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つみき通信

このブログは、つみきの会の代表や、会員の親御さん、セラピスト達からの便りをお届けするものです。ぜひ時々お立ち寄りください。

神戸定例会の報告(2019/02/24)


2月24日に行いました神戸定例会の報告を致します。

藤坂代表、浅間ペンギン様、つみきの会事務局の皆様、
定例会スタッフの皆様、NOTIAのセラピストの方々、ボランティアの皆様、
そしてご参加頂いた皆様ありがとうございました。

20組のご家族が参加されました。

■個別指導
3組が受けられました。
[1組目]
左右の概念の獲得をされていました。
動作模倣で、上、前、横、下を確認した上で、お子さんの前で、左手
を出すタイミングで「みぎ!」右手を出すタイミングで「ひだーり」
と指示を出してプロンプト。
右と左で言い方を変えて違いを分かりやすくし、途中から手の動作模倣
を減らして音声指示だけで右、左の手を出せるようにフェードアウト
されていました。

[2組目]
お箸の使い方をされていました。
まず鉛筆持ちができるかどうかがあり、次にお箸とのことですが、
鉛筆とは違うところは、二本目の下の箸を支え、動かすところ。
薬指で支えるのをお子さんに右手の隣で横で寄り添ってプロンプト
がポイントと、アドバイスがありました。

[3組目]
動作模倣で、グー、パー、親指だけ出す、人差し指だけ出す、親指と
人差し指を出す、をされていました。
指示や注意喚起を何度も出さず、お子様が集中したときを見計らって
出す、グーの次は必ずパー、という繰り返しをするとお子様が指示で
はなく、パターンで正解してしまうことになるため、グーとパーの間
ぐらいの指の形をして次の指示が読まれることのないように、という
アドバイスがありました。

■講義
「ZIHEIっ子の育児とABA領域」
〜我が子との10年の歩みを振り返って〜

浅間ペンギンさんより講義をしていただきました。

就学猶予、スクールシャドーについて、
問題行動の対処法(ABC分析、 トークンエコノミーシステム、
バックワードチェイニング、 先行条件操作)、就学前準備について

就学前の準備、就学後の課題の乗り越え方など、分析しつつ実践された
貴重な取り組み、そして、我が子を慈しむ中でABAを用いた療育者として
のマインドセットをお話頂き、ためになり、かつ勇気づけられる内容で
した!


次回は、2019年6月16日 の開催を予定しています。

神戸定例会スタッフ 尾藤
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2019年1月12日東京定例会開催報告

2019年1月12日東京定例会を開催いたしました。
33家族、大人50名、子ども21名が参加でした。
そのうち12家族が初参加でした。

【個別指導】
1組目:目合わせ
まずは、音声指示ができるか確認する。
音声指示ができていたので、次は目合わせ。
大人が呼び掛けて目を見られたら、強化する。
呼びかけは「〇〇△△くん」「△△くん」「こっちみて」「こんにちは」「バイバイ」など。
大人が子どもの正面だけでなく、右側、左側、後ろから声を掛けても目合わせできるようにする。

2組目:位置(前、後)
箱の「前・後」で教えるとわかりずらいので、机を使う。
まずは、「上・下」を理解しているか確認する。
大人が机と同じ高さの位置にバナナを差し出して「上」の音声指示で机の上に、
「下」の音声指示で机の下に置く。
次に、同じように机を使って「横」を教える。それから、「前・後」を教える。
音声指示の後に、手でバナナを置く場所を示してプロンプトする。

3組目:単音の音声模倣(た行)
濁音の方が言いやすいので、先に「だ行」を練習。
た行は英語のT(ティー)の発音なので、
「た」を「てぃあ」と音声模倣させ、徐々に「た」に近づけていくと発音できた。
「な」を「にゃ」と発音させて、徐々に「な」に近づけていくと発音できた。


【般化訓練】
3家族×6グループ=18家族が参加。般化訓練・初参加の方は3家族。
各グループ、ベテランさんも初心者さんも一緒にセラピーに取り組んだ。
見学の方も熱心に御覧になっていた。

【集団プログラム】
動作模倣、手遊び歌、ボランティアさんが持った果物にタッチ、
ボランティアさんがつくったトンネルくぐり。
親も子も、ボランティアさんも楽しく参加。
 
【講義】文字の読み書き
文字の読み書きを教え始めるのは、3歳半~4歳から。
教える時期は、年少・年中で数字とひらがな、年長でカタカナ、小学校から漢字。
読みの学習を先行させ、書きの学習は半年くらい遅らせるとよい。
印象に残ったのは、小さい「っ」の読み方を教える方法です。
まず「こっぷ」というカードを作り、「こっぷ」と読ませる。
次に「こぷ」や「こつぷ」でも「こっぷ」と読まないように対比させていく。
コツはカードの文字をなぞりながら読む。「こっぷ」は「こ」と「ぷ」の間をジャンプするように、
「こぷ」は素早くなぞると、子どもは分かり易いし、楽しみながら課題に取り組める。
文字を書くデモンストレーション。
文字の書きのプロンプトは、子どもの手を強く握るのではなく、
子どもの手の内側と外側に大人の手を添えるだけにする。
手を強く握られると、子どもにとって不快であり、
また自分で書くことを覚えようとしなくなるから。


今回の定例会は、ボランティアさん21名、ノティアセラピストさん3名にご協力いただきました。
大変お世話になりました。ありがとうございました。

次回の東京定例会は2019年4月21日(日)川崎生涯学習プラザでの開催を予定しております。
皆さまのご参加をお待ちしています。

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NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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