つみき通信

このブログは、つみきの会の各支部リーダーを始め、理事、事務局スタッフなど、つみきの会の活動を支えるスタッフたちからのお便りをお届けするものです。ぜひ、時々お立ち寄りください。

卒業メッセ-ジ(aoさん)



昨年のこの時期に引き続き、今年も早期療育からの「卒業メッセージ」を会員に募ったところ、aoさんが以下のメッセージを寄せて下さいました。紹介します。(藤坂)

***

まだ卒業しませんが、つみきの会のABA早期療育の結果、自閉症の症状改善が見られたので報告したいと思います。つみきの会には感謝の気持ちでいっぱいです。どなたかの参考になれば幸いです。

息子は1歳半の健診までは、愛嬌が良く、言葉も5つくらい話していました。ところが、徐々に言葉が消えていき、発達が後退し始め、一人遊びが増え、目線も合いにくく、笑顔が消えていきました。1歳7ヶ月の時、当時の保育園の担任から、「最近ちょっと気になります」と呼び止められ、息子をよく観察すると、言われてみれば言葉も増えないけどまだ幼いし、お兄ちゃんもそんなに早く喋ったほうじゃないしとまさか障害なんて考えもしませんでした。しかし、その時、保育園の先生に指摘された事がとてもショックですぐに市の発達相談の診察を申し込みました。早くても2ヶ月後の診察と言われ、それまでに喋るようになればいいやと言う気持ちでした。しかし、2歳が近づいても、言葉も増えず、表情も硬いままで、クレーンハンドや奇声を発するようになってきました。インターネットで調べると、折れ線型自閉症という言葉を見た時、あまりにも息子の経過に似ており鳥肌が立つほどショックを受けました。そして、発達検査にて軽度精神遅滞と自閉症スペクトラム疑いという診断をうけました。

私はそれから必死にインターネットや本で自閉症について調べるうちに「つみきの会」に出会いました。つみきの会に入会しようと思ったきっかけは、自閉症を治そう、小学校普通級に入れる可能性を示してあるところでした。親の障害の受容を求めるような本や先生は私を不安にさせるだけでした。私は看護師をしており、時々奇跡的に回復する患者さんをみてきました。医学的には障害が残るはずなのに、全く残らなかった患者さんにもたずさわりました。なので、私が絶対息子を治してやる!という強い気持ちを持っていました。2歳1ヶ月からつみきプログラムを元にフォーマルセラピーを始めましたが、2歳上の兄がいて全く思うように進みませんでした。仕事を短時間に変え、何とか次男と2人っきりの時間を作りセラピーを始めました。すると、二ヶ月で単語の表出が増えだし、ついに「お母さん」と言ってくれました。セラピーに息詰まる度に、つみきの会に投稿し、様々な方からアドバイスを受けました。最寄の定例会に出席したり、代表のコンサルを時々受けると悩んでいた事に答えをくれて、毎回晴れやかな気分で帰っていきました。息子は一応月に2回、市の障害福祉センターで療育を受けていました。ABAではないのですがゆっくりとした療育で、4つ課題をして後はおもちゃで遊ぶという感じのところでした。息子はそれなりに楽しんでいましたが、私的にはとてもペースがゆっくりで、年長までに良くなればという考えが受け入れられず、発達検査も年に一度であまり意味のあるものではありませんでした。保育園に通っていたので1.2歳児クラスの時は様々な問題行動がありました。特定の音に泣いたり、園長先生の話を黙って聞く事が出来なかったり、列に並ぶ事が出来なかったり、独り言を言ったり、他にも次から次へといたちごっこのように問題行動だらけでした。市の療育でこれらの問題行動を相談しますが、全くアドバイスはくれませんでした。しかし、つみきの会のメーリングリストに投稿すると必ず先輩方や代表がアドバイスをくれて、一つ一つ問題行動をなくしていきました。

息子は言葉を知ってから、表情が大きく変わりました。目線をそらすことも無く、いつもニコニコ笑って、勉強が大好きになりました。2歳上の兄がいていつも真似をするようになったことも大きかったと思います。言葉を話すようになっても会話ができるようになるまでは、つみきの会で相談しながら苦労はしましたが三歳から会話が成立し、現在四歳ですが全く定型発達の同級生と言語力、社会性も変わらないと自信持って言えるように成長しました。年少になると1番苦手だった運動会、お遊戯会などの行事でちゃんと皆と変わらずできるようになりました。以前は先生がいつでも援助できるよう端っこの事が多かったのですが、最近のお遊戯会、音楽発表会では前列中央で堂々としていました。毎日楽しそうに友達や兄と遊び、休日も毎週お友達が家に遊びに来たり、息子も友達の家に遊びに行ったりして私も随分と楽になりました。もう一年以上セラピーを行っていませんが息子は成長し続けています。最近妹も出来て、とても可愛がりさらにお兄ちゃんとして成長しています。

ABAをして一年で知的に正常になりその後、友達とも問題なく遊べているので市の療育も行かなくてよくなりました。しかし、今から年中、年長と求められる事は増えるため卒業はまだしません。どちらかというとアカデミックな事が苦手なのでコツコツとセラピーを行っていきたいと思います。つみきの会に出会わなければ今の息子の姿はなかったと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。

会員 aoより

2/26広島定例会のご報告

2月26日の広島定例会が行われましたのご報告いたします。

16組参加(大人18名、子ども6名、療育関係者3名)、にご参加いただきました。

今回は、療育対象者の子どもが4名(そのうち、入会されたばかりの方2名)だったため、藤坂さんへの質問時間を定例会の前半に入れたり、般化訓練の変わりにデモセラピーを入れたりと、いつものタイムスケジュールとは異なりました。

ざっくばらんな藤坂さんへの質問の中で、保育所の先生の療育方針について、話題にあがりました。

今回、療育の現場で活躍されている先生も参加されていたので、生の現場の意見が聞けました。

「民間の幼稚園などでは、トップの考え方が園の療育方針になるかもしれないが、市の療育施設は公的機関のため、いろいろな考え方を持った先生がいて、先生によって療育方針が異なる。各家庭の療育方針に合う先生を見つけてください」とのことでした。

とても貴重なお話でした。

また般化訓練の変わりに、私の息子に藤坂さんが、初級課題~上級課題までを、デモとしてセラピーしてくださいました。
藤坂さんが初級課題をしてくださっているのをみていると、音声模倣に苦労していたころを思い出し、うるっときました。
つみきの会に入会して、本当に良かったと、再認識しました。

■個別指導(3組)
1組目 
動作模倣を長い期間取り組んでいたけど思うように進まない場合は、生活に役立つ身辺自立の課題にターゲットをかえていったらよいと、藤坂代表はアドバイスされていました。

また、生活において、介助が少なくなるよう、視覚的手がかりを増やしていくとよいとのこと。

2組・3組目 (2組目の方も3組目の方も、つみきの会に入会したばかりの方でした)
課題も、お椀につみきを入れるところからはじめ、藤坂代表が茶碗とつみきのマッチングの課題に取り組むと、すんなりマッチングができていました。

今後は強化子をうまくつかって、動作模倣や音声指示の新しい課題にすすんでいくようアドバイスされていました。

■集団プログラム

・動作模倣(まねっこ)
・手遊び歌(頭・方・膝ポン、大きな栗の木の下で)
・馬とび
・おんぶで競争
・トンネルくぐり、
・お返事して、代表の持っているタンバリンをたたきにいく

おんぶで競争は、2グループにわかれ、リレーをしました。
直線距離を往復してリレーするのですが、復路は親が子どもをおんぶします。
おんぶしてもらった子どもたちは、とてもうれしそうでした。

■藤坂さんの講義「身辺自立の教え方」

藤坂さんが長ズボンの履く教え方を、藤坂さんのジャージを使って実演してくださいました。
また、デモのお子さんも3組、指導していただきました。

デモではスプーンの使い方、服の脱ぎ方、ズボンにシャツを入れる方法を指導していただきました。

定例会は、アットホームな感じで、アッという間に終わりました。

1/29東京定例会報告

1月29日(日)東京定例会を開催しました。

今回は浅間ペンギンさんをお招きしての定例会となり、いつものプログラムとはちょっと変わって初めに個別指導(3家族)、その後集団プログラムを行って、浅間ペンギンさんからご講演をいただきました。

個別指導
3家族が藤坂代表の指導を受けました。
1組目、4歳の女の子。動作模倣について。
・強化子をあげるタイミングを考える事。強化子を求められても反応してはいけない。
取り上げたら駄々をこねた場合も反応しない。
親が求める反応を子どもが示したら強化子を上げるようにすること。
その他、物の名前を覚えさせるには、擬音語から始めるとよい(コップゴクゴク、タオルふきふきなど)
セラピーは強化と消去、適切に消去すること、との御指導がありました。

2組目、4歳女の子。「はーい」と手を上げられるようにしたい。
・握手はできているのでそこから手を上げるように誘導するとよい。握手は嫌いではないので嫌いでないことを利用するように。
・強化は素早くすることで効果が大きくなる。

3組目、男の子。ついたてを立てて向こうのものが見えるか見えないか。
・最初は見える、という事がわかっていなかった。
1つずつ物の名前を言わせてからついたての向こうに隠すように指導されると分かるようになった。
・最初は隠したものを覗かせてもよいから分かるようにする。

集団プログラム
みんなで一緒に手をたたいて踊ったり、結んで開いて、大きな栗の木の下で、などを歌って踊りました。
トンネルくぐりをした後、広がって輪になってもらい、一人ずつお名前を聞いていきました。

浅間ペンギンさん講演
「我が子との10年の歩みを振り返って」と題して講演をいただきました。
浅間ペンギンさんのお子さんは11歳。5歳からABAをはじめ、7年間になるそうです。

自閉症と診断されてから、針灸、般若心経の写経、奇跡の聖水ルルドの泉、宗教への入信などを検討されたという浅間ペンギンさん。
ABAに出会って2ヶ月で我が子の顔つきが変わり、指示が入るようになり、1年後には全く別人になったそうです。
感覚過敏や偏食、爪かみ、睡眠障害といった自閉症の特徴的な行為に関しても大幅な改善が見られました。

就学猶予を認めてもらうステップについても教えていただき、またそのメリットとして1年生の教科書はもらえるため、半年以上予習ができること、教育に専念できること、を上げられる一方、デメリットとして、小学校に通う以上の素晴らしい成長を促せるか、私立の学校は就学猶予していると受験資格がなくなる、などを挙げておられました。

浅間ペンギンさんは、シャドーとして付き添うことを選択しました。
理由としては、受容型療育施設では悪いことを悪いと言わないため、癇癪を起こすと教育がなされないため、不適切なアプローチが行われるため、と言っておられました。

その他、印象的だったのは発語がなくても読みを教えてあげること、聞こえていることが私たちとは一緒とは限らず、メロンのことをメヨンと言っていたがメロンと書いてあげたら読みも直ったというエピソードをお聞かせいただきました。

ほんわかとして優しそうな雰囲気の浅間ペンギンさん。
我が子の学習に使っていたドリルを回覧してくださいましたが、年が上がるとどんどん字が上手になっていっているのがとても印象的でした。
浅間ペンギンさん、どうもありがとうございました。

次回は6月18日(日)に開催の予定です。

1月7日㈯「NPO法人つみきの会・繭合同 埼玉定例会」報告

会員の皆様

埼玉スタッフの山口です。1月7日㈯「NPO法人つみきの会・繭(まゆ)合同 埼玉定例会」が行われましたので、報告いたします。
遠方よりお越しいただいた藤坂代表、ご協力いただいた繭の皆様、スタッフ、託児ボランティアさん、有難うございました。
今回は、一月初旬ということもあり、23名と非常に少ない定例会となりましたが、いつもより時間に余裕があり、ゆったりとした会になりました。

●個別指導 2組

1)勝ち負けの理解 「いちにのさん」でお菓子の入れ物に手を伸ばし、勝った人がお菓子を食べられるという課題。

セラピストが「誰が勝った?」「誰が負けた?」「誰が食べる?」と質問し、子どもが答える。

お子さんは答えることが出来ており、勝ち負けの理解も進んでいる様子だったが、

代表より、質問の順番が同じなので、「誰が負けた?」「誰がかった?」「誰が負けた?」「誰が食べる?」のようにして、

ランダムローテーションで質問したほうが良いとご指導される。

また、勝ち負けは、本当にゲームをするのではなく、セラピストが必ず主導権を握り、子どもが勝ってばかりいるような

状態にはしない事。

2)「うん・違う」という言い方を「うん・ううん」などの自然な言い方にしたいという相談。

セラピストが、「これパトカー?」と聞き、「違う」「消防車?」「うん」 「消防車は動物?」「違う」 「くるま?」「うん」という会話。

代表より、課題自体は理解しているようだし、「違う」というときに、首も降って答えているので、習得しつつある課題なので、

現段階で別の言い方を教える必要はないのでは?とのこと。

それよりも、「座って」の指示に従えないことや、思い通りにならない時のかんしゃくの対応をとることの方が課題だと、ご指導される。

●集団プログラム 「あいさつサーキット」など。

ボランティアさんなどにご協力いただき、円形になり、タッチ→バイバイ→ロープウェイ(お父さん方が子供の手をとって、椅子から椅子へジャンプ)

→握手→「こうして?」の動作模倣→トンネルくぐり。

子供たちは、とても喜んで参加しておりました。

●藤坂代表の講義「問題行動の対処法」

<行動の基本原理> ①正の強化②負の強化③消去④積極的罰⑤消極的罰など。

<癇癪の強化原因> 要求がかなわない。→かんしゃく→大人が要求を実現してあげる。なだめる。→癇癪を強化してしまう。

<DRO> 問題行動にほうびを与えず消去する一方で、問題行動以外の望ましい行動を強化することが、問題行動を減らす事につながる。

*できていない事や、間違った行動ばかりを注意するのではなく、良い行動をしているときに、声掛けする。


私事ですが、今回無事新しいスタッフの方が決まり、引き継いだ後、次回より新しいスタッフで埼玉定例会を開催して参ります。

私は任期内の終了ですが、これまで任期を越えて、支えてくださったスタッフの皆様本当にお疲れ様でした。

2歳半でほとんど発語のなかった我が子は、つみきの会に入り、ABAという指導法に出会えたことと、沢山の方の力をかりて、

今では、年相応の会話ができるようになりました。周囲の子が遊んでいる時間をABAに費やし、泣きながらセラピーをしている時もありましたが、

これまでの経験は、すべて子供と、我が家の力になっていると思います。

ABAから学んだことは、沢山ありますが、なによりも我が子にとっては、「素直な心」のように思います。

来春、小学校で普通学級に進学する予定です。まだまだ課題はあるかと思いますが、つみきの会で学んだことを軸に、頑張っていきたいと思います。

皆さま、大変お世話になり有難うございました。

次回の定例会は、4月22日㈯で、「井上雅彦氏 講演会」を予定しております。詳しくは、またご案内致します。


山口


























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Author:つみき通信
NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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