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つみき通信

このブログは、つみきの会の代表や、会員の親御さん、セラピスト達からの便りをお届けするものです。ぜひ時々お立ち寄りください。

ABA支援者養成講座2015

神戸で27日から三日間行われたつみきの会の「ABA支援者養成講座2015」が、きょう無事終了しました。

参加者は当初13人だったのですが、初日のエントリー試験でお二人が残念ながら不合格になり、残り11人の方が全日程参加されました。皆さん、熱心な方々ばかりで、よく事前に勉強されており、私も講義に実習にと、熱が入りました。

講義では、ただ私がしゃべるだけでなく、模擬演技も多く取り入れたのが、今年の特徴だったように思います。

例えば私が自閉症の子ども役をして、参加者の皆さんに攻撃行動の回数を記録してもらう練習をしたり、予定になかったズボンを履く行動をチェイニングで教える練習を、男性参加者にモデルになってもらって、実演したりしました。

さらに子どもをいすからいすへ運ぶ「ロープウェー」を強化子にして、その前にタッチや目合わせを引き出すインシデンタルティーチングの練習を、男性参加者の皆さんにロープウェーで子どもをいすからいすへ運ぶ役と運ばれる子ども役を演じてもらい、女性参加者の皆さんに、タッチや目合わせを引き出すスタッフ役を体験してもらいました。

二日目と三日目の午後の、実際に自閉症のお子さんにご協力いただいてのセラピー実習では、各日3人ずつのお子さんが参加していただき、貴重なセラピー体験を参加者の皆さんにしていただくことができました。三日目、参加者の皆さんのリレーセラピーの結果、最後にお子さんがタオルを「たたんで」と「ふって」の指示の区別ができるようになった時は、みんなから拍手と歓声が湧きました。

一日目と二日目は、終わった後で参加者有志の皆さんとお茶を飲みながらおしゃべりをしました。これもまた楽しかったです。

実習にご協力していただいたお子さんと保護者の皆様、どうもご協力ありがとうございました。

藤坂
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8月23日神戸定例会の報告

神戸スタッフ リーダー 伊崎です。

8月23日に行われました神戸定例会の報告をさせていただきます。

講師として講義をしてくださいました永山様、ノティアのセラピストの方々、

そしてボランティアの皆様 ありがとうございました。



当日は15家族、大人26人、子供14人が参加しました。

個別指導は3家族が受けました。

1家族目

自分で「書く」という意志表現と、相手に「書いて」というお願い表現の使い分けを練習しました。

平仮名を自分で書けるので、平仮名を見せて「書く」と言わせ、

難しい漢字を見せて「書いて」と言わせておられました。






2家族目

音声模倣で「ぱ」が「ば」になってしまうという相談でした。

「ぱ」を優しく言えると言いやすいが、子供さんに力が入って強い口調で言うと「ば」になってしまう時があるので、

子供が強い口調で声模倣をする場合は、「ぱ」は控える方が良いと言われていました。

3家族目

私の子供が縄跳びをみていただきました。

コンプライアンスが悪く嫌がっていましたが、

両手で縄を持って自分の両足の前に縄を垂らし、その状態から、両足ジャンプして縄を飛び越える練習をしました。

あ~ スモールステップだと、改めて思いました。

あと縄を回す練習、脇が開かないように脇に何かを挟んで、縄を回す練習があるとアドバイスをいただきました。


集団プログラム

体操、自分の持っているウサギさんや車と同じ絵を持っているボランティアさんのところへ走っていく、

ボランティアさんに作っていただいたアーチをみんなくぐりました。



講義 就学前の今から出来ること

つみきの会の大先輩でもある永山さんに講義をしていただきました。

障がいをお持ちのお子さんの子育ての経験そして障がいのあるお子さんの放課後デイをされている経験から

小学校就学前にできること、やっておいたほうがよいこと、そして就学後の数々の課題等大変ためになりました。

鍵盤ハーモニカや縄跳びからリコーダー等、国語の読む、書くから漢字、算数や九九、スポーツでは逆上がりから組体操まで

様々な課題というか乗り越えなければならない課題があるそうです。

印象的だったのは、どういう課題をいつ頃やるか把握して先取りして教えておく。そうすると、その課題を学校でやり始めた時に

子供は少し取り組みやすい。全く出来ないと疎外感を味わってしまう。

あと、ABAをしていて大事なことは、親と子、共ににいくつかの課題を克服してきたという成功体験だとおっしゃっておられました。

皆様も同じと思いますが、おしっこやウンチ、お箸の使い方、服やズボンの着脱等を思い出しました。

そして就学前や就学後においても家族で様々な課題を克服したという成功体験だそうです。

あとABAをしてきたお子さんで例えば公文の絵カードは全部言える等、偏りがあることがあると指摘されていました。

確かにわが子もそうだなと思いました。

あと、園や学校の先生に、子供の力になってあげたいと思わせるよう、持っていく必要がある。

話の持っていき方や先生への感謝のことば。園や学校とは衝突せず、うまくやっていく。だそうです。

わが子も来年就学です。

就学まで残り短い時間ですが、あせらずコツコツと続けていこうと思いました。

そして、つみきの会でも時々でてきます「燃え尽き症候群」。

燃え尽きてしまわないよう、就学後もさらにコツコツと続けていきます。


永山さん、とても参考になるお話をありがとうございました。





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Author:つみき通信
NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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