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つみき通信

このブログは、つみきの会の各支部リーダーを始め、理事、事務局スタッフなど、つみきの会の活動を支えるスタッフたちからのお便りをお届けするものです。ぜひ、時々お立ち寄りください。

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卒業メッセージ(kaede)4

ユキオは驚くほど成長していきました。月に1回程度通院していた病院のST(言語聴覚士)の先生もその成長にはとても驚いていました。家で何かしているのか、と聞かれたこともありました。4歳の発達検査では全項目平均の上になっていました。

ユキオは視覚優位でした。4歳の時にひらがな、カタカナは読めるようになりました。字が読めるようになってからは、色々なことが急速に教えやすくなりました。助詞が抜けたり、間違ったりすることがありましたが、助詞のカードと絵カードなどを使って教えていきました。4歳後半には6語文くらい話すようになっていました。

その後は、デスクでのABAの時間は短くなっても、日常的にいろいろな経験をさせながら、保育園や小学校で必要なことをスモールステップで教えていきました。不器用で、3歳の時にはハサミも折り紙もお絵かきも何もできなかったユキオに、つみきブックなどをもとに、こつこつと毎日、課題として教えていきました。

いつしか保育園でも器用だと言われるほど、それらすべての事が上手にできるようになりました。あんなに苦手だった運動会も周りに遅れることなく、楽しく参加することができました。そして一番うれしかったことは、保育園でとても仲の良いお友達ができたことです。

つみきブックに「男の子というものはヒーローごっこばかりしているものだ。その遊びに入れるように遊び方を教えてあげなければいけない。」と言うようなことが書いてありました。つい、親のさせたい遊びをさせようと(漫画やDSを禁じるなど)、ハルにも口出ししていましたが、共通の遊びを知らなければ、ユキオの場合はよけいに友達の輪に入っていけないのだ、と目から鱗が落ちる思いでした。

ハルが小学校で覚えてくる遊びや替え歌で、ユキオがマネをすることがあれば、どんどん一緒にさせました。自由時間には仮面ライダー、戦隊もの、妖怪ウォッチ、ポケットモンスター、カードゲームなどで自由に遊ばせ、その中から強化子を見つけるようにしています。

今ではユキオはハルと、長い時間楽しく遊ぶようになりました。保育園では妖怪ウォッチの話でお友達と盛り上がっているようです。ハルにも欲しがっていたDSを買ってあげました。ハルもゲームの話を通じて、学校での友達の幅が広がったようでした。

今では、ぱっとみたところ大きな社会性の問題もなく(よくよく観察すると細かい感情の理解が苦手、自分の興味ある話題を突然はじめる、など問題点はまだまだありますが)、知的にも大きく成長しました。
5歳時のWISC-Ⅳでは全項目110以上ありました。検査した先生は、「全領域で大きなばらつきがなく、社会性も大きな問題が見られないので、今のところ普通級で問題なくやっていけるでしょう。初めて会った時にはこんなに上手に話せるようになるとは思いませんでした。」 と、おっしゃいました。

今は就学にむけて、ソーシャルスキルトレーニングやアカデミックスキル、様々な運動などを課題として行っています。

ユキオが成長したのは、私の教え方が上手だったわけではありません。(定例会に出席されている他のお父さん、お母さんの方が強化のタイミングもプロンプトの出し方も上手です。)つみきブックのきめ細やかな課題、藤坂さんの指導やつみきの会の先輩のアドバイス、もともとユキオがもっていた障害の程度、比較的長時間ABAを取り組めた環境など様々な要因により、今のユキオの成長があるのだと思います。

ABAを継続して、ユキオがいろいろな事を習得してきたということは私たち家族にとって、大きな自信になっています。障害がわかって落ち込んでいる時、やるべき課題がはっきりしているということは、生きる希望のように思えました。障害の程度や環境など、各家庭でさまざまな問題があると思いますが、少しの時間でもABAに取り組む、もしくはABAの理論を理解するということは、利益になることがあっても、決して害にならないと思います。

障害がない長男ハルの子育てにもABAの理論はとても有用でした。ただ言葉が遅いだけのお子さんに対しても、ABAの理論を理解し、取り組むことで、不安な時間を短くすることができるかもしれません。ユキオが2歳から3歳になるまでの1年間、苦しむだけで、特に何もしなかったことを、何度も悔やみました。早期療育の時期を逃したのではないか、とあせりました。

ユキオの場合、3歳過ぎてからでもABAの効果が大きくあった、と私は思っています。何歳でも遅すぎるということはないと思いますが、体が小さいうちの方が、教えやすいこともたくさんあります。迷っているならば、ABAを始めてみることをお勧めします。

拙い文章を長々と書いてしまいました。つみきの会に入会を迷っている方や現在つみきの会で頑張っている会員の方々の参考になるところが、少しでもあれば幸いです。

Kaede
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NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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