つみき通信

このブログは、つみきの会の各支部リーダーを始め、理事、事務局スタッフなど、つみきの会の活動を支えるスタッフたちからのお便りをお届けするものです。ぜひ、時々お立ち寄りください。

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卒業メッセージ(AMHさん)2

続きです。

***

ABAでKを療育すると決めたからには、自分でセラピーを行うだけでなく、セラピストにもお世話になりたいと考えました。そこで、ABAエージェンシーであるAの説明会に行き、申し込みました。しかし、抽選で落ちてしまい、またもや大きな失望を味わいました。

その後、ABAの中でも言語行動(VB)のエージェンシーにお世話になりました。が、VBはDTTとは異なるやり方で、セラピストはKと遊びをしているようにも見え、これでいいのだろうかという疑問をなかなか拭うことができませんでした。しかし、このVBのエージェンシーは、コンサルテーションにおいて親身になってアドバイスしてくれ、ここから有益なアドバイスや教材についての貴重な情報を得ることができたと思います。つみきの会をはじめ、その他エージェンシー等とつながりを持っていることは、ABA療育を続けていく中で、情報収集のために重要なことだと考えます。

Kの就学前には、通常学級と特別支援学級とのどちらにするかで心が揺れました。教育委員会はKとの面談の結果、特別支援学級を勧めてきましたが、私たち両親としては通常学級に行かせたいという思いを強く持っていました。そこで、学校長はじめ特別支援教育担当教員他との面談も合計3回持ちました。その間、著名なS先生の本を読んで、Kを通常学級に行かせることに不安を感じ、一時期、特別支援学級に行かせるほうに思いが傾きました。が、新たにコンサルテーションをお願いしたエージェンシーBの代表から、通常学級を強く勧められたことで、通常学級にすることを最終的に私たちは決め、小学校にもその旨を伝えました。なお、エージェンシーBの代表には、卒園直前にKの様子を幼稚園で見てもらい、問題も起こさず先生の指示にも従えているKの様子から、通常学級で問題ないというコメントをもらいました。

小学校の入学式の日には、Kの担任となる先生に対して、妻がKのシャドーをしたいというお願いをしました。(シャドーという言葉は使いませんでしたが。) が、認められませんでした。そこで、Kの様子を見るために妻が教室まで送り迎えするということを、5月末まで続けました。これにより、Kの学級の状況を妻は把握することができ、Kに対するいじめの芽を摘み取ることができました。1年生の終わりのころから、Kは妻の付き添いなく登下校するようになり、2年生の1年間を通じて一人で、または友だちと、登下校するようになりました。

KのDQ/IQは毎年ほぼ5ずつ増加し、直近の検査(田中ビネー)ではIQ80で、境界知能です。現在、アカデミックスキルについては、Kは大きな問題はかかえていないですが、それには、教科書で学ぶ内容を妻がb社の通信添削によりKに予習させていることがよい影響を与えているようです。Kは、学習意欲は旺盛で、宿題もきちんとするし、通信添削にも意欲的に取り組んでいます。最近は社会性もでてきて、友だちもできました。なお、Kは、通級指導教室(言語)に通っています。また、協調運動障害があると考えられるので、通所施設でスポーツの指導を受けています。なお、2歳年上の姉(定型発達)がいることが、社会性を育む上でKによい影響を与えていることを強く感じています。

今でもKは、ことばを組み立てて自分の意思を伝える力が弱く、滑舌はよくなく、書字もきれいでなく、運動にも課題が残りますが、何とかここまで成長してくれました。そして、最近、私とオセロゲームをして勝つまでになりました。『つみきプログラム』をテキストにしたABAセラピーを(未熟なやり方ながらも)実施しなければ、ここまで来ることはできなかっただろうと思います。

Kは4月からは小学校3年生となり、中学年に進みます。文章構成力や協調運動能力などにKはまだまだ課題を抱えていますので、セラピーを止めることなどとても考えられません。久しぶりに課題を復習すると、忘れていたりできなかったりすることもあります。ですので、Kが社会的に自立するまで闘いは続くと思っています。最近、私はまたも滅私奉公の深夜残業、早朝帰宅という生活に戻ってしまっていますが、毎晩はできないとしても、Kが自立するまで、これからも可能な限りセラピーを続けていきたいと考えています。(就学後のセラピーについての情報があまりないことを課題に感じています。『つみきプログラム』の就学期編を作っていただければ大変ありがたいと考えます。)

ここに至るまで、私たちが直面してきたのは、失望の連続であり、失望との戦いでした。が、どんな時にも諦めずにABA療育を続けることが大切だと実感しています。そして、診断名に振り回されないこと、子どもにレッテルを貼らないこと、子どもの可能性を信じ続けることが大切だと考えます。後ろを振り返らずに、気付いた時から行動を起こすべきだと思います。我が子の未来はそこから変えることができるのですから。
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卒業メッセージ(AMHさん)

会員のAMHさんより、卒業メッセージをいただきました。二回にわたり掲載します。AMHさん、ありがとうございました。(藤坂)

***

ABA療育を振り返って


長男のKに対してABA(的な)療育を開始した時期はかなり遅く、Kが5歳の時でした。ですから、「早期」療育とは言えないかもしれませんが、私たちのような事例もあるのだということで、ご参考になれば幸いです。

Kは赤ちゃんの頃は笑顔もありました。よちよち歩きができるようになってからは、私が帰宅すると玄関まで出迎えて脚に抱きついてくれました。1歳台のころには、食事の前には「いただきます」のまねをして「いたば」と言って笑っていたので、当時は何の不安も感じていませんでした。

が、その後、ミニカーなど小さなものを一列に並べてから寝転がってそれを横から見るような遊びをしたり、砂場ではサラサラと砂を手の間からこぼしてじっと見入る遊びをしたりしていて、どこか変だという印象を妻は感じていました。また、Kの3歳児健診で言葉の遅れを指摘されたということを妻から聞きましたが、女の子と比べて男の子は言葉が遅いのだろうなどと私は勝手に思い込み、気にも留めませんでした。

しかし、2010年の秋、幼稚園入園試験が近づき、Kが面接で言葉のやりとりができるかどうか心配な状況でしたので、さすがに私も気になり始めました。そのようなときに、タウン誌に発達障害に関する記事が掲載されていたのを目にし、初めてそのような障害があることを知りました。そして、Kのようすが自閉症の症状に当てはまることを感じるとともに、意味のある会話をKと全くできていないことに気付き愕然としました。ちょうどこの頃、Kは理髪店の回転塔に強い関心を示し始めましたが、それが自閉症児によく見られる特徴であるとインターネットで知りました。そして、自閉症について調べて多くを知るにつれ、非常に落ち込み、自分が無知であったことを悔やみました。

しかし、2011年4月に幼稚園に入園してから数カ月後、療育センターの医師にKを診てもらったところ、自閉傾向はなく、「精神遅滞」との診断でした。その時の発達検査の結果は、新版K式でDQ60でした。そして、幼稚園に通いながら療育センターに毎週1回通うことになりました。この頃、つみきの会に入会し、ABAについても勉強を開始しました。しかし、ABAに否定的な書籍も読んでいたことや、Kが自閉傾向はないと診断されたこともあり、本気でABA療育に取り組もうという気持ちは起こりませんでした。そのような中、2011年9月に東京発達相談で藤坂代表にKを見てもらったところ、「通常学級は無理でしょう」と言われて本当に落ち込みました。この頃のKは幼稚園でも他の子どもに関心なく、一人で砂場において遊んでいたり、園外の信号機にじっと見入ったりという生活を送っていました。その一方で、他の園児が鬼ごっこをして楽しそうにしているのを見て、「入れて」という言葉がけもせずに、いきなり入ろうとしたのでKが他の園児たちから気味悪がられていた場面を目撃したこともあります。

2012年の夏、Kが幼稚園の年中の時に、療育センターの同じ医師にKを再び診てもらったところ、一転して「自閉傾向あり」との診断を受け、大変驚きました。ちょうどこの頃、東京定例会で『つみきプログラム』が販売されているのを見て、これを購入しました。当時、私はほぼ毎晩深夜まで残業するような生活で、平日はセラピーどころではありませんでした。しかし、Kに「自閉傾向あり」との診断が出た以上、今までのような仕事一辺倒の生活を続けるわけにはいきませんでした。

そこで、一念発起し、2012年8月下旬より、平日は毎晩9時ころから30分間、休日は数時間、「パパレッスン」と称してセラピーを自分で始めました。このときに役立ったのが『つみきプログラム』です。『つみきプログラム』には、チェックリストがあってやるべきことが一目瞭然であり、また、チェックリストを塗りつぶしていくのが達成感につながりました。セラピーを続けていく中で、Kは例えばじゃんけんのルールもすぐには理解できないなど、私が見て驚き落ち込むこともたくさんありました。しかし、粘り強く丁寧に繰り返し説明していくと、たいていのことをKが理解できるようになることがわかり、それがセラピーを続けていく上で私にとって強化子になりました。

私がセラピーを始めたことから、妻も、Kのレベルに合わせて2歳児向けのドリルからKとレッスンを始め、また、私が苦手な手を動かすことやなわとびなど運動面の訓練をKに対して行うようになりました。こうして、夫婦で分業してKに対するセラピーを行うようになりました。

(つづく)

2016年3月20日 東京定例会のご報告

去る3月20日に東京定例会を開催しました。そのご報告です。

今回は3連休中日ではありましたが、34家族47名が参加されました。
うち、初参加は13家族でした。

個別指導
3家族が藤坂さんの指導を受けました。
1組目、2歳4か月女の子。まだ最初の1音の繰り返し、単語を言えるようにしたい。
・いくつか言える単語に近い音の単語から始める
・1音言えた直後にもう1音言わせて徐々に慣れさせる
2組目、3歳女の子。細かい動作模倣。
・何度か単独動作模倣を試行してから2段階模倣へ
・1回にあげるお菓子の量に注意
・早く休憩を取ることも子供のモチベーションkeepに大事
3組目、4歳男の子。積み木を数えると数がずれてしまう、正しく数えられるようにしたい。
・手の動きとカウントを合わせるコツは、手前に積み木を引いたときにイ「チ」と2音目を言わせる
 子供がずれていても、こちらが正しく言うようにする
・全部数えたらもう一度積み木にタッチさせて数を言わせる。1~7まで数えたら「7」と言わせる。
 そのまま「8」と数えてしまうのを防ぐ
また3組共通して、簡単な(1歩前の)課題を何回か行って勢いをつけて今の課題に取り組んでいました。

汎化訓練
まず、親によるセラピーを行い、それを別の参加者が行い、
さらに別の参加者がフィードバックを行います。
今回は少数精鋭の3チーム×3名で実施しました。
いつもより時間も長めに取れて充実していたのではないでしょうか。
汎化訓練は定例会のメインイベントです。
託児が利用いただける方は、どんどん参加してセラピー仲間を増やしてください(初参加者歓迎)。

集団プログラム
みんなで動作模倣、手遊び歌、それからトンネルくぐりを行いました。
喜んで駆け抜ける子、大泣きしながらなんとかくぐり抜けた子、様々ですが、
全体的にはとても楽しんでいる姿が印象的でした。

新スタッフ選出
2014年度スタッフに代わる、新スタッフ7家族が無事決定しました。
新スタッフの皆さん、次回からよろしくお願いします。

講義
「ABAプログラムの全体像~何が重要か~」のテーマで、
藤坂さんの先日のロスアンゼルス視察をベースにお話しいただきました。
通所型vs家庭型、ロバースvs非ロバースによる成績の違い、親の参画、ピアトレの成果など、
これまでの各所の研究成果を交えて重要ポイントを説明いただきました。

次回の東京定例会は6月5日(日)、川崎市生涯学習プラザの予定です。

卒業メッセージ(Sさん)

会員のSさんから卒業メッセージをいただきました。以下、ご紹介します。Sさん、ありがとうございます。(藤坂)

***

この3月で息子が小学一年生を終えますので、これまでの成長を報告させてください。


次男は言葉がなく、2歳過ぎにDQ50台後半で知的な遅れのある自閉症と診断されました。1歳半検診で指摘を受けて半年間悩み、精神的に限界でしたので、診断され、少しだけ心が軽くなりました。


パソコンで療育について調べ、見付けたのが『つみきの会』でした。先輩方の体験記などを読み入会を決めて、2歳4ヶ月から自宅でのセラピーを始めました。それからは、長男は幼稚園の延長保育へ預け、次男と家に籠りセラピーをする日々を過ごしました。長男には関わる時間が少なくて、とても寂しい思いもさせましたが、将来長男に負担をかけない為と自らを奮い立たせ、次男の療育を何よりも優先しました。

その間、つみきの会の藤坂代表の発達相談を受け、ペアレントサポーターの方、ノティアのセラピストさんに来て頂き、民間の療育を利用し、たくさんの方々のお力を貸していたました。子どものセラピーに追われる孤独な毎日でしたので、時々定例会や勉強会へ参加して、皆さんの頑張っている姿を見て励みになり、セラピストさんにセラピー内容や困り事を相談する時間は、とても大切な貴重な時間となりました。

自宅セラピーを始めて一年近く経ち、幼稚園に入園しました。年少は週2、3日登園し、その他の日はセラピストさんに来て頂いたり、民間の療育へ通ったり、療育が中心の生活でした。年中からは登園日を増やしていき、年長では小学校生活を考えて健常児の中で過ごす時間を増やす為、毎日幼稚園へ通い、登園後も出来る限り、園児の集まる公園で遊ばせました。

三年間近く集中療育をしてきて、知的な遅れがなくなり、自閉度も少しずつ下がり、診断名も変わっていきました。特性はまだまだ残っていますが、子どもが周りを見て、自ら学んでいくことが出来るようになりました。

現在、次男は通常級に通い、週に一日情緒級に通っています。授業では手を挙げて発言をし、休み時間は時々友達と遊んでいるようです。早期療育は終了し、放課後は公文やスイミングなど習い事に通っています。小学校生活でも問題はいろいろ起こりますが、入学前の不安を考えると順調なスタートをきれたと思います。

早期療育を行わなわず、自然の成長を見守っていたなら、今の次男の姿は絶対にありませんでした。
先のことを考えると不安は尽きませんが、これからは子どもが可能性を広げていけるように、親の私も一緒に成長していきたいと思っています。

つみきの会に出逢えたこと、息子に関わってくれた皆さまに、心より感謝しています。この場を借りてお礼を言わせてください。本当にありがとうございました。

現在、早期療育に取り組んでいらっしゃる方、これからABAセラピーを始める方、どなたかの参考になりましたら幸いです。
乱文にて失礼しました。

卒業メッセージ(たっちゃんママ)2

つづきです。

***

*心無いことを言われ、怒っていた私に、父
「それが、世間一般の考えじゃ思えよ。」


「たっちゃん、おりこ~」
→ABA理論で、きっちり たっちゃんを動かしているのは、まぎれもなく兄かもしれません。たまに、私を動かして、「お利口」とほめてくれます。

*参観日のたびに 姉
「たっちゃん、連れてきて~!たっちゃん、ねえねの学校、きてね~」
→この言葉で、この子たちがいてよかった・・と、どれだけ思えたでしょうか。

*とあるお父さん
「ぼくは、子供に発達障害があるとわかっても、なんともなかった。考えてみれば、100人に1人と言われてる。僕のところに来たね。くらいです。皆さんショックを受けた。と言いますが、親が子供に対してショックを受けるということは、その子の魂に、傷をつけることなのかもしれませんね。僕は、それが全くなかったから、よかった。上に姉がいるけれど、2人とも本当にいい子です。皆さんびっくりされますが、ぼくは、子育てで悩んだことは、1度もない。」
→この方の息子さんは、20歳くらいの、穏やかで、かっこいい、素敵なお兄さんでした。今まで、建前だと思っていた言葉の数々が、このお父さんの言葉で、初めて心に響きました。
 
 そして・・・・友人が・・・
 「あなたはね、頑張った。本当によく頑張ったのよ。これからはね、たくさんたくさん、顔晴って(がんばって)!!」
→やっとやっと、心の重しが取れたように思いました。
 
 このような素晴らしい言葉を いただけたのも、きっと、なりふり構わず、子供のため、必死でできたからでしょう。それも、ABAがあったからこそです。
 まだまだ続く、たっちゃん道ですが、一つの区切りとして、卒業記念とさせていただきます。ありがとうございました。

<追伸>
昨年末、藤坂さんに「相変わらず、付き添いをしています。」と送ったところ、「今も付き添いを続けているんですね」と返信が…。え?

 ただ、それは、クラスメイトや保護者の方々のお陰です。入学式、初めて会うお母さんに「その勇気、本当にすごいと思う。うちの子にも、すごく いい人生勉強になると思う。こちらこそ、よろしくお願いします。」と声をかけて頂きました。「何かあったら、すぐ言って。いつでも校長室に行くよ。」と、幼稚園からのお母さん。「行事のたび、たっちゃんを見てしまう。よう頑張っとるが。」など、身に余る言葉の数々。

そして、そんなたっちゃんを、いつも親切にしてくれる、クラスメイト。たっちゃんが何かすると、みんなが「おお~!!すっげ~」と、大げさに喜んでくれます。

たっちゃんは、本当に果報者です。
ABAに出会うことができ、癇癪やこだわりがなく、このような中で、穏やかに学校生活を送ることができるからです。

それもこれも、「つみきの会」のホームページの「入会する」のボタンを押したときから 始まりました。

どうか、このように 幸せな子どもが 一人でも増えますように。

 さあ、たっちゃん、いよいよ、小学校最後の年になったね! 満開の桜の中、母さんと一緒に、胸を張って くぐろうね!!
 
***

たっちゃんママさん、ありがとうございました。

藤坂

卒業メッセージ(たっちゃんママ)

会員のたっちゃんママさんから、卒業メッセージをいただきました。二回に分けて、ご紹介します。

***

 「子供に障碍があると言われて、ほっとした。」私は、これを経験した一人です。それから、見たことも聞いたこともない「つみきの会」に飛び込みました。

 親として、あれほど恐れ 認めたくない「障碍」を指摘され ほっとする程 打ちのめされていたあの頃は、今のような穏やかな日々が訪れるとは、ツユほども思えませんでした。

 現在、小5になる<かなり遅れのある>末息子のたっちゃんは、幼稚園から私のシャドー付きで、通常級に通っています。

「下の子にかまいっきりになると、上の子がかわいそうになる」と心配されていた兄姉も、四月からは、各々希望の学校へと、大きな一歩を踏み出そうとしています。

 私の父は、「親父が単身赴任、弟が自閉症で、母がつきっきりの中、なかなか幅のある、ええ子らにそだった。何より、たっちゃんが、優しい顔をしとる」といつも言ってくれます。

 今、つみきの会に 飛び込んだ9年を振り返ると、沢山の珠玉の言葉をいただいたように思います。
せっかくの「卒業記念」に、感謝とともに、ここに紹介させてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*専門施設に絶望し、友人にPCの前で、相談した時。
「週数回、専門に行ったゆうて、どうなるんよ。これ「つみき」は、週30時間じゃろ、全然違うが」
→ この言葉で、入会しました。

*つみきの会に入会し、ビデオやつみきブックを見て、これを1人でやるんだと不安になった時、父から
「マニュアルもあるんか。なら、やるしか無いのう。ほいで あんたならできよう」

*当時 愛媛に住んでいた私たちは、1番近くの定例会が大阪でした。「遠い」とこぼすと 父
「心臓病でもなんでも 子どものため 田畑売って アメリカでも行っとる。大阪なら近いわ。行って来い」
 →主人が、それもそうだ、と、開眼しました。

*先輩の友人(元支援校教諭)に、ABAをやると話すと
「子どもはな、ありがとうで育てるんよ。ありがとうよ。障碍を背負ったお子さんの親は、どうしても、すみません で育てやすい。でもな、あなたが、ありがとうで育てるんなら、そのABAでも何でもやったらええ」
 →この言葉は、今でも私の胸に響いています。ありがとうございます。

*ABAを始めて、初の帰省中。祖父母たち
「たっちゃん、バイバイ。あ、たっちゃん、バイバイした!! すごいすごい、バイバイ出来たなあ!!!」
 →初めて、たっちゃんの行動で、心から喜んでもらえました。たっちゃんに,笑顔を向けてもらえるなら、 たとえ「餌付け」と言われても、一向にかまわないと思いました。

*藤坂さんの発達相談で
「いろんな療育がありますが、この子はABAが一番伸びると思います。」
→困りごとを聞くだけ聞いて、うやむやにする専門ばかりだったのが、初めて、はっきりと、具体例を示していただきました。

*定例会で、周りがどんどん進んでいく現状を 目の当たりにして、弱音を漏らすと 父
「この世は どの世界も競争社会じゃ。 経済も運動も勉強も、競争社会で成り立っとる。障碍の世界も 決して例外ではないじゃろう。」

「どうあれ、自分のコースを走れよ。周りのペースに合わせたら、早いにせよ、遅いにせよ、見失うで。自分のペースで前に進めよ」

*幼稚園の担任の先生
「どんな子であれ、あくまで私が担任です。担任の子の責任は、私にあります。」
「たっちゃんがいるから、これができないということは、ないです。それより、たっちゃんがいたから、これができた、ということは、沢山あります。」
→何事も、子供の、ましてや、障碍のせいになんかせず、自分の指導の未熟さが原因、というお考えの先生でした。勿論、指導はピカ1でした。

*幼稚園のクラスメイトが、どの子もたっちゃんに親切にする様子を見て、園長先生の言葉
「教育のすばらしさです。みんな たっちゃんの良いところを たくさんみているんです。」

*課題が滞り始めたとき 父が
「お前の期待しとる未来は ないと思えよ。でも、この子は幸せで」
→障碍から脱却させてあげることが できなかった母ですが、この子の幸せに、少しは貢献できたかな。救われた一言です。

*地元の医者
「実は、ぼくは自分の目が信じられません。ABA、勉強しないといけないなあ…」

*小学校入学に関して、折れそうになっていたとき 当時の支援者の一言
「どの学校、学級に入れるかは、親が、子供にとって1番と思えるところを込めるんです。それに対し、学校は、否定することはできないんです。そのお子さんを、では、どのように伸ばそうかと考えるのが、学校の立場です。」

(つづく)

卒業メッセージ(Hさん)

会員のHさんより、卒業メッセージをいただきました。以下紹介します。

***

息子は現在、小学校6年生です。現在、健常児と一緒に市立小学校に通っております。中学は、そのまま地元の公立中学に行く予定です。

そこまで書くと問題ないではないかと思われると思いますが、中学を前に小児精神科にかかることにしました。

MRIと脳波の測定をしたところ脳波には異常なし、しかしMRIの検査で異常が発見されてしまいました。

息子は生まれながら、脳の構造に欠陥を抱えていたのです。これでは、自閉症とおなじ症状が出るのは当然だとのこと。しかしながら診断が確定しないのは構造からくるものだからだとのことでした。

私は、今までの疑問がすべて解決するような、そんな気持ちになりました。なるほど、そういうことだったのか。

息子は生まれながら、人とは違うハンディーキャップを背負っていたのです。ただ、本人の努力、早めの早期療育により脳の中で機能が失われている部分を補う働きが起きて、ここまできたのだと。

脳が一生懸命、その働きを補うように回路を作っていたのです。

私は、本当にわが子に早期療育をして良かったと、改めて思いました。MRIの映像を見て愕然とする一方、それでもここまで来たのかと。脳の可能性をあきらめてはいけないと感じました。

実際、医者はここまでだと言語能力、会話認知能力に相当ダメージがある筈なのだが、と少々不思議がっていました。(何回も首をひねっておりましたので、その先生が扱った事例ではまったく無い事だったみたいです。)

息子は今まで健常児と肩を並べて頑張ってきました。もうダメかなと諦めが起きるとなぜか伸びて、諦めてはいけないんだなと反省する毎日でした。しかし、どうしても根幹の部分で健常児との開きを埋めることができずにいました。

きっとそれが発達障害なんだろうと。

発達障害ではなく脳の機能障害。息子と同じ障害を持つ子がどれくらいの割合でいるのか分かりませんが、ABAは本当に強い味方でした。セラピーの分だけ息子は伸びていきました。2歳半で始めて、4歳の幼稚園入学時には驚くほどの成長で、あとでみなさんが正直な感想を言っておられましたが(息子が7歳くらいになってからですが)、中には「信じられない」と思ったママさんもおられたようです。

息子はこれからも人とは違うハンディーキャップを抱えながら、頑張っていかねばなりません。息子が幸せに暮らせる場所を探すまで、長い闘いは続きます。つみきの会に出会って本当に良かったと思います。発達に不安のある子へのサポート教育法として、ABAが広く普及することを願っています。

2月28日広島定例会報告

2月28日(日)に広島定例会が行われましたのでご報告いたします。
13家族(大人27名、子ども13名)、療育関係者2名の方にご参加いただきました。

①個別指導(2組)
1組目 動作模倣、マッチング

”両手を合わせる”自己刺激の強いお子さん。
”手を合わせよう”とするところを活かし、
片手を押さえて、反対の手を合わせるように「ハーイ」。
「さっき、ほっぺに手をやっていた」ので、「ほっぺ」の動作。
お子さんの行動レパートリーにあるものから、
動作模倣に取り組んでいくとよいことがよくわかりました。

2組目 位置(物を基準として、上・下・後ろ)

これまでは、お子さんの手を微妙に誘導するプロンプトをしていたそうですが、
代表は、置くべき位置を「トントン」と叩いて示すプロンプト。
そのほうが依存しにくくてよいのでは?と。
また、一試行ごとにお菓子 を与えるのでは、テンポがゆっくりすぎて、ボーッとなるので、
テンポよく、何試行か続けてやるほうがよいという助言もありました。

②般化訓練

12名のお子さんが4グループに分かれて参加しました。
賑やかな中、多くの子どもたちが、頑張って課題に取り組んでいました。

③集団プログラム
・動作模倣(バンザイからケンケンまで)
・手遊び歌(ぱんだうさぎこあら、茶摘み)
・ボランティアさんのトンネルをくぐってタッチ

今回は、「茶摘み」の手遊びが楽しかったです。
向かい合って、お互いの右手と右手、左手と左手を合わせるところでのポイントは、
大人の右手を、子どもの右手にかなり近づけて出すことだそうです。

④講義「PRT~セラピーを楽しくする工夫~」
ケーゲル博士によるPRTのガイドブックについて、
代表は、最初、DTTが酷評されていることに頭 に来たそうですが、
後半の「モチベーションを高めるための工夫」には、
「それそれ、僕もやっている!」と思われたとのこと。

・新しい課題の前に、復習課題をして勢いをつける
(特に音声模倣では、得意な音を混ぜながら、難しい音に挑戦する)

・教材には、お金を惜し まず。カードよりも3D教材。

・試み強化…正解でなくても頑張ったら強化(特に音声模倣)。

など、たしかに、定例会などで、よくアドバイスされていることに通じるなぁと思いました。

サンフランシスコ出発直前にもかかわらず、お越しくださった藤坂代表、
NOTIAのセラピストさん、ボランティアさん、ありがとうございました。

広島定例会スタッフ 日高

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NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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