名古屋療育ライフ その11 自閉症児の子育て雑談
自閉症の子は、一人一人違う。だから個別に療育プログラムを立てる必要がある。こういう言葉をよく聞きます。
なぜ、違うのでしょうか?
自閉症の診断基準にある、社会性の問題、コミニュケーションの問題、想像力の問題、の現われ方・割合が、その子によって違うという以外に、自閉症の子にも、本来の性格があるからではないか、と思っています。
医師に、「どこまでが性格で、どこから自閉症なのかわかりません」と質問した事があります。
「混ざり合っているんでしょうね」というお答えでした。
プライドが高くて、新しい、わからない課題はやりたがらない。
という性格が、デスクでのセラピーで問題でした。
どこからわかっていないのかを把握し、わかる方法を考えて当たりが出るまでやってみる。
最初は少しで終わりにし、でき始めてもいきなり量は増やさない。
できない間は、苦手な課題に取り組めたことをほめる。
自分にとってその課題が簡単になると、バカにしてふざけ出すので、
常に実力を測り、実力より少し上の課題を選ぶ。
できるようになって自信がつくと、自分からやるようになって、
自信そのものが強化子になっているのだと気づきました。
SVさんから、「わからない、と思った瞬間に思考をシャットダウンしてしまう。
常に予習に努めて、自信を失わせないようにするとよい。」と教えていただきました。
人の事を気にする、度を超すとお節介。というのは、性格にこだわりが加わっていて、社会性の面で問題になります。
親が介入できる時は、黙っている、こう言う、とその場や、前の晩、家を出る直前に教え、
園では担任の先生に対応を伝えて、統一した対応を取っていただくようにして来ました。
男の子、女の子というのも、本来の思考回路の違いというのでしょうか、
男の子は視覚で入る所が多い。
小学校になると男の子はゲーム、女の子はおしゃべりで、
また、母には男の子は異性で、理解しにくい、というので、
男の子の子育て論、のような本が何種類も売られていますね。
性格とか、性別による違いについては、健常の子育て論、周囲のお手本になるお母さんのやり方を参考にしていいのかな、それは親の社会性のトレーニングになるのかなと思っています。
なぜ、違うのでしょうか?
自閉症の診断基準にある、社会性の問題、コミニュケーションの問題、想像力の問題、の現われ方・割合が、その子によって違うという以外に、自閉症の子にも、本来の性格があるからではないか、と思っています。
医師に、「どこまでが性格で、どこから自閉症なのかわかりません」と質問した事があります。
「混ざり合っているんでしょうね」というお答えでした。
プライドが高くて、新しい、わからない課題はやりたがらない。
という性格が、デスクでのセラピーで問題でした。
どこからわかっていないのかを把握し、わかる方法を考えて当たりが出るまでやってみる。
最初は少しで終わりにし、でき始めてもいきなり量は増やさない。
できない間は、苦手な課題に取り組めたことをほめる。
自分にとってその課題が簡単になると、バカにしてふざけ出すので、
常に実力を測り、実力より少し上の課題を選ぶ。
できるようになって自信がつくと、自分からやるようになって、
自信そのものが強化子になっているのだと気づきました。
SVさんから、「わからない、と思った瞬間に思考をシャットダウンしてしまう。
常に予習に努めて、自信を失わせないようにするとよい。」と教えていただきました。
人の事を気にする、度を超すとお節介。というのは、性格にこだわりが加わっていて、社会性の面で問題になります。
親が介入できる時は、黙っている、こう言う、とその場や、前の晩、家を出る直前に教え、
園では担任の先生に対応を伝えて、統一した対応を取っていただくようにして来ました。
男の子、女の子というのも、本来の思考回路の違いというのでしょうか、
男の子は視覚で入る所が多い。
小学校になると男の子はゲーム、女の子はおしゃべりで、
また、母には男の子は異性で、理解しにくい、というので、
男の子の子育て論、のような本が何種類も売られていますね。
性格とか、性別による違いについては、健常の子育て論、周囲のお手本になるお母さんのやり方を参考にしていいのかな、それは親の社会性のトレーニングになるのかなと思っています。
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2/10 2012年度第4回東京定例会報告
2月10日(日)川崎市生涯学習プラザにて2012年度第4回東京定例会が開催されました。

■個別指導
個別指導は3人のお子さん。
1人目は物の名前はわかっているが、表出できる音が少ないお子さん。
音声模倣は50音をランダムな順番の方が順番こだわりになりにくい。
音声模倣は失敗した音を深追いすると間違った発音で定着してしまう可能性が高く、もし2回同じ音で失敗したら、次は得意な音で正解させて強化するのがポイント。
「ま行」は前に「ん」をつけて発音。口の形だけでは「ば行」に似ているので間違えやすい。また連続音で発音させると意外と出やすいそうです。
「う」「ふ」 「お」「ほ」等は紛らわしい音は続けてやって コントラストを強調させるそうです。
また強化子を払いのけられた場合は、その時は強化なしで、次の課題成功のタイミングで別の強化子を用意するという説明もされていました。
2人目は一番はじめのマッチング課題でということでしたが、崩れてしまい急遽お子さんを抱っこしてお椀に積み木を入れる課題をやりました。
いわゆる、ABAセラピーを始める姿勢づくりに重要な初期課題の注意事項と詳しいやり方を説明されました。
3人目はクイズの問題を出す時に答えも言ってしまうという相談でした。
自分が言う順番の時にマイクを向けるやり方を代表が実践。
マイクがないのでバナナを代用すると、クイズの答えが皆バナナになってしまい会場が和やかな笑いに包まれ 癒されました。
その後「いる」と「ある」の弁別課題に相談が移りました。
フィギュアを使って、「物」→「ある」 「動物」→「いる」をつけて表出
はじめ2つの紙の上に「物グループ」と「動物グループに」わけて表出させてその後はランダムに混ぜて試行を繰り返しました。
■般化訓練
4組×3家族に分かれて般化訓練をしました。
今回はお父様が般化訓練に沢山参加されていてとても新鮮でした。
■講義 「機会利用型セラピー」
「機会利用型セラピー」という言葉を最近よく使われているが、
その割にそれらの手法は漠然としていてまた定義が曖昧である。
日常生活の機会をとらえて教えること全般を「機会利用」と認識している人が多い。
日本で「機械利用型指導法」と訳されているのは「インシデンタル・ティーチング」なので、まずそこから解説をしていただきました。
インシデンタルティーチングの例に大好きなブランコをこぐ活動の機会を利用して少し中断し、教えたい課題(「こいで」と表出)をさせ、それができたら活動を強化子として再開させる。
おや?そう考えると、それはマンドトレーニングに似ている感じがしますが、そもそもインシデンタルティーチングの中にマンドトレーニングがあるという位置づけのようです。
まずは大好きな活動(メイン活動)があり、次にそれを利用してターゲット(標的行動)を決める。そしてターゲットをどのように組み込むかで3つのパターンを説明されました。
(強制中断型・自然中断型・活動組み込み型)
そしてインシデンタル・ティーチングの利点と欠点についてのお話。
その後 プラレールが大好きな活動の男の子とのデモと
他の男の子とソーシャル・スキルすごろくを行うデモを行いました。
次回の東京定例会は 6月に予定しております。
沢山のご参加をお待ちしております。

■個別指導
個別指導は3人のお子さん。
1人目は物の名前はわかっているが、表出できる音が少ないお子さん。
音声模倣は50音をランダムな順番の方が順番こだわりになりにくい。
音声模倣は失敗した音を深追いすると間違った発音で定着してしまう可能性が高く、もし2回同じ音で失敗したら、次は得意な音で正解させて強化するのがポイント。
「ま行」は前に「ん」をつけて発音。口の形だけでは「ば行」に似ているので間違えやすい。また連続音で発音させると意外と出やすいそうです。
「う」「ふ」 「お」「ほ」等は紛らわしい音は続けてやって コントラストを強調させるそうです。
また強化子を払いのけられた場合は、その時は強化なしで、次の課題成功のタイミングで別の強化子を用意するという説明もされていました。
2人目は一番はじめのマッチング課題でということでしたが、崩れてしまい急遽お子さんを抱っこしてお椀に積み木を入れる課題をやりました。
いわゆる、ABAセラピーを始める姿勢づくりに重要な初期課題の注意事項と詳しいやり方を説明されました。
3人目はクイズの問題を出す時に答えも言ってしまうという相談でした。
自分が言う順番の時にマイクを向けるやり方を代表が実践。
マイクがないのでバナナを代用すると、クイズの答えが皆バナナになってしまい会場が和やかな笑いに包まれ 癒されました。
その後「いる」と「ある」の弁別課題に相談が移りました。
フィギュアを使って、「物」→「ある」 「動物」→「いる」をつけて表出
はじめ2つの紙の上に「物グループ」と「動物グループに」わけて表出させてその後はランダムに混ぜて試行を繰り返しました。
■般化訓練
4組×3家族に分かれて般化訓練をしました。
今回はお父様が般化訓練に沢山参加されていてとても新鮮でした。
■講義 「機会利用型セラピー」
「機会利用型セラピー」という言葉を最近よく使われているが、
その割にそれらの手法は漠然としていてまた定義が曖昧である。
日常生活の機会をとらえて教えること全般を「機会利用」と認識している人が多い。
日本で「機械利用型指導法」と訳されているのは「インシデンタル・ティーチング」なので、まずそこから解説をしていただきました。
インシデンタルティーチングの例に大好きなブランコをこぐ活動の機会を利用して少し中断し、教えたい課題(「こいで」と表出)をさせ、それができたら活動を強化子として再開させる。
おや?そう考えると、それはマンドトレーニングに似ている感じがしますが、そもそもインシデンタルティーチングの中にマンドトレーニングがあるという位置づけのようです。
まずは大好きな活動(メイン活動)があり、次にそれを利用してターゲット(標的行動)を決める。そしてターゲットをどのように組み込むかで3つのパターンを説明されました。
(強制中断型・自然中断型・活動組み込み型)
そしてインシデンタル・ティーチングの利点と欠点についてのお話。
その後 プラレールが大好きな活動の男の子とのデモと
他の男の子とソーシャル・スキルすごろくを行うデモを行いました。
次回の東京定例会は 6月に予定しております。
沢山のご参加をお待ちしております。