神戸定例会のご報告
11月10日に行いました神戸定例会の報告を致します。
藤坂代表、つみきの会事務局の皆様、定例会スタッフの皆様、
NOTIAのセラピストの方々、ボランティアの皆様、
そしてご参加頂いた皆様ありがとうございました。
なお、次回は、2020/3/29(日)、NOTIAスーパーバイザーの松井さん
をゲストに招いて開催予定です!
22組 大人37名,子供16名のご家族及び療育関係者の方が参加されました。
■個別指導
3組が受けられました。
[1組目]
なわとびの練習をされていました。
まずは、子供さんにジャンプだけ音声指示して、ジャンプした瞬間に
大人が縄をくぐらせ、飛べたら褒めて強化します。
縄を小波にして飛ばせる遊び方もありますが、ジャンプが斜め飛び
になりがちなのでやめておいた方が良いとのこと。
またジャンプがタイミング良く大きくなるように大人と向かい合っ
て手を掴んでジャンプの練習です。
次はリレーで使うバトンの先に縄をくくりつけて子供さんに持たせ、
子供はバトンを持ったまま動かさず大人が縄を回します。
(図 : 等幅フォントでご参照ください)
___—-___
| |
大↑ | 小 |
-— —— ←バトン
人↓ 供
この練習で縄が回ってくるタイミングでジャンプの練習です。
タイミング的には縄が上の時に子供にジャンプの指示をするのが
よいとのアドバイスがありました。
[2組目]
「勝ち負け」を教えられていました。
テーブルの上におやつをおいて、親子両方テーブルの上に手を置き、
声をかけて早く取った方が勝ち、というルールです。
・おやつを取るゲームですが、これをつみきに変えて、
”勝ったらおやつがもらえる”
というルールにして勝負の概念の抽象化をした方が良い。
・「負け」も教える。
・取ったらすばやく「誰の勝ち?」と聞いて
「ママ」または「(お子さんの名前)」
を言わせる。
と代表よりアドバイスがありました。
[3組目]
単音の音声模倣をされていました。
・おやつを見せて目がそちらに向いたときに親が単音を発し、口の
形を見せて模倣させる。
・モチベーションの高い強化子を選んでやる。
と代表よりアドバイスがありました。
■般化訓練
11組のご家族が実施されました。
■集団プログラム
手遊び歌、みんなで歩いて笛の合図でストップ、などをやりました。
■講義「会話の育て方」
藤坂代表より講義と実践動作を含めてご説明頂きました。
例えば「これ何?」の質問の自発を促す、です。子供が名前を知って
いる物と知らない物を混ぜてテーブルの上に横に並べて置いて、
「きりん」、「ぞう」、「パンダ」、【これ何?】、「うさぎ」
と順に物の名前を言わせる中で【これ何?】を言うようにプロンプト
するのが良い。子供が知らない物の名前はすぐに答えるのではなく、
【これ何?】を何度か練習してそろそろ他の知らないものに変えるか、
これ何?が上手く言えるようになってから答えることでこの練習を
長続きさせる工夫とする。
子供の知らない物は、途中(3つ目か4つ目)に置くのが良い、なぜ
なら最初”物の名前を答える”という流れを作り、途中で”知らない物”
が出てきたら子供の中で”何て言おう?”と考えるので、それの疑問
について【これ何?】を発することを教える目的があるから、
といったご説明がありました。
■質疑応答
参加者の質問に代表よりご回答・アドバイスを頂きました。
藤坂代表、つみきの会事務局の皆様、定例会スタッフの皆様、
NOTIAのセラピストの方々、ボランティアの皆様、
そしてご参加頂いた皆様ありがとうございました。
なお、次回は、2020/3/29(日)、NOTIAスーパーバイザーの松井さん
をゲストに招いて開催予定です!
22組 大人37名,子供16名のご家族及び療育関係者の方が参加されました。
■個別指導
3組が受けられました。
[1組目]
なわとびの練習をされていました。
まずは、子供さんにジャンプだけ音声指示して、ジャンプした瞬間に
大人が縄をくぐらせ、飛べたら褒めて強化します。
縄を小波にして飛ばせる遊び方もありますが、ジャンプが斜め飛び
になりがちなのでやめておいた方が良いとのこと。
またジャンプがタイミング良く大きくなるように大人と向かい合っ
て手を掴んでジャンプの練習です。
次はリレーで使うバトンの先に縄をくくりつけて子供さんに持たせ、
子供はバトンを持ったまま動かさず大人が縄を回します。
(図 : 等幅フォントでご参照ください)
___—-___
| |
大↑ | 小 |
-— —— ←バトン
人↓ 供
この練習で縄が回ってくるタイミングでジャンプの練習です。
タイミング的には縄が上の時に子供にジャンプの指示をするのが
よいとのアドバイスがありました。
[2組目]
「勝ち負け」を教えられていました。
テーブルの上におやつをおいて、親子両方テーブルの上に手を置き、
声をかけて早く取った方が勝ち、というルールです。
・おやつを取るゲームですが、これをつみきに変えて、
”勝ったらおやつがもらえる”
というルールにして勝負の概念の抽象化をした方が良い。
・「負け」も教える。
・取ったらすばやく「誰の勝ち?」と聞いて
「ママ」または「(お子さんの名前)」
を言わせる。
と代表よりアドバイスがありました。
[3組目]
単音の音声模倣をされていました。
・おやつを見せて目がそちらに向いたときに親が単音を発し、口の
形を見せて模倣させる。
・モチベーションの高い強化子を選んでやる。
と代表よりアドバイスがありました。
■般化訓練
11組のご家族が実施されました。
■集団プログラム
手遊び歌、みんなで歩いて笛の合図でストップ、などをやりました。
■講義「会話の育て方」
藤坂代表より講義と実践動作を含めてご説明頂きました。
例えば「これ何?」の質問の自発を促す、です。子供が名前を知って
いる物と知らない物を混ぜてテーブルの上に横に並べて置いて、
「きりん」、「ぞう」、「パンダ」、【これ何?】、「うさぎ」
と順に物の名前を言わせる中で【これ何?】を言うようにプロンプト
するのが良い。子供が知らない物の名前はすぐに答えるのではなく、
【これ何?】を何度か練習してそろそろ他の知らないものに変えるか、
これ何?が上手く言えるようになってから答えることでこの練習を
長続きさせる工夫とする。
子供の知らない物は、途中(3つ目か4つ目)に置くのが良い、なぜ
なら最初”物の名前を答える”という流れを作り、途中で”知らない物”
が出てきたら子供の中で”何て言おう?”と考えるので、それの疑問
について【これ何?】を発することを教える目的があるから、
といったご説明がありました。
■質疑応答
参加者の質問に代表よりご回答・アドバイスを頂きました。
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2019年6月16日 神戸定例会開催のご報告
6月16日に行いました神戸定例会の報告を致します。
藤坂代表、つみきの会事務局の皆様、定例会スタッフの皆様、
NOTIAのセラピストの方々、ボランティアの皆様、
そしてご参加頂いた皆様ありがとうございました。
22組 大人37名,子供15名のご家族及び療育関係者の方が参加されました。
■自己紹介でのスペシャルイベント
今回は約10年前に神戸定例会のリーダーをされていた方が、大きく成長
されたお子様と一緒にご参加下さいました。
代表の依頼で親子で前に出て頂き、自己紹介とABAの取り組み、SSTの
取り組み、進学、今後の目標などのをお話頂きました。
代表とお子様との「お久しぶり、今、趣味は?」といった何気ないやり
とりが心温まる、勇気づけられる特別な時間でした。
■個別指導
3組が受けられました。
[1組目]
動作模倣をされていました。
おもちゃを動かして「こうして~」と見せてやってもらうという
試行でした。
おもちゃがなんとか通れるぐらいの幅を2つのつみきで作り、その
間を通すのを見せてその意図通り動作模倣できるか観察されていま
した。
乗り物のおもちゃを使った動作模倣では、乗り物に乗る/降りる と
いった、乗り物ならではの動きにトライすると良いと代表より
アドバイスがありました。
[2組目]
位置(上下)をされていました。
うちわを使って、「うえ」、「した」の動作を見せての指示をして
おられました。
・子供さんが椅子に座っている場合、セラピーする側が立ち上がっ
て見せると全体が見えないので、片膝立ちぐらいで良い。
・今は上下だけがいずれ左右を教えることを考えると上下の段階で
手が斜めにならないようにしっかり手を上げ下げ(プロンプト)。
・強化子はできたときに時間を開けずに与えることで何について
褒められたのか伝わるようになる。
と代表よりアドバイスがありました。
[3組目]
2D-3Dマッチングをされていました。
写真を3つ机に置いた状態で、その写真に対応するフィギュアを
渡してマッチングできるか?の試行でした。
・写真とフィギュアで色形に相違点が無いものを準備。
・写真(2D)+フィギュア(3D)を机に置いた状態からフィギュア
を渡してマッチング練習してから机のフィギュアを取り除いて
いくか、写真をダンボールなどで分厚くして少し3Dに近くして
試行すると良い。
と代表よりアドバイスがありました。
■般化訓練
9組のご家族が実施されました。
■集団プログラム
手遊び歌、人間アーチくぐりなどをやりました。
■講義「目合わせの育て方」
福井葵 NOTIAスーパーバイザーより講義をして頂きました。
目合わせの重要性、要求、応答、参照、共感の目合わせの種類及び、
それぞれについての強化策を実践動作を含めてご説明頂きました。
■質疑応答
参加者の質問に代表と福井さんよりご回答・アドバイスを頂きました。
次回は、2019年秋 の開催を予定しています。
神戸定例会スタッフ 尾藤
神戸定例会の報告(2019/02/24)
2月24日に行いました神戸定例会の報告を致します。
藤坂代表、浅間ペンギン様、つみきの会事務局の皆様、
定例会スタッフの皆様、NOTIAのセラピストの方々、ボランティアの皆様、
そしてご参加頂いた皆様ありがとうございました。
20組のご家族が参加されました。
■個別指導
3組が受けられました。
[1組目]
左右の概念の獲得をされていました。
動作模倣で、上、前、横、下を確認した上で、お子さんの前で、左手
を出すタイミングで「みぎ!」右手を出すタイミングで「ひだーり」
と指示を出してプロンプト。
右と左で言い方を変えて違いを分かりやすくし、途中から手の動作模倣
を減らして音声指示だけで右、左の手を出せるようにフェードアウト
されていました。
[2組目]
お箸の使い方をされていました。
まず鉛筆持ちができるかどうかがあり、次にお箸とのことですが、
鉛筆とは違うところは、二本目の下の箸を支え、動かすところ。
薬指で支えるのをお子さんに右手の隣で横で寄り添ってプロンプト
がポイントと、アドバイスがありました。
[3組目]
動作模倣で、グー、パー、親指だけ出す、人差し指だけ出す、親指と
人差し指を出す、をされていました。
指示や注意喚起を何度も出さず、お子様が集中したときを見計らって
出す、グーの次は必ずパー、という繰り返しをするとお子様が指示で
はなく、パターンで正解してしまうことになるため、グーとパーの間
ぐらいの指の形をして次の指示が読まれることのないように、という
アドバイスがありました。
■講義
「ZIHEIっ子の育児とABA領域」
〜我が子との10年の歩みを振り返って〜
浅間ペンギンさんより講義をしていただきました。
就学猶予、スクールシャドーについて、
問題行動の対処法(ABC分析、 トークンエコノミーシステム、
バックワードチェイニング、 先行条件操作)、就学前準備について
就学前の準備、就学後の課題の乗り越え方など、分析しつつ実践された
貴重な取り組み、そして、我が子を慈しむ中でABAを用いた療育者として
のマインドセットをお話頂き、ためになり、かつ勇気づけられる内容で
した!
次回は、2019年6月16日 の開催を予定しています。
神戸定例会スタッフ 尾藤
神戸定例会の報告(2018/09/16)
9月16日に行いました神戸定例会の報告を致します。
藤坂代表、つみきの会事務局の皆様、定例会スタッフの皆様、
NOTIAのセラピストの方々、ボランティアの皆様、そしてご参加
頂いた皆様ありがとうございました。
13組のご家族が参加されました。
■個別指導
3組が受けられました。
[1組目]
音声指示で数字を綺麗に書くトレーニングをされていました。
代表より、「(右利きの場合、)お子さんの右横に座り、
手首の形を作るのをプロンプト。具体的には大人の左手
を子供の腋と腕の間から潜り込ませて子供の右手を支える
ように」とのアドバイスがありました。
[2組目]
動作模倣、音声指示、音声模倣(単音)をされていました。
代表より、「(お子さんの)名前を連呼しない方が良い」
と、「音声模倣の場合は、出ている音が期待通りでなくても
強化する方が良い、ただし本人(お子さん)が音が違って
いることを分かっている場合は強化しないで、別の出せる音
に切りかえて強化」とのアドバイスがありました。
[3組目]
マッチング、動作模倣をされていました。
代表より、
「マッチングして欲しい物(つみきやフィギュア)を渡す
位置は机上の選択肢群の中心からやや子供の方の位置で
渡し、ヒントを与えないように。渡す時に選択肢として
置いている物が見えるようにした方が良い」
「動作模倣の『おじぎ』では頭がぶつからないようにしつつ、
相手に向かって頭を下げる練習にする。頭を下げた時に
子供のほっぺとセラピーする側のほっぺが横でくっつく
ような感じで」
とのアドバイスがありました。
■般化訓練
9組が参加されました。
様々なご家族のセラピーを見て学んだり、情報の交換が出来る
定例会ならではの時間です。
■集団プログラム
代表の動きでの動作模倣や手遊び歌、ボランティアさんたちが
作った人間トンネルくぐり、指示に従ってりんごなどを親に
渡す課題などをやりました。
■講義「コンプライアンスとモチベーション」
代表より講義をしていただきました。
ABAセラピーにおいて「大人の指示に従う」ことと「課題への
取り組み姿勢」は十分な学習効果を上げる上で大切。
[コンプライアンス]
・コンプライアンス確立は大切だが、罰は必要ではない
・やさしく、しかし断固としてプロンプトして着席させる
・教材で遊ぶ子はその教材を次回から強化子に使うことを検討
[モチベーション]
・強化子・教材の魅力、課題を楽しくする、時に選択肢を与える
・物の強化子だけでなく、身体強化(腕ブルブルなど)をやって
効果があるならその子の社会性にもつながる
・行動モメンタム 例えば「タッチ」のような確実にやってくれ
る課題を2つ連続してやってから本題の課題に入ると勢いが
ついて答えてくれる可能性が上がる
次回は、2019年 1/24 or 2/27 の開催を目指しています。
神戸定例会スタッフ 尾藤
6/17 神戸定例会の報告
6月17日に行われました神戸定例会の報告をさせていただきます。
藤坂代表、つみきの会事務局の皆様、定例会スタッフの皆様、
NOTIAのセラピストの方々、ボランティアの皆様、そして
ご参加頂いた皆様ありがとうございました。
今回は16家族が参加されました。
■個別指導
今回は3家族が参加されました。
[1家族目]
時制の区別をされました。
おもちゃの包丁で野菜のおもちゃを切るのをお子様に見せて、
未来「(これから)切る」、 現在進行「切ってる」、 過去「切った」
と区別して説明できるか?という課題です。
代表より、
・時制のセラピーなので、「 ”なすび” を切ってる」といった名詞
の正誤は無しにして動詞の時制だけに課題を絞る。
・野菜を切るアクションを派手にして、プロンプトをすこしずつ
減らす。
というアドバイスがありました。
[2家族目]
動作模倣〜音声模倣(単音)をされました。
代表より、
・セラピーの最初、戸惑いが見えたら簡単な課題から始める。
・音声模倣は本人がその時点で出来ない音を続けてやらせない。
・音がずれていても音が出ていたら子供を褒める。
・受容的命名と音声模倣を交互にセラピーすると良い。
というアドバイスがありました。
[3家族目]
動作模倣〜音声指示をされました。
代表より、
・セラピーで模倣させる側の身体が見えやすい様に、机無しで、
動作を模倣させるタイミングですぐプロンプトする。
・音声指示の場合、最初は動作もヒントになるようにセットで
やって、徐々に音声だけでできるようフェードアウトする。
というアドバイスがありました。
■般化訓練
8組のご家族が参加されました。
様々なご家族のセラピーを見て学んだり、情報の交換が出来る 定例会なら
ではの時間です。
「すごーい!」という歓声があがったりして、日常のセラピーを頑張ろう
と改めて思えるのも貴重です。
■集団プログラム
代表の動きでの動作模倣、音に合わせて歩く・止まる、リレー、縄を飛んで
タンバリンを叩く、などをやりました。
■講義「ABAの基本原理」
行動の基本原理 正の強化、負の強化など、と弁別刺激、動機づけ操作に
ついて講義していただきました。
罰については、「セラピーで子供の行動を強く制御(過度に止めたり)する
ことは、その行動の減少にはつながるかもしれないが、セラピー自体が
罰になるので良くない」とのお話がありました。
一所懸命になるあまり、強く指示してセラピー自体の魅力を下げていたかな
と振り返る良い機会となりました。
次回は9月開催を目指しています。
神戸定例会スタッフ 尾藤