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つみき通信

このブログは、つみきの会の代表や、会員の親御さん、セラピスト達からの便りをお届けするものです。ぜひ時々お立ち寄りください。

9月18日 東京定例会 報告

9月18日(日)東京定例会を開催しました。そのご報告です。

今回は、45家族66名が参加され、そのうち初参加は23家族でした。
参加者が多く、会場がいっぱいに埋まりました。

個別指導
3家族が藤坂代表の指導を受けました。
1組目、3歳の女の子。一語を言う練習から二語へ。
・最初は得意な音からだんだん苦手な音へ移っていくようにする。
・二語の練習の際のプロンプトは一語目を言う直前位に二語目を言うことがコツ

2組目、2歳男の子。色×物。指示の持続が課題。
・カップとレゴを使って2色の物を区別させる。
・色の区別は上手にできていました。
・物はもう少しわかりやすいもの(車など)を使った方が良い。
・物は「○○ちょうだい」という言い方よりも名詞を言って触らせる癖をつける方が良い。

3組目、4歳男の子。ジャンケンの絵を使ってどっちが勝ちか縦と横で判別。
・カードで対戦してうまくいくようになってから手でやってみる。
・手を出したら変えさせないように固定してどっちが勝ちかを知らしめるようにする。

汎化訓練
まず、親が自分の子供にセラピーを行い、同じことを別の参加者がその子に行います。
さらに別の参加者が感じたことなどをフィードバックを行います。
子供は全く知らない人からセラピーを受けることで他人からの指示に従えるように、親にとってもほかの人の子にセラピーをすることでスキルアップが図れます。

今回は3名×5チームで実施しました。
絵合わせや動作模倣、受動的共同注視など参加者それぞれの方法でセラピーをされていました。
お父さんの参加も結構あり、上手にセラピーされている姿が印象的でした。
託児が利用いただける方は、どんどん参加してセラピー仲間を増やしてくださいね(初参加者歓迎)。

集団プログラム
参加者が多かったのであまり時間が取れませんでしたがみんなで踊り、トンネルくぐりを行いました。
みんな大騒ぎしながらボランティアの皆さんと楽しく遊ぶことができました。

講義
「目合わせとと社会的コミュニケーションの教え方」のテーマでお話をいただきました。
共同注視はなるべくその子の目線に近いところから始める。
コントロール出来て、楽しく、自然に途切れる遊びに交えて行うと効果が高い。
また、要求時の目合わせは最初は目合わせしなくてもよいが徐々に目合わせしたら要求にこたえるようにする。
「貸して」「ちょうだい」「あけて」など、練習は断続的にするとよい。という事を学びました。

今回は参加申し込みが多く、キャンセル待ちをされている方がいらっしゃった一方で、申込みされたのに連絡なく当日お越しになられない方もおられました。
キャンセル待ちされる方もいらっしゃいますので参加できなくなった方は必ず連絡をお願いいたします。
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GAP

ギャップジャパン
一年ほど前から、つみきの会東京定例会に、服飾でおなじみのGAP JAPANのスタッフの皆さんが、託児ボランティアとして参加して下さっています。写真は前回6月の東京定例会で、会が終了した後、GAPの皆さんだけ集まっていただいて(ほかにもいろんなところからボランティアさんが参加して下さっています)撮影したものです。

きっかけは、画面中央の福田さん(青い服の女性)が以前、学生時代に関西で、つみきの会の定例会に何度か託児ボランティアとして参加して下さっていたそうで、その縁で、GAP JAPANに入社された後、同社の社会貢献活動の一環として、つみきの会のの託児ボランティアを提案して下さったらしいです。東京定例会はいつもボランティアが足りないので、この一年、とても助かりました。

さらに福田さんの社内での働きかけで、今年に入って大阪、神戸でもGAPのスタッフの皆さんが託児ボランティアに参加して下さるようになりました。

ところが、急に問題が...。GAP JAPANの中にはGAP, banana republic, OLD NAVYの三つのブランドがあって、それぞれが独立運営らしいのですが、福田さんたちはそのうちのOLD NAVYの所属です。そのOLD NAVYが、今年になって突然、日本からの撤退を決めたそうなのです。これから全国に約50ある店舗を徐々に閉じていくとのこと。福田さんたちOLD NAVYのスタッフの皆さんも、GAPのほかのブランド店に移るのではなく、原則として職を失ってしまわれるとのことでした。

定例会に参加して下さるスタッフの皆さんは、皆さんかっこよくてエネルギッシュで、いまのお仕事をとても愛されていているように感じられたので、これは私にとってとても心痛むニュースでした。

福田さんたちは、ご自身の今後の身の振り方のことで頭がいっぱいになっても不思議はないのに、この最後の東京定例会でもそんなそぶりは微塵も見せず、明るく振舞って下さいました。

しかも定例会の今後の託児のことまで心配して下さって、OLD NAVYが日本撤退した後も、GAP JAPANの残り二つのブランド(GAPとbanana republic)のスタッフが託児ボランティアを引き継いでくださるように、計らって下さいました。おかげさまで、今後も私たちは、関東や関西で引き続きGAP JAPANの皆さんのお世話になることができそうです。

福田さん、OLD NAVYの皆さん、これまで、どうもありがとうございました。どうかお元気で!

藤坂

9月3日㈯「NPO法人つみきの会・繭合同 埼玉定例会報告」

会員の皆様


埼玉スタッフの山口です。9月3日㈯「NPO法人つみきの会・繭(まゆ)合同 埼玉定例会」が行われましたので、報告いたします。

遠方よりお越しいただいた藤坂代表、ご協力いただいた繭の皆様、スタッフ、託児ボランティアさん、有難うございました。

今回は、他の会と同日開催という事もあり、30名弱と、通常の定例会よりも人数は少なめでしたが、ハプニングなどもあり、中国語が飛び交ったりと、バイリンガルで?!有意義な会となりました。


●個別指導
1)音声模倣 

「な・ば・だ」の単音模倣の区別が難しい。何度も、同じ音を言わせようとして、失敗させない。難しい場合は、得意な音を一度出させて、成功させる。また、連続音の「まんま」「ねんね」などの方が出やすい場合もあるので、こちらから取り組むと良い事もある。

2)音声模倣、色の受容

音声模倣は、一音で区別できるから、一音で区別できるとは限らない。例えば、「つき、つま、むり、むら」など2音でも確実に区別できているか、確認する事。
3)動作模倣

*中国の方で、まだABAを始めたばかりとの事でしたが、代表が「中国語話せるから大丈夫。動作模倣なら言葉の違いは問題ない。」と言ってくださり、また埼玉スタッフにも、中国語が話せる方がおり、通訳をされてセラピーを開始しました。お子さんが、強化子のシャボン玉に食いつく様子がとても印象的でした。
●般化訓練 
●集団プログラム
手遊び歌や、トンネルくぐり、絵本の読み聞かせなど。
●代表の講義「数の教え方」

まず初めに代表から、「自閉症のお子さんに、数を教えて役にたつのか?日常に必要なお金の数え方、簡単な買い物だけできればいいのでは?」など言われる親御さんもおられるが、子供にとっては、小学校にあがれば、学校が社会のすべてとなり、学校という社会では、数がわかれば、その子の自信に繋がる。その自信が‟自己肯定感”に繋がるので、とても大切な事だとお話されました。

<数唱を教える時の注意>数の概念を教える時に、数唱だけ教えてしまう家族や、幼稚園が多いが、10まで数えることを強化しすぎると、8個しかないものでも、10まで数えたくなってしまい、理解させるのが難しい。まずは、1から3までの数の区別から教え、紙の上に1個のつみきを置き、もう一枚の紙の上に2個の積木を置き、「いち」と言って1個の積木を、「に」と言って2個の積木全部を触らせるところから始める。この時、2個の積木の2個目を触るお子さんは注意が必要。数唱から覚えたお子さんなど、2個を2個全部だと思っておらず、2番目のものと思っている場合もある。

その他、足し算や引き算の教え方など、教えて頂きました。




今回は若かりし頃の代表が、実際にご自身のお子さんに教えている貴重な映像を交えて、細かく教えていただき、藤坂代表のお父さんとしての姿が見え隠れし、ほっこりと和む場面が沢山ありました。また、この頃から今まで、数多くのお子さんを指導され、この子には、こうやって教えたほうが良いのでは?と、どうしたらこの子に理解してもらえるか、何度も何度も試行錯誤を重ねられている代表の姿を感じ、私も頑張らねばと、力をもらいました。




定例会は、代表がセラピーをしているところが実際に見れるので貴重な場です。本を読んだだけではわからない小ワザが、沢山でてきます。例えば強化子を出すタイミング、下げるタイミング。音声模倣の時のセラピストの発音の仕方。この音は混同しやすいから、ここはもっと優しく発音する。数を教える時の仕草の1つ、1つ。ここは、こんなふうに指をひっかけてなど。私は以前、文字の教え方をご指導いただいた事がありますが、ついつい右手を普通に持って教えがちですが、代表は手をとって教える時も、決して強引ではなく、どうしたら不快感が少なく、動きを誘導できるか、非常にソフトな教え方をご指導くださいました。このような経験が出来る会でもありますので 、是非 皆さん、 お近くの定例会へご参加下さい。


次回は、1月7日(土)を予定しております。よろしくお願い致します。


山口

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Author:つみき通信
NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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