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つみき通信

このブログは、つみきの会の代表や、会員の親御さん、セラピスト達からの便りをお届けするものです。ぜひ時々お立ち寄りください。

5月21日東京定例会報告

5月21日(日)に開催しました東京定例会について報告致します。

<参加者数>
27名の方が参加されました。

<個別指導>
より多くのご家族に藤坂代表からのアドバイスをいただけるように今回より組数を増やして実施しました。
主なポイントは以下の通りです。

■質問の弁別
答えをまとめて言ってしまう場合、答えに共感してあげてから、改めて区別させて答えさせると良い。

■単音模倣
発音が難しい音がある場合は、連続で発音させることで発音できるようになる場合があるので、試してみると良い。
例)「た」の場合 「た、た、た、た、た、た」
と連続発音させてみる。

■動詞カードの受容、表出
日常生活シーンの中で受容、表出出来るように、動詞カードだけでなく、実際の物×指示、また実際の人の動作を見せて、受容、表出を促す等工夫してみると良い。

<般化訓練>
3つのグループに分かれ、1人のお子さんに対して3人(母親+スタッフ2名)での般化訓練を実施しました。
約3年ぶりの般化訓練実施のため、不慣れな点もありましたが、般化を受ける側、おこなう側双方にとって刺激となる時間になったと思います。

<講義「子どものスキルの般化と維持」>
今回はアメリカで行動分析学の博士号を取得され、BCBA-D(認定行動分析士・博士)の資格も取得されている行動ソリューションズ代表 冨樫耕平さんに特別講義をいただきました。

参加者のみなさんが理解しやすいように、つみきBOOKの内容と関連させながら、「般化」を促すために効果的なポイントを8項目に分けて説明をしてくださいました。
ABAの本場アメリカで学ばれた行動分析学と豊富な療育経験に基づいた講義内容は日々、試行錯しながら、セラピーに取組んでいる参加者皆さんにも非常に参考になったと感じております。
冨樫先生には改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

今後もABAや日々の悩み、自己課題についての学びの場として、また、情報交換及び交流の貴重な機会、時間となるよう、定例会を開催継続していきたいと思っておりますので、是非引き続き、また、初めてのご参加を検討されている方もお気軽に、ご参加いただければ幸いです。

次回の東京定例会は、2023年10月1日(日)を予定しております。

東京定例会スタッフ一同
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北陸定例会のご報告



北陸定例会スタッフの齋藤です。
大変遅くなりましたが、5月28日(日)に開催しました北陸定例会のご報告をいたします。


今回は会場に4家族、個別指導には3組の参加がありました。


<1.個別指導>
【音声模倣ま行】については、口元をみることに集中させ、「んー」と言わせているときに人差し指を口にあてて、軽く下に下げるようにすると音が出やすい。
【1から3の数】については、理解がみられるようであれば、つみきを1列にしたり、無造作に紙皿に並べてとらせたり、3個のつみきの中から取らせたりと一気に般化を進めてみることも良い。
【所有】ママとお子さんでは、お子さんの中でママの存在が近すぎて区別しにくいので、まずはパパや兄弟の少し離れた存在の方で区別させてから最後にママをわからせるとよい。また、2択だと消去法になるのでママ、パパ、お子さんの3人でやってみることも大切。そしていつもママが指示を出すのではなく、パパやその他の家族が指示を出すのも良いなどと、それぞれの課題でのポイントがわかりました。


<2. 公開相談>
1組15分程度ずつで相談事を共有しました。
就学先の選び方、鼻のかみ方、音声模倣のアドバイス、食事へのこだわり、散髪への慣れ方など幅広い内容について悩みを共有できました。
代表をはじめ、会員のみなさんからもたくさん意見が出て内容の濃いものとなりました。



<3. 代表の講義【机上以外でもできる日常セラピー、般化】>
セラピーは机上でやることが前提ですが、机上以外のお外で行うことや、他者と交わることでも学べることはたくさんあることに気づかされました。お散歩セラピー、公園セラピー、乗り物セラピーなど、代表のお嬢さんが実際にお外で理解した概念のお話しをたくさん聞かせていただき、これから日常で何気なくお外に出る機会や他者と交わる機会があったときには、このことを思い出して、日常的にセラピーを取り入れていけたらなぁと強く思わされました。



次回は2023年9月10日(日)を予定しております。よろしくお願いします。


北陸定例会スタッフ齋藤

6月神戸定例会のご報告

本日、午前中の総会に続きまして、午後は神戸定例会を行ないました。
参加者は13個人・家族で、お子さんも入れると20名を超え、託児の学生ボランティアさんも5名集まって下さり、神戸としては、久しぶりに、にぎやかな定例会となりました。
今回、新潟から松井さんをお呼びしたのが、大きかったと思います。

今回、個別指導が5組と多かったのですが、すべて松井さんがメインで担当して下さいました。
松井さんの指導は親御さんにやさしい言葉を選ばれながらも、的確なものばかりでした。

特にお絵描きの指導で、お子さんにやさしく語りかけながら、「じゃ、次はこれを描いてみようか」と、上手に提案されて、お子さんの絵の世界を広げていくところが、さすが、と感銘を受けました。

講義は「つみきで教えた14年~セラピーで教えた課題あれこれ~」という演題で、これまでに取り組まれたいくつかの印象的な課題を紹介して下さいました。

鼻かみの指導やボールのやり取りの指導など、実際の映像を交えて紹介して下さったので、とても分かりやすかったです。

最後に交流会ということで、「親が家庭でABAセラピーをするということ」というお題で、参加者の親御さんほぼ全員に、一言ずつ話していただきました。いつもの質疑応答とは違って、皆さんのお考えが聞けて、これはこれでとても有意義でした。最後は、これからもみな、頑張っていきましょう、ということで、仲間の存在に勇気づけられて終われたと思います。

以上、ご報告でした。

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Author:つみき通信
NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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