つみき通信

このブログは、つみきの会の各支部リーダーを始め、理事、事務局スタッフなど、つみきの会の活動を支えるスタッフたちからのお便りをお届けするものです。ぜひ、時々お立ち寄りください。

1/29東京定例会報告

1月29日(日)東京定例会を開催しました。

今回は浅間ペンギンさんをお招きしての定例会となり、いつものプログラムとはちょっと変わって初めに個別指導(3家族)、その後集団プログラムを行って、浅間ペンギンさんからご講演をいただきました。

個別指導
3家族が藤坂代表の指導を受けました。
1組目、4歳の女の子。動作模倣について。
・強化子をあげるタイミングを考える事。強化子を求められても反応してはいけない。
取り上げたら駄々をこねた場合も反応しない。
親が求める反応を子どもが示したら強化子を上げるようにすること。
その他、物の名前を覚えさせるには、擬音語から始めるとよい(コップゴクゴク、タオルふきふきなど)
セラピーは強化と消去、適切に消去すること、との御指導がありました。

2組目、4歳女の子。「はーい」と手を上げられるようにしたい。
・握手はできているのでそこから手を上げるように誘導するとよい。握手は嫌いではないので嫌いでないことを利用するように。
・強化は素早くすることで効果が大きくなる。

3組目、男の子。ついたてを立てて向こうのものが見えるか見えないか。
・最初は見える、という事がわかっていなかった。
1つずつ物の名前を言わせてからついたての向こうに隠すように指導されると分かるようになった。
・最初は隠したものを覗かせてもよいから分かるようにする。

集団プログラム
みんなで一緒に手をたたいて踊ったり、結んで開いて、大きな栗の木の下で、などを歌って踊りました。
トンネルくぐりをした後、広がって輪になってもらい、一人ずつお名前を聞いていきました。

浅間ペンギンさん講演
「我が子との10年の歩みを振り返って」と題して講演をいただきました。
浅間ペンギンさんのお子さんは11歳。5歳からABAをはじめ、7年間になるそうです。

自閉症と診断されてから、針灸、般若心経の写経、奇跡の聖水ルルドの泉、宗教への入信などを検討されたという浅間ペンギンさん。
ABAに出会って2ヶ月で我が子の顔つきが変わり、指示が入るようになり、1年後には全く別人になったそうです。
感覚過敏や偏食、爪かみ、睡眠障害といった自閉症の特徴的な行為に関しても大幅な改善が見られました。

就学猶予を認めてもらうステップについても教えていただき、またそのメリットとして1年生の教科書はもらえるため、半年以上予習ができること、教育に専念できること、を上げられる一方、デメリットとして、小学校に通う以上の素晴らしい成長を促せるか、私立の学校は就学猶予していると受験資格がなくなる、などを挙げておられました。

浅間ペンギンさんは、シャドーとして付き添うことを選択しました。
理由としては、受容型療育施設では悪いことを悪いと言わないため、癇癪を起こすと教育がなされないため、不適切なアプローチが行われるため、と言っておられました。

その他、印象的だったのは発語がなくても読みを教えてあげること、聞こえていることが私たちとは一緒とは限らず、メロンのことをメヨンと言っていたがメロンと書いてあげたら読みも直ったというエピソードをお聞かせいただきました。

ほんわかとして優しそうな雰囲気の浅間ペンギンさん。
我が子の学習に使っていたドリルを回覧してくださいましたが、年が上がるとどんどん字が上手になっていっているのがとても印象的でした。
浅間ペンギンさん、どうもありがとうございました。

次回は6月18日(日)に開催の予定です。
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2016年6月5日 東京定例会のご報告

6月5日に東京定例会を開催しました。そのご報告です。

今回は、34家族47名が参加され、そのうち初参加は14家族でした。

個別指導
3家族が藤坂代表の指導を受けました。
1組目、3歳の男の子。口と鼻など、近い場所の区別ができない。
・鼻から口に手が下がるので、鼻を指しているときに止めて強化する
・鼻は横から、口は下から手を当てること、強化をきちんとすることを忘れずに
2組目、4歳男の子。うまく出せない音を出せるようにしたい。
・うまくいかないときは違う音をやってみる
・できない音ばかりやっているとイヤになるのでできる音と組み合わせてやること
3組目、3歳男の子。右下がりの発音。楽器を弾かせたい。
・まずは一音から始めて2音節へ、右下がりだけでなく右上がりの音も同時にやること
・楽器をやるときは横に座って勝手にほかの音を出させないようにすること
・音を出すところの目印は初めは1か所にしか貼らない方がベター

汎化訓練
まず、親が自分の子供にセラピーを行い、同じことを別の参加者がその子に行います。
さらに別の参加者が感じたことなどをフィードバックを行います。
子供は全く知らない人からセラピーを受けることで他人からの指示に従えるように、
親にとってもほかの人の子にセラピーをすることでスキルアップが図れます。

今回はおおよそ3名×4チームで実施しました。
折り紙やカードのほか、タブレットを使用されている方もおり、参加された方のセラピーの方法についても
参考になったと思います。
託児が利用いただける方は、どんどん参加してセラピー仲間を増やしてくださいね(初参加者歓迎)。

集団プログラム
みんなで動作模倣、手遊び歌、トンネルくぐりとバトンパスを行いました。
みんな大騒ぎしながらボランティアの皆さんと楽しく遊ぶことができました。

講義
「問題行動への対処法」のテーマでお話をいただきました。
強化と消去、積極的罰と消極的罰についていろいろと事例などを挙げて教えていただきましたが、
やりかけたことを途中でやめてはいけないということと、問題行動には時に反応しない、という対応をとること
が重要と学びました。

最後に藤坂代表から「つみきの会は自分でセラピーをする親御さんの会でありたい」という熱い信念が
語られました!

次回の東京定例会は9月18日(日)、川崎市生涯学習プラザの予定です。

東京定例会報告(2014年5月11日)

5月11日(日)の東京定例会のご報告です。

会員36家族55名、準会員2名、見学4名の計61名が参加されました(スタッフ含む)。
また、託児は25名のお子さんが利用しています。

個別指導は3組のご家族が参加しました。
今回は「2つ選択する」「2連続動作」といった課題が揃い、集中指導の様相でした。
藤坂さんのアドバイスをいくつかご紹介すると、
「必ず前提となる課題で集中力を上げてから次の課題に取り組むこと」(2語文は2つのものを取らせる課題が前提)
「指示はメロディのように、楽しく!」
「2つの指示は子供にとって大変な同時処理。できるだけわかりやすく」
「(2つ選ぶ課題では)同じ種類のばかり取らせない」(果物と乗り物など、違う種類の組み合わせ)
「「ちょうだい」と「どれ?」は明確に区別する」
などなど。今まで苦戦していた課題をお子さんがさらっとクリアしてびっくりされたご家族もあったようです。

汎化訓練は16組のご家族が参加しました。
皆さん本当に熱心に取り組まれ、見学の方も含めて意見交換も活発な様子で大変よい雰囲気でした。
 
講義は「問題行動への対処法」でした。
問題行動を減らすには「消去」「消極的罰」「積極的罰」があること、
問題行動には4つの強化要因(要求・回避・注目・感覚刺激)があることなどのアカデミックな話ではじまり、
癇癪は放置が基本(1時間を越える場合も)、ただし発達相談ではそれだけで終わってしまうので「解放」を強化子にしている、
癇癪は収まってから少なくとも5分は声をかけないこと、そうしないと消去にならない、
こだわりは後になるほど止めるのが大変(本人も周りも)、完全に止めさせる必要はないが除々に弱くしていくこと、
などの実践的な話も交えながらあっという間に時間一杯となりました。

藤坂さん、まだ退院後日の浅い中、遠路ありがとうございました。
託児ボランティアの皆さん、託児をサポートいただいたNOTIAの皆さん、
会場の設営・撤収にご協力いただいた皆さんにも御礼申し上げます。

次回は9月または10月の開催を予定しております。
会場でお会いしましょう。

東京スタッフ

特別公開講座のご報告

東京にて6月16日に鳥取大学 臨床心理学講座 教授である井上先生を招いての公開講座を開催いたしました。

「小学校に入ってからの支援-親ができること-」
早期療育における一つの目標点でもあり節目ともなる内容の講座ということで、定員の140人はあっという間に埋まりました。

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義務教育と高等教育の進路とそれぞれの特徴の紹介がありました

入学する上で確認しておきたいポイントについて

★それぞれの地域(所轄教育委員会)によって入級・入学基準は異なるので事前のリサーチ・見学・体験が重要。
★市町村または県の予算の範囲で、加配の先生がつけられることもあるので必要と考えるならば確認も必要。
★普通級進学をしつつ通級指導教室を希望する人は近年増え続けており、その枠を入れるか確認が必要。
★通級指導教室が所属する学校ではない場合は、親が連れて行くか、移動支援が使えるのかも確認。
★特別支援学級には知的クラスと情緒クラスがあり見学してどちらが自分の子どもに合いそうか見極める。
★放課後の過ごしについての情報収集もしておいたほうが良い。

また支援学級→通常学級の移行も昔より楽になっているそうです。親子ともに特別支援学級にポジティブなイメージをあらかじめ持てるようにしておくのも大事というお話でした。


高等教育と進路選択

まだまだ先のお話だと考えていましたが、もしも高校に適応できなかった場合でも、高等学校卒上程度認定試験が年2回あり、マークシートでの回答なので文字を書くことを苦手とする人でも対応できるらしいです。
大学受験に関しても、近年障碍をもつ人に配慮のある受験方法(回答形式や別室受験など)が申請できる例もあるということ。この点に関しては、様々な困難を持っている人たちへの配慮など この先数年後にはまた進んでいくのではないかと明るい見通しが持てた参加者も多かったと思います。


ボトムアップとトップダウン

早期療育では基礎から積み上げていくボトムアップ型の指導をし苦手な部分を克服する方法をとっていたが、年齢が上がるにつれて徐々にトップダウン方式の指導に切り替えていくことも大事であるというお話。
人間なら誰にでも苦手な分野はある。苦手な部分にひたすら時間をさくだけでなく、得意な部分でその苦手を補い克服する方法もあるという話は大きくうなずけました。

就学は療育の一区切りではあるが、就学前にボトムアップを頑張り、その後小学校に入ってから燃え尽きてしまっては意味がない。
早期療育していた子供達は「実は小学校に入ってからが美味しい」
この言葉がとても印象的でした。

「人として子どもが豊かに暮らすために、自立していくためにどうしていくか」深く考えるきっかけとなりました。

井上先生の講義の後、つみきの会の藤坂代表から現在のつみきの会についてのお話があり、その後藤坂代表と井上先生のディスカッションタイムがありました。

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日本におけるABAの歴史の裏話が聞けて興味深かったです。

2/10 2012年度第4回東京定例会報告

2月10日(日)川崎市生涯学習プラザにて2012年度第4回東京定例会が開催されました。

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■個別指導
個別指導は3人のお子さん。
1人目は物の名前はわかっているが、表出できる音が少ないお子さん。
音声模倣は50音をランダムな順番の方が順番こだわりになりにくい。
音声模倣は失敗した音を深追いすると間違った発音で定着してしまう可能性が高く、もし2回同じ音で失敗したら、次は得意な音で正解させて強化するのがポイント。
「ま行」は前に「ん」をつけて発音。口の形だけでは「ば行」に似ているので間違えやすい。また連続音で発音させると意外と出やすいそうです。
「う」「ふ」 「お」「ほ」等は紛らわしい音は続けてやって コントラストを強調させるそうです。
また強化子を払いのけられた場合は、その時は強化なしで、次の課題成功のタイミングで別の強化子を用意するという説明もされていました。

2人目は一番はじめのマッチング課題でということでしたが、崩れてしまい急遽お子さんを抱っこしてお椀に積み木を入れる課題をやりました。
いわゆる、ABAセラピーを始める姿勢づくりに重要な初期課題の注意事項と詳しいやり方を説明されました。

3人目はクイズの問題を出す時に答えも言ってしまうという相談でした。
自分が言う順番の時にマイクを向けるやり方を代表が実践。
マイクがないのでバナナを代用すると、クイズの答えが皆バナナになってしまい会場が和やかな笑いに包まれ 癒されました。
その後「いる」と「ある」の弁別課題に相談が移りました。
フィギュアを使って、「物」→「ある」 「動物」→「いる」をつけて表出
はじめ2つの紙の上に「物グループ」と「動物グループに」わけて表出させてその後はランダムに混ぜて試行を繰り返しました。


■般化訓練
4組×3家族に分かれて般化訓練をしました。
今回はお父様が般化訓練に沢山参加されていてとても新鮮でした。


■講義 「機会利用型セラピー」
「機会利用型セラピー」という言葉を最近よく使われているが、
その割にそれらの手法は漠然としていてまた定義が曖昧である。
日常生活の機会をとらえて教えること全般を「機会利用」と認識している人が多い。

日本で「機械利用型指導法」と訳されているのは「インシデンタル・ティーチング」なので、まずそこから解説をしていただきました。

インシデンタルティーチングの例に大好きなブランコをこぐ活動の機会を利用して少し中断し、教えたい課題(「こいで」と表出)をさせ、それができたら活動を強化子として再開させる。
おや?そう考えると、それはマンドトレーニングに似ている感じがしますが、そもそもインシデンタルティーチングの中にマンドトレーニングがあるという位置づけのようです。

まずは大好きな活動(メイン活動)があり、次にそれを利用してターゲット(標的行動)を決める。そしてターゲットをどのように組み込むかで3つのパターンを説明されました。
(強制中断型・自然中断型・活動組み込み型)
そしてインシデンタル・ティーチングの利点と欠点についてのお話。
その後 プラレールが大好きな活動の男の子とのデモと
他の男の子とソーシャル・スキルすごろくを行うデモを行いました。

次回の東京定例会は 6月に予定しております。
沢山のご参加をお待ちしております。



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つみき通信

Author:つみき通信
NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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