと思います。
皆さま、大変お世話になり有難うございました。
次回の定例会は、4月22日㈯で、「井上雅彦氏 講演会」を予定しております。詳しくは、またご案内致します。
山口
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NPO法人つみきの会・繭合同 埼玉定例会報告
会員の皆様
埼玉定例会スタッフの山口です。
9月5日(土)『NPO法人つみきの会・繭(まゆ)合同 埼玉定例会』が行われましたので、報告させていただきます。
遠方よりお越し頂いた藤坂代表、ご協力いただいた繭の皆様、スタッフ、託児ボランティアさん、参加された皆様、ありがとうございました。
今回の参加者は、初めての方も多く約50名で、埼玉県のみならず、茨城県、千葉県、調布市などの近隣の都市からも、参加頂きました。
■個別指導(3組)
①*洋服の前後の理解。
まずは、お子さんに実際に着てもらい、藤坂代表がその様子を確認され、「どうして、前後がわからなくなってしまうかは、
着るときに袖から右手左手を出す段階で、洋服がねじれてしまい、わからなくなっているようなので、お子さんの手を取って、
左右均等に手を挙げて、ねじれないように着るよう指導される。
*靴の左右を見分ける。
本人の足型を紙などにとって、紙を踏ませる。
その際、プロンプトとして、左右の紙の親指2箇所、本人の親指2箇所に赤などのマジックで目印をつける。
セラピストが後ろに紙を隠して、内1枚を目の前に出し、お子さんに足を乗せてもらう。
この際、右→左→右→左と交互にならないよう、右→右→左→右→左→左など、必ずランダムローテーションでやる事が重要。
(交互に行っていると、左の次は右、右の次は左となってしまう為。)
②おわんに積み木を入れる。
③動詞の表出。
指導の際、「いすに座って」などの指示を何度も言わない。必ず、2度目にはプロンプトして座らせる事。
物の名前がだいぶ言えるようになった段階で、動詞の表出の課題に入る。(名詞だけでは、文章にならないので。)
まずは、「これなにしてる?」(音声指示)に対して、「パチパチしてる。バイバイしてる。立ってる。バンザイしてる。」
など言えるようになり、現在は、動詞カード(つみきの会のカード・葛西のカード)を使用して、動詞の語彙を増やしている。
■般化訓練
3組の親子がそれぞれグループになり、初めに1組目がセラピーを行う。
2組目が、同じセラピーを行う。3組目の方がセラピーの感想やアドバイスを言う。
(別の人の指示で、同じことができるか確認。また、別のセラピストがセラピーを行うことで、気づきがある場合もある。)
■集団プログラム
*ボランティアさんのトンネルをくぐり、タンバリンにタッチしてゴールする。
*ボランティアさんが、「みかん、バナナ、いちご、メロン」などのカードを持ち、例えばバナナのカードを渡したら、バナナの所へ持っていく。マッチングの訓練。
*リレー。最初に親が走り、バトンを持った子供が親の元へ走る。手を繋ぎ、また元の場所に戻り、次の方にバトンを渡す。
■藤坂代表の講義 『Verbal Behavior』(言語行動)
スキナー博士の言語行動について。
行動の基本原理「何かをやって、良いことがあると、その行動が繰り返される。(強化される。)」を見つけた博士。「弁別刺激→行動→強化刺激」
この言語行動には、大きく4つに分類され、「マンド(要求)、タクト(叙述)、エコーイック(おうむ返し)、イントラバーバル(応答)」がある。
それぞれの意味や、セラピーの方法などを詳しく説明いただき、ロバース博士の古典的ABAとの違いや、メリット、デメリットなど詳しくご説明いただきました。
個人的には、個別指導を拝見して、靴の左右の教え方など、わが子も現在たまに間違えることがありますが、
「左右逆だよ~。」など、ただ事実を伝えているだけで、なんのヒントも教えていなかった事に、反省しました。
また、藤坂代表の指導は、どんな課題でも、かならず徹底的に、ABAに当てはめて、行動を分析した上での具体的な指導なので、とても勉強になります。
我が家は、定例会に初めて参加したのは、約1年前位でしたが、その頃わが子は、動詞の表出などの課題を行っていました。
最初の定例会の時は、ギャーギャーと泣き叫び、集団に参加するのもやっとだったわが子が、現在はまだまだ課題はあるものの、静かに待つことが出来、
ことばでのやり取りができるようになり、気持ちが乗らなくても、何とかやるべきことが出来たり、集団に参加できたりする自己コントロールの力を身に着けることができたのは、ABAに出会えたことが本当に大きいと思っています。
定例会は、色々な側面からセラピーの具体的なヒントや、気づきがもらえる会だと思いますので、まだ参加されたことのない方は是非、一度参加される事をお薦めします。
次回の埼玉定例会は、1月10日(日)を予定しております。
以上、報告とさせていただきます。
埼玉スタッフ 山口
埼玉定例会スタッフの山口です。
9月5日(土)『NPO法人つみきの会・繭(まゆ)合同 埼玉定例会』が行われましたので、報告させていただきます。
遠方よりお越し頂いた藤坂代表、ご協力いただいた繭の皆様、スタッフ、託児ボランティアさん、参加された皆様、ありがとうございました。
今回の参加者は、初めての方も多く約50名で、埼玉県のみならず、茨城県、千葉県、調布市などの近隣の都市からも、参加頂きました。
■個別指導(3組)
①*洋服の前後の理解。
まずは、お子さんに実際に着てもらい、藤坂代表がその様子を確認され、「どうして、前後がわからなくなってしまうかは、
着るときに袖から右手左手を出す段階で、洋服がねじれてしまい、わからなくなっているようなので、お子さんの手を取って、
左右均等に手を挙げて、ねじれないように着るよう指導される。
*靴の左右を見分ける。
本人の足型を紙などにとって、紙を踏ませる。
その際、プロンプトとして、左右の紙の親指2箇所、本人の親指2箇所に赤などのマジックで目印をつける。
セラピストが後ろに紙を隠して、内1枚を目の前に出し、お子さんに足を乗せてもらう。
この際、右→左→右→左と交互にならないよう、右→右→左→右→左→左など、必ずランダムローテーションでやる事が重要。
(交互に行っていると、左の次は右、右の次は左となってしまう為。)
②おわんに積み木を入れる。
③動詞の表出。
指導の際、「いすに座って」などの指示を何度も言わない。必ず、2度目にはプロンプトして座らせる事。
物の名前がだいぶ言えるようになった段階で、動詞の表出の課題に入る。(名詞だけでは、文章にならないので。)
まずは、「これなにしてる?」(音声指示)に対して、「パチパチしてる。バイバイしてる。立ってる。バンザイしてる。」
など言えるようになり、現在は、動詞カード(つみきの会のカード・葛西のカード)を使用して、動詞の語彙を増やしている。
■般化訓練
3組の親子がそれぞれグループになり、初めに1組目がセラピーを行う。
2組目が、同じセラピーを行う。3組目の方がセラピーの感想やアドバイスを言う。
(別の人の指示で、同じことができるか確認。また、別のセラピストがセラピーを行うことで、気づきがある場合もある。)
■集団プログラム
*ボランティアさんのトンネルをくぐり、タンバリンにタッチしてゴールする。
*ボランティアさんが、「みかん、バナナ、いちご、メロン」などのカードを持ち、例えばバナナのカードを渡したら、バナナの所へ持っていく。マッチングの訓練。
*リレー。最初に親が走り、バトンを持った子供が親の元へ走る。手を繋ぎ、また元の場所に戻り、次の方にバトンを渡す。
■藤坂代表の講義 『Verbal Behavior』(言語行動)
スキナー博士の言語行動について。
行動の基本原理「何かをやって、良いことがあると、その行動が繰り返される。(強化される。)」を見つけた博士。「弁別刺激→行動→強化刺激」
この言語行動には、大きく4つに分類され、「マンド(要求)、タクト(叙述)、エコーイック(おうむ返し)、イントラバーバル(応答)」がある。
それぞれの意味や、セラピーの方法などを詳しく説明いただき、ロバース博士の古典的ABAとの違いや、メリット、デメリットなど詳しくご説明いただきました。
個人的には、個別指導を拝見して、靴の左右の教え方など、わが子も現在たまに間違えることがありますが、
「左右逆だよ~。」など、ただ事実を伝えているだけで、なんのヒントも教えていなかった事に、反省しました。
また、藤坂代表の指導は、どんな課題でも、かならず徹底的に、ABAに当てはめて、行動を分析した上での具体的な指導なので、とても勉強になります。
我が家は、定例会に初めて参加したのは、約1年前位でしたが、その頃わが子は、動詞の表出などの課題を行っていました。
最初の定例会の時は、ギャーギャーと泣き叫び、集団に参加するのもやっとだったわが子が、現在はまだまだ課題はあるものの、静かに待つことが出来、
ことばでのやり取りができるようになり、気持ちが乗らなくても、何とかやるべきことが出来たり、集団に参加できたりする自己コントロールの力を身に着けることができたのは、ABAに出会えたことが本当に大きいと思っています。
定例会は、色々な側面からセラピーの具体的なヒントや、気づきがもらえる会だと思いますので、まだ参加されたことのない方は是非、一度参加される事をお薦めします。
次回の埼玉定例会は、1月10日(日)を予定しております。
以上、報告とさせていただきます。
埼玉スタッフ 山口
1月11日繭合同定例会の報告
会員の皆様
埼玉定例会スタッフの鈴木です。
1月11日(日)繭合同第一回埼玉定例会が行われましたので報告させていただきます。
その前に、遠方よりお越しくださった藤坂代表、ご協力いただいたスタッフと託児ボランティアさん、
参加された皆様、ありがとうございました。
今回の参加は、会員のご家族26組含め約40名となりました。
個別指導は3組でした。
1組目は上下右左、前、後ろなどの方向が課題でした。
楽しくセラピーする、というところが印象的でした。
2組目は「なに色?」と聞いたらお子さんが「あお」「き(黄色)」と答える課題と音声模倣でした。
3組目は音声模倣でした。「まま」「めめ」「なな」など2音はとても上手に真似できていましたが、
「ね・の」は「ね・も」のようになってしまう、など苦手は発音もあるようでした。
表出的命名で発音が不明瞭でも強化いていると、だんだん言えるようになる、ということでした。
集団プログラム
初め順に並んで縄跳びをし飛び終わったらタンバリンにタッチするという
ことを1人づつ行いました。
次に共同注視を行いました。
ボランティアに手伝っていただき、ボランティアに果物の絵を持ってもらい
代表が指を差したら子ども達が指差した絵をタッチするというようなことを
行いました。
子ども達は楽しそうにこなしておりました。
講義は「DTTとPRT]というテーマでした。
PRTはDTTのように治療の効果をきちんと出していないが、
あくまでもDTTをベースとしたうえで、PRTの良い点は取り入れることがベストではないかとのことでした。
DTTをベースにする大きな理由は、試行数が多いので、学習量が確実に多いからということでした。
PRTの良い点としては、子どものモチベーションを高めるための工夫をしている点でした。
「PRTによるモチベーションを高めるなめのポイント」として取り入れることが出来そうなものとしては、
・一定の枠を決めたなかで、可能な限り子どもに選択を認める。
例えば、宿題をさせるときに、順番や、やる部屋、使う鉛筆を選ばせるなど。
・新しい課題を教えるときに、習得済みの得意な課題も挟み込む。
・課題、教材、強化子に変化を持たせ、子どもを飽きさせない。
・課題に関係する強化子を用いる。
例えば、箱を開けることを教えるなら、箱の中に好きなものを入れておく、など。
・正解でなくても、頑張った時は強化する。
これは、特に音声模倣のセラピーで有効ということでした。
また「(代表が)考えてみたら自分でもやっていたPRT」として、いくつか挙げられていました。
・音声模倣のときに出来る音をいくつか言わせて、時々、新しい音を試す。
・難しい課題を教えるときは、まず復習課題で成功させてから、いい状態で。
・教材はカードより3Dフィギュアを使う。
・教材にお金をかける。いいものを使う。なければ手作りする。(例えば、ペンやクレヨンなら書き味の良いものを買う)
・強化子にお金をかける。
・トークンなど、マグネットを強化子にするとき、途中で色を変える。
・音声模倣のとき、下手でも強化。
など。
以上が報告となります。
次回の定例会は4月4日を予定しております。
約1ヶ月前に募集をかけたいと思うので宜しくお願いいたします。
埼玉支部スタッフ 鈴木
埼玉定例会スタッフの鈴木です。
1月11日(日)繭合同第一回埼玉定例会が行われましたので報告させていただきます。
その前に、遠方よりお越しくださった藤坂代表、ご協力いただいたスタッフと託児ボランティアさん、
参加された皆様、ありがとうございました。
今回の参加は、会員のご家族26組含め約40名となりました。
個別指導は3組でした。
1組目は上下右左、前、後ろなどの方向が課題でした。
楽しくセラピーする、というところが印象的でした。
2組目は「なに色?」と聞いたらお子さんが「あお」「き(黄色)」と答える課題と音声模倣でした。
3組目は音声模倣でした。「まま」「めめ」「なな」など2音はとても上手に真似できていましたが、
「ね・の」は「ね・も」のようになってしまう、など苦手は発音もあるようでした。
表出的命名で発音が不明瞭でも強化いていると、だんだん言えるようになる、ということでした。
集団プログラム
初め順に並んで縄跳びをし飛び終わったらタンバリンにタッチするという
ことを1人づつ行いました。
次に共同注視を行いました。
ボランティアに手伝っていただき、ボランティアに果物の絵を持ってもらい
代表が指を差したら子ども達が指差した絵をタッチするというようなことを
行いました。
子ども達は楽しそうにこなしておりました。
講義は「DTTとPRT]というテーマでした。
PRTはDTTのように治療の効果をきちんと出していないが、
あくまでもDTTをベースとしたうえで、PRTの良い点は取り入れることがベストではないかとのことでした。
DTTをベースにする大きな理由は、試行数が多いので、学習量が確実に多いからということでした。
PRTの良い点としては、子どものモチベーションを高めるための工夫をしている点でした。
「PRTによるモチベーションを高めるなめのポイント」として取り入れることが出来そうなものとしては、
・一定の枠を決めたなかで、可能な限り子どもに選択を認める。
例えば、宿題をさせるときに、順番や、やる部屋、使う鉛筆を選ばせるなど。
・新しい課題を教えるときに、習得済みの得意な課題も挟み込む。
・課題、教材、強化子に変化を持たせ、子どもを飽きさせない。
・課題に関係する強化子を用いる。
例えば、箱を開けることを教えるなら、箱の中に好きなものを入れておく、など。
・正解でなくても、頑張った時は強化する。
これは、特に音声模倣のセラピーで有効ということでした。
また「(代表が)考えてみたら自分でもやっていたPRT」として、いくつか挙げられていました。
・音声模倣のときに出来る音をいくつか言わせて、時々、新しい音を試す。
・難しい課題を教えるときは、まず復習課題で成功させてから、いい状態で。
・教材はカードより3Dフィギュアを使う。
・教材にお金をかける。いいものを使う。なければ手作りする。(例えば、ペンやクレヨンなら書き味の良いものを買う)
・強化子にお金をかける。
・トークンなど、マグネットを強化子にするとき、途中で色を変える。
・音声模倣のとき、下手でも強化。
など。
以上が報告となります。
次回の定例会は4月4日を予定しております。
約1ヶ月前に募集をかけたいと思うので宜しくお願いいたします。
埼玉支部スタッフ 鈴木
8月2日埼玉定例会報告
報告が遅くなり申し訳ございません。
8月2日(土)繭合同第二回埼玉定例会が行われましたので報告させていただきます。
今回の参加は、会員のご家族16組含め約30名となりました。
個別指導は3組でした。
1組目は、息を吹く(ラッパを吹く)セラピーを行いました。
まず、弱い息でも吹けるシャボン玉で練習をし、最後、お子さんは初めてラッパを吹くことができました。
2組目は、動詞の表出でした。
例えば、「何してる?」「(うちわを)あおいでる」など。
その中でも、そのお子さんは、つみきを「積んでる」と「並べてる」の区別があいまいな様子でしたので、
まずは「積む」と「並べる」の受容がしっかりできるように、とのことで、
「積んで」と積む模倣を何度か繰り返してから、「何してる?」「積んでる」の表出に移っていました。
3組目は、似たものマッチングでした。
セラピーでは、コップ とミニカーを使っていました。
まずは同じものどうし、それから確実なものどうしのマッチングをし、
試行をランダムにしたり位置を逆にしたりしながら、徐々にステップをしていくとのことでした。
その後、般化訓練、集団プログラム、代表による講義を行いました。
集団プログラムは来られているお子様全員で輪を作り代表の指示で動作模倣を行いました。
その後ボールを使い1人ずつ蹴ったり代表が投げたボール1人ずつキャッチするなどのやり取りをしました。
最後に大人2人でアーチを作りその中を子どもがくぐって先のタンバリンを叩く、ということをしました。
お子様皆楽しそうに集団プログラムをこなしておりました。
次に代表による講義「いいセラピーをするために・ディスクリートトライアル編」
・まずターゲットを一つに絞ること、一つの課題が正解した際に与える強化子(たとえばお菓子)を
与えた際ついでに「ちょうだい」など余計なことはさせない。強化が拡散すると、肝心の行動 が
なかなか増えない。
・余計なことに反応しない(クールに!)
子どもが泣いたりぐずったりセラピーとは関係ない行動は無視し消去する。
引きだしたい行動どんどん強化。
・態勢を固める
部屋から逃げられない様位置取る(例えば出口を背に座る、後ろに逃げられない様壁を背に座る、両足で挟むなど)
教材をいじったり投げたりされない様両手をテーブルの上におきいつでも止められる様にする。
ただし椅子を足で挟むなどはお子様がもう逃げないと分かっているのであればなくしていく方向に。
・セラピーの際の指示の出し方
鮮明でクリアな声で行う(セラピーボイス)。ただしセラピーを進めるにあたり般化の 意味で徐々に
日常の言い方にも慣れさせていく。
・一定のリズムで指示を出す
こっちを向くまで待たない。一定のリズムで指示を出すと目はよそを向いていても注意はタイミングで
戻ってくるもの。多少よそを向いていても視線の端で捉えて正解すればよい。その都度強化していれば
徐々にこっちを向く時間が増えていく。
・プロンプトは指示と同時か直後に。
例えば、受容命名の課題のとき、「〇〇」と言うのと同時に教材に触ってプロンプトをすると、
音声と視覚の情報が同時に入りやすい。
などの講義をしていただきました。
以上長くなりましたが報告とさせていただきます。
次回は1月11日(日)を予定しております。
宜しくお願いいたします。
8月2日(土)繭合同第二回埼玉定例会が行われましたので報告させていただきます。
今回の参加は、会員のご家族16組含め約30名となりました。
個別指導は3組でした。
1組目は、息を吹く(ラッパを吹く)セラピーを行いました。
まず、弱い息でも吹けるシャボン玉で練習をし、最後、お子さんは初めてラッパを吹くことができました。
2組目は、動詞の表出でした。
例えば、「何してる?」「(うちわを)あおいでる」など。
その中でも、そのお子さんは、つみきを「積んでる」と「並べてる」の区別があいまいな様子でしたので、
まずは「積む」と「並べる」の受容がしっかりできるように、とのことで、
「積んで」と積む模倣を何度か繰り返してから、「何してる?」「積んでる」の表出に移っていました。
3組目は、似たものマッチングでした。
セラピーでは、コップ とミニカーを使っていました。
まずは同じものどうし、それから確実なものどうしのマッチングをし、
試行をランダムにしたり位置を逆にしたりしながら、徐々にステップをしていくとのことでした。
その後、般化訓練、集団プログラム、代表による講義を行いました。
集団プログラムは来られているお子様全員で輪を作り代表の指示で動作模倣を行いました。
その後ボールを使い1人ずつ蹴ったり代表が投げたボール1人ずつキャッチするなどのやり取りをしました。
最後に大人2人でアーチを作りその中を子どもがくぐって先のタンバリンを叩く、ということをしました。
お子様皆楽しそうに集団プログラムをこなしておりました。
次に代表による講義「いいセラピーをするために・ディスクリートトライアル編」
・まずターゲットを一つに絞ること、一つの課題が正解した際に与える強化子(たとえばお菓子)を
与えた際ついでに「ちょうだい」など余計なことはさせない。強化が拡散すると、肝心の行動 が
なかなか増えない。
・余計なことに反応しない(クールに!)
子どもが泣いたりぐずったりセラピーとは関係ない行動は無視し消去する。
引きだしたい行動どんどん強化。
・態勢を固める
部屋から逃げられない様位置取る(例えば出口を背に座る、後ろに逃げられない様壁を背に座る、両足で挟むなど)
教材をいじったり投げたりされない様両手をテーブルの上におきいつでも止められる様にする。
ただし椅子を足で挟むなどはお子様がもう逃げないと分かっているのであればなくしていく方向に。
・セラピーの際の指示の出し方
鮮明でクリアな声で行う(セラピーボイス)。ただしセラピーを進めるにあたり般化の 意味で徐々に
日常の言い方にも慣れさせていく。
・一定のリズムで指示を出す
こっちを向くまで待たない。一定のリズムで指示を出すと目はよそを向いていても注意はタイミングで
戻ってくるもの。多少よそを向いていても視線の端で捉えて正解すればよい。その都度強化していれば
徐々にこっちを向く時間が増えていく。
・プロンプトは指示と同時か直後に。
例えば、受容命名の課題のとき、「〇〇」と言うのと同時に教材に触ってプロンプトをすると、
音声と視覚の情報が同時に入りやすい。
などの講義をしていただきました。
以上長くなりましたが報告とさせていただきます。
次回は1月11日(日)を予定しております。
宜しくお願いいたします。