つみき通信

このブログは、つみきの会の各支部リーダーを始め、理事、事務局スタッフなど、つみきの会の活動を支えるスタッフたちからのお便りをお届けするものです。ぜひ、時々お立ち寄りください。

卒業メッセージ2

先日のKさんに続いて、愛媛の武田さんからも「卒業メッセージ」をいただきました。さっそく紹介させていただきます。武田さん、ありがとうございます。


うちの息子が自閉症だと診断されたのは3歳4ヶ月の時でした。2歳までは「ちょうだい」「ばいばい」などの発語があったのですが、2歳半で発語が完全に消失。これはおかしいぞと感じて病院受診し診断されました。いわゆる折れ線型というやつです。

何かをしないといけないけど何をしていいのかわからない。とりあえずいろんな講演会や勉強会に参加して情報収集をしつつ、子供は児童デイや病院に連れて行っていたのですが、息子は一向に言葉を話そうとはしませんでした。
一年近くして施設のSTさんに言われた言葉は「どうすればこの子が話せるようになるのかわかりません」でした。崖の上から突き落とされたようなショックを受けました。
療育施設に見放されたような気分でした。

ただ、いつまでも落ち込んでもいられず、他の療育はないものかと調べて「ABA」と「つみきの会」に出会いました。

私は愛媛県という田舎に住んでいるので定例会もないし、セラピストさんもいない。セラピーをするのは自分しかいない!!と立ち上がり、息子にABAセラピーを開始しました。
張り切って始めたのはいいものの、なかなか思うように課題は進まず2ヶ月後にすがるような気持ちで明石の発達相談を受けました。
その時の藤坂代表の指示の出し方、強化子の使い方など目からうろこ!!なことが多く、とても勉強になりました。お菓子やおもちゃに興味がなく、強化子が見つからない!と思っていたのに、代表が差し出すおもちゃに興味を示したのもびっくり。興味がないと私が勝手に思っていただけなのです。
そしてその日はとても嬉しいことがありました。
今まで無発語だった息子が代表に促されてはじめて発声したのです!いきなり「ぶ」「べ」の2音の弁別ができたのです。涙がでるほど嬉しかったです。
その後は花が咲いたように単音模倣が増えていきました。
私だけでは課題進行がわからないので(当時はつみきプログラムもなく、つみきブックも改定前のもので初級・中級・上級で分類分けがされていませんでした)月一回大阪からSVセラピストさんにコンサルティングに来ていただき、私を指導してもらいました。
しばらくすると近隣の県で定例会が立ち上がりました。参加させてもらうと、そこにはABAを頑張っているお母さんたちがいて、頑張ろう!という力が湧いてきました。
課題に躓いた時、無反応のボイコットがひどい時、保育所での行事で困ったことがあった時にいろいろ相談にのってもらいました。
療育施設では「お母さんは頑張らなくてもいい」「お母さんが先生になってはいけない」と言われ続け、ABAをやっていますとは言えない環境の中で、教えることをあきらめないで頑張っている仲間がいるのはとても嬉しいことでした。
ABAを始める前、新版K式でDQ40代前半だった息子は小学校低学年での田中ビネーはIQ70、小学校5年生の夏WISCⅣの検査でIQ69でした。
高機能には届きませんが、自分の言葉で自分の意思を伝えられるようになりました。
集団では声が出せなかった子がみんなの前でスピーチができるようになりました。
保育所時代にお絵かきを教えたのですが、その時はとても嫌そうでやらされてるという感じでしたが、数年後、楽しそうに絵を描いたり、すごろくを作ったりしています。
その時般化出来なくても、数年後に実を結ぶことも有るのだと感じています。

今はフォーマルな課題は行っていませんが、宿題をやる時も声をかけると自分から机に座ります。みんなと同じ内容の学習は出来ませんが、落ち着いて椅子に座っていられるのは小さい頃から続けたセラピーのおかげだと思っています。
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≪ 卒業メッセージ(魔法使いの弟子)ホームNPO法人つみきの会・繭合同 埼玉定例会報告 ≫

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NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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