仙台定例会の報告(2019/07/21)
7月21日(日)に開催された仙台定例会についてご報告いたします。大人12人、子ども8人が参加し、初参加の会員の方もいました。
【個別指導】6組参加
*鉛筆の持ち方
鉛筆を体の反対側に倒して持ってしまうので持ち方の矯正をしました。
子供の手をしっかり押さえるのではなく、鉛筆を手のひらでそっと親指と人差し指の間に倒してあげる。
この時、書き始めから正しい持ち方になるように子供が鉛筆を手に取る瞬間を見逃さない。
* ラジオ体操
体を反ったりひねったりすることが苦手なお子さんへの教え方。
対面の動作模倣では反る動きがわかりにくい子供には横に並んで行う。(横を見て模倣できる能力が必要)
大人が膝立ち、子供が立って行うと高さがそろい、子供が真似しやすい。
*自分の頭の後ろで髪を結ぶ
頭の後ろでゴムを結ぶ動作はできていたので、髪の集め方の指導があった。
手は逆手。首に親指が触れるように髪を集めるときれいに結べる。
*ズボンの前後
衣類の前後の概念がわからなくても間違えずはく方法。
教材が体操着だったので左前に付いているネームを頼りにする。
はく時にズボンを体の前に持ち上げたときにネームをトントンとタッチする。
次にズボンを床にお尻を上にして置き、体の前に持ち上げたときにネームを探させる。(ズボンのお尻が前になった状態)
探したらトントンしてはく
おなかが上、お尻が上に置くことをランダムに行い、「ネームを探す→トントン→正しくはける」という習慣をつける。
*矢印の理解
対面で教えるより並んで教えた方が矢印や指差しの方向が子供にわかりやすかった。
テーブルの上に紙コップを伏せて置き、中に強化子を入れる。
指差しでどのコップか当てられたら指差しカード、矢印に移る。この時、指差しカードの指は長く描くとわかりやすい。
指差しカードで分かりにくいときはボールペンなどで指すと良い。
*単音模倣
教えるときにあいうえお順にしないこと。
た→ほ→う→の など、ランダムに模倣させ、発音できない音を探す。
「え」が出ないときは舌を出すと音が出やすい。
「ま」は一度口を閉じ「んーーーーーーーっあ」
「あ」で練習を積み「んーーーーーっま」へチャレンジ。
【講義】時の概念
朝昼夜、曜日など生活に欠かせない概念の教え方の講義でした。
中でも印象深かったことは
時計の読み方がわかったら時間の意味を教える。
デジタル時計で2:59になったら「3時になったらおやつ」と言う。子供に時計を注視させ、3:00に変わったら「3時になった」と言わせ、おやつをあげる。
最初は30秒くらいしか注視できないので59分30秒から見始めると良い。
信号も青になる直前で注視させると良い。
時計が読めたらそこで安心して終わらせてしまいがちですが、生活していくうえで時間の意味を理解することはとても大切なことだと感じました。
参加された皆様、セラピストの田村先生、遠方よりお越しの藤阪代表本当にありがとうございました。今回も大変勉強になりました。
次回開催は11月24日(日)です。
皆様のご参加をお待ちしております。
【個別指導】6組参加
*鉛筆の持ち方
鉛筆を体の反対側に倒して持ってしまうので持ち方の矯正をしました。
子供の手をしっかり押さえるのではなく、鉛筆を手のひらでそっと親指と人差し指の間に倒してあげる。
この時、書き始めから正しい持ち方になるように子供が鉛筆を手に取る瞬間を見逃さない。
* ラジオ体操
体を反ったりひねったりすることが苦手なお子さんへの教え方。
対面の動作模倣では反る動きがわかりにくい子供には横に並んで行う。(横を見て模倣できる能力が必要)
大人が膝立ち、子供が立って行うと高さがそろい、子供が真似しやすい。
*自分の頭の後ろで髪を結ぶ
頭の後ろでゴムを結ぶ動作はできていたので、髪の集め方の指導があった。
手は逆手。首に親指が触れるように髪を集めるときれいに結べる。
*ズボンの前後
衣類の前後の概念がわからなくても間違えずはく方法。
教材が体操着だったので左前に付いているネームを頼りにする。
はく時にズボンを体の前に持ち上げたときにネームをトントンとタッチする。
次にズボンを床にお尻を上にして置き、体の前に持ち上げたときにネームを探させる。(ズボンのお尻が前になった状態)
探したらトントンしてはく
おなかが上、お尻が上に置くことをランダムに行い、「ネームを探す→トントン→正しくはける」という習慣をつける。
*矢印の理解
対面で教えるより並んで教えた方が矢印や指差しの方向が子供にわかりやすかった。
テーブルの上に紙コップを伏せて置き、中に強化子を入れる。
指差しでどのコップか当てられたら指差しカード、矢印に移る。この時、指差しカードの指は長く描くとわかりやすい。
指差しカードで分かりにくいときはボールペンなどで指すと良い。
*単音模倣
教えるときにあいうえお順にしないこと。
た→ほ→う→の など、ランダムに模倣させ、発音できない音を探す。
「え」が出ないときは舌を出すと音が出やすい。
「ま」は一度口を閉じ「んーーーーーーーっあ」
「あ」で練習を積み「んーーーーーっま」へチャレンジ。
【講義】時の概念
朝昼夜、曜日など生活に欠かせない概念の教え方の講義でした。
中でも印象深かったことは
時計の読み方がわかったら時間の意味を教える。
デジタル時計で2:59になったら「3時になったらおやつ」と言う。子供に時計を注視させ、3:00に変わったら「3時になった」と言わせ、おやつをあげる。
最初は30秒くらいしか注視できないので59分30秒から見始めると良い。
信号も青になる直前で注視させると良い。
時計が読めたらそこで安心して終わらせてしまいがちですが、生活していくうえで時間の意味を理解することはとても大切なことだと感じました。
参加された皆様、セラピストの田村先生、遠方よりお越しの藤阪代表本当にありがとうございました。今回も大変勉強になりました。
次回開催は11月24日(日)です。
皆様のご参加をお待ちしております。
スポンサーサイト
大阪定例会の報告 (2019/7/14)
7月14日に行いました大阪定例会の報告を致します。
24組 大人 44名,子供 25名のご家族及び療育関係者の方が参加されました。
■個別指導
3組が受けられました。
[1組目]
【色の命名】をされていました。
お子さんが回答を選ぶに、親の顔色をうかがっている感があるので、反応しないように。複数の物でランダムローテーションをする場合は指示の順番もランダムにするように。お手つきが多い場合については、指示の間隔を空けて、お手つきを減らしていくこと。集中している時の正解については早めに強化をすること。と、アドバイスがありました。
[2組目]
【物の受容的命名、物×指示】をされていました。
デスクでのセラピーの際は、デスクの上を課題時に使用するだけのものを出し、 集中しやすくするように。物×指示の受容後の表出(動詞の表出)について、動詞の受容は出来ているが、動作後に「なにしてる?」で言葉が出にくい状態であったため、まずは、音声模倣で(動作等をせずに)「フリフリ」や「トントン」を模倣させていき、表出しやすくしていってはどうか。と、アドバイスがありました。
[3組目]
【音声指示】をされていました。
音声指示の定着が難しい場合は、フルプロンプトからのフェーディングの段階を急に減らしていくのでは無く、意識してゆっくりと段階的に減らしていき、子どもの失敗を減らし、行動を獲得させていくように。と代表よりアドバイスがありました。
■般化訓練
18組のご家族が実施されました。
■集団プログラム
藤坂代表が前に立ち、全体で、代表の動作模倣、音声指示、手遊び歌、皆で輪になっての集団遊び。ボランティアさんを交えて、トンネルくぐり等、皆で楽しく取り組みました。
■講義「身辺自立の教え方」
(食事スキル)(衣服の着脱)(水回りスキル)の中から、 衣服の着脱のスキル(今回の講義はズボンをはくこと)とお箸の使用の際のプロンプトの仕方を実演を交えて講義がありました。衣服の着脱では、特にバックチェイニングの進め方で、①途中でほめないこと。(ほめることでチェインが途切れてしまう。最後のステップが終了してから強化する。)②途中で声をかけないで、無言でプロンプトする。(同じく声をかけるとそれに依存してしまって、声をかけないと中断してしまいがちになる。)③ひとつのステップが終了したらすばやくプロンプトして次のステップに映らせる(移行プロンプト)の説明をいただきました。
■質疑応答
参加者の質問に代表回答・アドバイスを頂きました。
スタッフ変更後、初めての定例会でどうなることかと不安でしたが、
皆さまのご協力のおかげで、無事開催できました。ありがとうございました。
次回は、2019年12月22日(日)の開催を予定しています。
24組 大人 44名,子供 25名のご家族及び療育関係者の方が参加されました。
■個別指導
3組が受けられました。
[1組目]
【色の命名】をされていました。
お子さんが回答を選ぶに、親の顔色をうかがっている感があるので、反応しないように。複数の物でランダムローテーションをする場合は指示の順番もランダムにするように。お手つきが多い場合については、指示の間隔を空けて、お手つきを減らしていくこと。集中している時の正解については早めに強化をすること。と、アドバイスがありました。
[2組目]
【物の受容的命名、物×指示】をされていました。
デスクでのセラピーの際は、デスクの上を課題時に使用するだけのものを出し、 集中しやすくするように。物×指示の受容後の表出(動詞の表出)について、動詞の受容は出来ているが、動作後に「なにしてる?」で言葉が出にくい状態であったため、まずは、音声模倣で(動作等をせずに)「フリフリ」や「トントン」を模倣させていき、表出しやすくしていってはどうか。と、アドバイスがありました。
[3組目]
【音声指示】をされていました。
音声指示の定着が難しい場合は、フルプロンプトからのフェーディングの段階を急に減らしていくのでは無く、意識してゆっくりと段階的に減らしていき、子どもの失敗を減らし、行動を獲得させていくように。と代表よりアドバイスがありました。
■般化訓練
18組のご家族が実施されました。
■集団プログラム
藤坂代表が前に立ち、全体で、代表の動作模倣、音声指示、手遊び歌、皆で輪になっての集団遊び。ボランティアさんを交えて、トンネルくぐり等、皆で楽しく取り組みました。
■講義「身辺自立の教え方」
(食事スキル)(衣服の着脱)(水回りスキル)の中から、 衣服の着脱のスキル(今回の講義はズボンをはくこと)とお箸の使用の際のプロンプトの仕方を実演を交えて講義がありました。衣服の着脱では、特にバックチェイニングの進め方で、①途中でほめないこと。(ほめることでチェインが途切れてしまう。最後のステップが終了してから強化する。)②途中で声をかけないで、無言でプロンプトする。(同じく声をかけるとそれに依存してしまって、声をかけないと中断してしまいがちになる。)③ひとつのステップが終了したらすばやくプロンプトして次のステップに映らせる(移行プロンプト)の説明をいただきました。
■質疑応答
参加者の質問に代表回答・アドバイスを頂きました。
スタッフ変更後、初めての定例会でどうなることかと不安でしたが、
皆さまのご協力のおかげで、無事開催できました。ありがとうございました。
次回は、2019年12月22日(日)の開催を予定しています。
2019年7月7日東京定例会開催報告
2019年7月7日東京定例会を開催いたしました。
32家族、大人45名、子ども13名が参加しました。
そのうち11家族が初参加でした。
【個別指導】
1組目:音声指示
・すでにできる音声指示を出して勢いをつけ、
その次にできない音声指示を出すと成功しやすい。
・音声指示『ほっぺ』に対して、お子さんが音声模倣で『ほっぺ』と言っているので、
視覚プロンプト(大人がほっぺを触って見せる)をしながら『ほっぺ』の指示を出して教える。
2組目:音声模倣(2音節)
・お子さんは、「ぶた」「わた」など、「た」で終わる言葉が苦手なので、
まずは「母音+た」の二音節、「あった」「いった」「おった」などを練習する。
3組目:動作模倣
・「タッチ」ができるので、大人が手を上に挙げて、子どもがタッチしそうになった瞬間に大人が手を後ろに引いてタッチさせないようにすると、「はーい(手を挙げる)」の動作模倣になる。
(これを両手でやると「ばんざい」の動作模倣になる。)
【般化訓練】
3家族×4グループ=12家族が参加しました。そのうち初参加の方は2家族でした。
各グループ、熱心にセラピーに取り組み、意見交換をしました。
【集団プログラム】
動作模倣、手遊び歌、ボランティアさんがつくったトンネル(高・低)くぐりをしました。
みんな楽しんでいました。
【講義】数の教え方
・数唱を教える時、4は「よん」、7は「なな」と教えた方がよい。
(4を「し」と教えると、「4個」のことを「しこ」と読んでしまう場合が多い。)
・「○個ちょうだい」
5個以上の数で「○個ちょうだい」と指示を出すとき、まずは3個から練習する。
(3個ならパッと見てわかるので、指定された数に達したことに気がつきやすい。)
今回、ボランティアさん13名、ノティアセラピストさん2名にご協力いただきました。
貴重なお休みの日にご協力いただき、ありがとうございました。
次回の東京定例会は2020年1月頃に、川崎生涯学習プラザでの開催を予定しております。
初心者の方も大歓迎です。お気軽にお越しくださいませ。
32家族、大人45名、子ども13名が参加しました。
そのうち11家族が初参加でした。
【個別指導】
1組目:音声指示
・すでにできる音声指示を出して勢いをつけ、
その次にできない音声指示を出すと成功しやすい。
・音声指示『ほっぺ』に対して、お子さんが音声模倣で『ほっぺ』と言っているので、
視覚プロンプト(大人がほっぺを触って見せる)をしながら『ほっぺ』の指示を出して教える。
2組目:音声模倣(2音節)
・お子さんは、「ぶた」「わた」など、「た」で終わる言葉が苦手なので、
まずは「母音+た」の二音節、「あった」「いった」「おった」などを練習する。
3組目:動作模倣
・「タッチ」ができるので、大人が手を上に挙げて、子どもがタッチしそうになった瞬間に大人が手を後ろに引いてタッチさせないようにすると、「はーい(手を挙げる)」の動作模倣になる。
(これを両手でやると「ばんざい」の動作模倣になる。)
【般化訓練】
3家族×4グループ=12家族が参加しました。そのうち初参加の方は2家族でした。
各グループ、熱心にセラピーに取り組み、意見交換をしました。
【集団プログラム】
動作模倣、手遊び歌、ボランティアさんがつくったトンネル(高・低)くぐりをしました。
みんな楽しんでいました。
【講義】数の教え方
・数唱を教える時、4は「よん」、7は「なな」と教えた方がよい。
(4を「し」と教えると、「4個」のことを「しこ」と読んでしまう場合が多い。)
・「○個ちょうだい」
5個以上の数で「○個ちょうだい」と指示を出すとき、まずは3個から練習する。
(3個ならパッと見てわかるので、指定された数に達したことに気がつきやすい。)
今回、ボランティアさん13名、ノティアセラピストさん2名にご協力いただきました。
貴重なお休みの日にご協力いただき、ありがとうございました。
次回の東京定例会は2020年1月頃に、川崎生涯学習プラザでの開催を予定しております。
初心者の方も大歓迎です。お気軽にお越しくださいませ。