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つみき通信

このブログは、つみきの会の代表や、会員の親御さん、セラピスト達からの便りをお届けするものです。ぜひ時々お立ち寄りください。

2018年10月15日東京定例会開催報告

2018年10月15日東京定例会を開催いたしました。
今回は35家族、大人52名、子ども11名が参加してくださいました。
そのうち初参加は17家族でした。

【個別指導】
1組目:三音節以上の表出
絵カードを見ながら子どもに表出させているが、しょうぼうしゃ→ぼうしゃ、
しんかんせん→かんせん、となりうまく言えない。
お子さんは、さ行の発音が苦手なので、さ行以外の音から始まる
三音節(バナナやたまごなど)からやってみる。
まず、絵カードの受容ができるかどうか確認する。
しょうぼうしゃは、大人が「しょう、ぼう、しゃ」と発音して音声模倣させる。
しんかんせん→かんせん、と表出しているので大人が「し」だけプロンプトして、
子どもに「しんかんせん」と言わせる。

2組目:身体部位の受容
頭とお腹の弁別ができない。
お子さんは身体部位の受容が苦手だが、動作模倣はできているので、
「あたま」と音声指示を出すと同時に動作模倣のプロンプトをする。
頭は「あたま」、お腹は「おなかポンポン」、膝は「手はおひざ」の
音声指示から始めると、子どもにわかりやすい。

3組目:「ここ」「そこ」、「いる」「ある」の弁別
子どもの近くにトラ、遠くにパンダを置く。「とらどこ?」で子どもが「ここ」と言いながら
近くにあるトラを指差す、「パンダどこ」で「そこ」と遠くにいるパンダを指差す。
この課題はできているが、途中で人形を叩いてあそんでしまい、
質問に答えなくなることがあるので、叩く前に制止すること。
次に、ピカチュウは「いる」、りんごは「ある」と言わせる課題。
(人間、動物、キャラクターは「いる」、無生物は「ある」)
子どもに分かり易くするため、まずは、動物(ペンギン、トラ、パンダ)と
乗り物(車、飛行機、バス)の2種類だけを用意し、「いっしょにして。」と指示を出し、
分類分けできるかを確認する。
分類分けできたら、動物は「いる」、乗り物は「ある」と教えていく。

【般化訓練】
3家族×3グループ=9家族が参加しました。今回、般化訓練・初参加の方は3家族でした。
皆さん、真剣に課題に取り組み、笑顔で強化していらっしゃいました。
見学の方も真剣な眼差しでご覧になっていました。

【集団プログラム】
今回は、動作模倣、手遊び歌、輪になって歩きながら笛が鳴ったら座る・タンバリンを叩いたら逆回転、
ボランティアさんがつくったトンネルくぐり、などをしました。
ボランティアさんが二人一組で向かい合って両手を繋ぎ、地面に腕を付けた状態の上を、
子どもたちが飛び越える(梯子跨ぎのような状態)では、猛スピードで走り抜ける子ども、
慎重に跨ぐ子どもなど、様々な姿が見られました。親も子も、ボランティアさんも楽しく参加しました。
 
【講義】SST(ソーシャルスキルトレーニング)
・教示→モデリング→リハーサル→フィードバックの手順を踏みます。
・モデリングでは、手本を見せる大人の演技力が大切
・悪い手本を見せたあと「どこが悪かった?」と「どうしたらいい?」と質問して子どもに答えさせる
・良い手本を見せたあとに子どもに「マルです」と言わせ、子どもにも実践させる

今回も、実演を交えながらの講義で、大変わかりやすかったです。
藤坂代表がお子さんと取り組まれていたピアトレーニングや、
大阪で行われていたSSTの映像も見せていただけたので、大変勉強になりました。

今回の定例会は、ボランティアさん9名、ノティアセラピストさん3名にご協力いただきました。
大変お世話になりました。ありがとうございました。

次回の東京定例会は2019年1月12日(土)、川崎生涯学習プラザでの開催を予定しております。
皆さまのご参加をお待ちしています。
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Author:つみき通信
NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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