つみき通信

このブログは、つみきの会の各支部リーダーを始め、理事、事務局スタッフなど、つみきの会の活動を支えるスタッフたちからのお便りをお届けするものです。ぜひ、時々お立ち寄りください。

卒業メッセージ(まーくん)

会員の「まーくん」さんから、「卒業メッセージ」をいただきましたので、ご紹介します。「まーくん」さん、ありがとうございました。

***

入園時には言葉が無く多動のあった息子が、先日、私立の幼稚園を無事に卒園出来ました。

「まま、みて、きれい」息子が年少の夏休みに発した、初めての3語文です。
その時には、今日のような成長は信じられませんでした。
息子が3年間幼稚園に通い、普通に卒園出来たことを奇跡のように思います。

息子は、入園直後に発達外来の診察を受けて、年少の夏に広汎性発達障がい(自閉症スペクトラム)と診断されました。
情緒障がい(知的障がいはない)であり、小学校に上がる頃には言葉は増えて多動も落ち着く、しかし集団での行動、学習は難しいとの所見でした。
診断後直ぐに、ST、OT、デイサービスなどの公的サービスを受け始めました。
それらは大変有難いのですが、親の出番がなく、どこか物足りなさを感じました。
公的サービスの他に親として息子に出来ることはないかと思い、つみきの会に入会しました。

年少の12月(3歳11ヵ月)に初めて発達相談を受け、その後、年中の6月(4歳5ヵ月)に初めて大阪定例会に参加しました。
しかし、初の定例会では、初歩のコンプライアンスが全くできず、床に座らそうとしても泣きわめく始末で、課題にすら進めませんでした。
参加されていた他のお子さんとの違いに愕然としたことを今でも覚えています。
このことに触発されて、自宅でのセラピーを始めました。
最初は、離席、ボイコット、癇癪で、親の指示に従わせることが出来ずにいました。
定例会や訪問コンサルを通じて、プロンプトや褒める時のタイミングを学ばせて頂きながら、自宅でのセラピーを続けました。
すると、息子は段々と指示を聞くことが出来るようになりました。
離席が少なくなり、休憩してから席についてと指示すれば、従うようになりました。
但し、指示に従えるのは、今でも毎回ではありませんし、息子の気持ちが向かないこともあります。
コンプライアンスが一応出来ていると言えるようになったのは、年長の夏頃(5歳6ヵ月)と思います。
その頃から、漸く、息子は会話が出来るようになり、多動も落ち着いて一緒に外出を楽しめるようになりました。

進学は、地域の公立小学校の支援学級(情緒)を選びました。
2か所のかかりつけの病院で、「自分が親なら支援級に入れます。」と同じように話され、幼稚園の担任の先生も支援級を助言されました。
また、支援学級の情緒担当の先生が幼稚園に見学に来られ、その先生も同じ見解を示されました。
自尊感情を育て、学校が楽しくなるようにすることが最も重要であり、そのためには通常学級では指導が行き届かないとの見解でした。
私は、先生方の見解を信じることにしました。
親のシャドーは予定しておりませんが、入学後も学校と連絡を密にとって最善を尽くします。

息子は、食欲旺盛で、よく動きますし、明るい性格で人とよく接します。
未だ「さ行」を上手く発音できておりませんが、うるさいくらい喋るようになりました。
しかし、私の目には、息子は他のお子さんに比べて1, 2歳位幼く映ります。
見た目にも小柄ですし、体幹が弱いためか抱っこしても軽く感じます。
これからの成長において、自信が持てなかったり、対人関係がうまくいかず、孤立してしまうのではないかと心配しています。
社会性や自制心を如何に育てるか、また如何に体力をつけさせるか、親としての私の役目と思っています。

藤坂代表、つみきの会のスタッフの皆様、定例会などで御一緒させて会員の皆様には、本当にお世話になりました。
つみきの会との出会いがあって、ここまで成長出来たと本当に感謝しています。
これからもABAの療育を忘れず、息子が一人前の社会人になれるように親として頑張り続けます。


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 妻追記

 夫の提案でつみきの会と出会い、ABA療育に取り組んできました。
あらためて入学を控えた息子の成長を振り返ると、ABAで培った経験のもと、一つ一つ小さな山をこえて
はるばるここまで来たなという気持ちです。

成長の経緯は夫が上記してありますが、私視点で追記させていただきます。

年少では優しい先生のもと集団生活をスタートしましたが、年中では厳しいメリハリのある先生が担任になりました。
年中当初、厳しさに戸惑い登園したがらず、園でも態度の悪い息子に先生からどう対処してよいか相談され苦慮しました。
このままではまずいと、ABAをはじめました。すると一週間で生活態度が改善されはじめ、先生にも何があったのかと驚かれました。
自尊心を育てる教育を大事にしている園だったので、ABA療育に理解いただき、家での生活と落差なく、
息子の成長につながることができました。
行事ごとや細かな課題は多々ありましたが、協力して取り組み、無事卒園することが出来ました。

息子を通じて、地域で沢山の方と知り合いましたが、近い悩みを持ってABAを実践している方には(推測も入りますが)出会えませんでした。
相談先の心理士さんでABAに否定的な方もいました。般化できない、個人の自由や意思をくみ取ってフォローすべきではというようなご意見でした。
日々セラピーに奮闘し成長を感じているのに否定されるなんて…私にはそういった意見こそ成長を摘み取る考えではと感じました。

会のメールは拝読しつつ、直接オープンに話せる機会がなく少し寂しく感じていました。
なので、定例会やSST教室で息子に近いお子さんをお持ちの会員の方々と直にお話することができて本当にありがたかったです。
セラピストさんかと思う高いレベルの会員さんもいらっしゃったり、皆さん頑張ってるんだと改めて私の活力になりました。
また、二カ月に一度、訪問セラピーで直接ご教授いただき、コンプライアンスの酷かった息子にも教えるコツをつかむことが出来ました。
毎回、息子に合わせた細かなタイミングを知ることが出来ました。ご指導いただき心より感謝しております。

近日は近所のお友達と楽しそうに外遊びに夢中ですが、コミュニケーション力がまだまだで姉のフォローをもらいつつ何とか参加できている感じです。
人と関わる意欲が強いためか、マイペースに自分の話をしたり行動したり、お友達を困らせることも多々です。
学校等での新たな集団生活は心配ですが、何とか人とのやり取りを理解し成長してほしいと願い出来る限りのフォローをしていきたいと思います。
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≪ 【報告】平成29年度第1回神戸定例会(4/9)ホーム卒業メッセージ(たんぽぽさん) ≫

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NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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