つみき通信

このブログは、つみきの会の各支部リーダーを始め、理事、事務局スタッフなど、つみきの会の活動を支えるスタッフたちからのお便りをお届けするものです。ぜひ、時々お立ち寄りください。

11/5新潟定例会のご報告

11月5日(日)に新潟定例会が開催されましたので、ご報告します。
今回は11組、大人と子ども合わせて25人の方に参加していただきました。

【個別指導】
1組目 指の模倣
←(お子さんが親の手の動きをよく見ていなかったため)音声指示は出さない、親は指を半開きにして次の動作が予測できない状態にしておくことで、手の動きに注意を向けさせる。

2組目 動作模倣(バイバイ)
←強化子は毎回変えず、気に入ったものを続けて出すと良い(興味が続くまで)。

3組目 動作の持続(手を上げる)
←動作によっては30秒くらいの持続を目指すものもあるが、手上げは疲れるので15秒くらいで良い。

4組目 時計の読み
←いつも「何時?何分?」と聞いているとそのパターンで覚えてしまう。時と分の違いに注意を向けられるよう「何時?」と「何分?」の質問をランダムローテーションで行うと良い。

5組目 動詞の表出
←新しい課題に取り掛かるときはできるだけハードルを低くすること。「トントンする」「フリフリする」まで言わせず、当面は「トントン」「フリフリ」で良しとする。

6組目 連続カードでお話を作る
←(お子さんが「一番~、二番~」と話していたが)より自然な話し方になるように「○○が~して、~して」という言い方が良い。

7組目 3人じゃんけん
←まずは、グーとパーなど組み合わせを固定する。それぞれの人数を変えて、何人になっても勝敗が変わらないことを理解させると良い。

【集団プログラム】
藤坂代表のご指導のもと、動作模倣、インタビュー、走って縄を飛び超えタンバリンにタッチする、等を行いました。

【講義「文字と文の理解」】
藤坂代表から以下のようなお話がありました。
○教える目安としては、数字の読みは年少~年中、ひらがなの読みは年中、カタカナの読みは年長、漢字の読みは小学校に入ってから。
○濁音や撥音は違いを強調して教える。
○漢字は難しいと思われがちだが、意外に覚えやすいので取り組んでみると良い。

家でセラピーしているとついつい自己流になってしまうのですが、今回も藤坂代表のお話をお聞きして初心に帰ることができ、また他の参加者の皆さんの様子に力をもらうことができました。

次回は3月4日(日)の予定です。沢山の方のご参加をお待ちしております。



【報告】平成29年度第2回神戸定例会(10/22)

各 位 

お世話になっております。
神戸定例会スタッフのYです。
本日、平成29年度第2回神戸定例会を開催させていただきました。
台風の接近に伴う悪天候の中ご出席いただいた藤坂代表、杉本美花様、
関係者の皆様には、心よりお礼申し上げます。
本日の実施内容について、下記のとおりご報告させていただきます。

                記

日 時 平成29年10月22日(日)13:20~16:10 (天気:雨)
場 所 兵庫勤労市民センター2階講習室
出席者 藤坂代表、杉本美花様、NOTIAセラピスト3名、ボランティア9名
    参加者(大人)45名(付添除く)、子供18名

    □参加者(大人)の内訳
  【関係別人数】
      保護者 44(34家族)、療育関係者 1
     【地域別人数】
      兵庫 21、大阪 13、京都 2、滋賀 1、岐阜 1
      岡山 3、香川 1、徳島 1、鹿児島 2
【ABA歴】
      1年未満 49%、1年以上2年未満 12%、2年以上3年未満 18%、3年以上 21%

今回の会は、台風接近のため、集団プログラムを中止にするなど当初の予定を30分短縮する
かたちで実施された。

1.個別指導
 〇1組目(3歳)「『~していい?』に答える」
 (指導内容) 
  代表は、まず、パチパチなどの音声指示ができること、「お名前は?」・「何歳?」・
 「これ何?」などの質問に答えられることを確認し、その次に音声模倣ができることも確
 認した。
 その後、「さわっていい?」など「~していい?」の質問をし、答える前に「いい(いや)」
 と言うプロンプトをするかたちでセラピーを行った。
  最後に、徹底的にこのような試行を繰り返して行うよう指導を行った。

 〇2組目(3歳)「色の命名(緑と黄緑の区別)」
 (指導内容)
  まず、緑+黄緑以外の3色、黄緑+緑以外の3色で色の受容ができていることを確認した。
 次に、緑・黄緑を含んだ4色で色の受容の課題を行った。緑と黄緑の区別ができていなかっ
 たので、指示を出して応える前に正解の色を触るかたちでプロンプトを行った。
 その後、得意な色を加えるのもいいということで緑・黄緑・赤で試行を行った。
 最後に、指示を出す順番を固定し、徐々にランダムに行うようにとの指導を行った。
  また、「オレンジ」を「オンレジ」と言ってしまうなどの相談に対しては、「オタ、オカ、・・・オラ
ンダ・・・」など似た音の組み合わせで模倣の練習をし、徐々に「オレンジ」と言えるようにもって
いくのがいいとのアドバイスを行った。  

2.講演会
 講師:杉本美花様
    「ABAに取り組む日々がわが子の人生をこう変えたー夢をつかんだ診断後9年目の報告」

 [講演内容]※本当に素晴らしい講演でした。簡単な報告で申し訳ございません。
 ・10歳の今、伝えたいこと
 ・ABAで大切にしてきたこと
 ・初期の療育で大事だったと思うこと
 ・あらゆる機会をとらえて数を学習すること
 ・2歳、3歳の頃のABAセラピーの様子について(プロジェクターで投影)
 ・遊びながら言葉を引き出す日々について
 ・就学に向けて大切なこと
 ・普通学級に入級するために必要なこと
  (名前が書けること、お手伝いは特に大切)
 ・就学前の小学校との面談のポイント
 ・就学時、障害を誰かにカミングアウトするかどうかについて
 ・就学後順調だった学校生活が暗転したこと、しかしながら、その後、困難に立ち向かい、
  ABAの実践等により乗り越えていく様子について
 ・教育機会確保法(2017年2月施行)について
   以下が参考になるかもしれません。 
   →(NHK解説委員室)http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/263477.html
     この法律には、「休んでもよい」と「学校以外の場の重要性を認めた」という2つのキ
     ーワードがあります。
 ・障害者差別解消法(2016年4月施行)について
   以下が参考になるかもしれません 
   →(内閣府)http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai.html
     この法律では、国・都道府県・市町村等や会社等の事業者に合理的配慮の提供をするこ
     とが求められています。
 ・合理的配慮導入の注意事項、合理的配慮の実例について
 ・現在、お子様がプログラミングの分野で素晴らしい才能を発揮していることについて

3.その他
 次回の開催日は未定です。
 来年度以降の新スタッフにつきましては、引き続き、募集受付を行っております。
 ご協力よろしくお願い申し上げます。

岡山市 Y     

9/3 東京定例会報告

9月3日(日)に東京定例会を開催しました。
今回は30家族43名の参加でした。

「個別指導」(3組)
1組目:音声模倣が課題。6つくらいしか音が出せない。
・出ている音を利用して母音から作っていく。
・母音が出るようになったら舌を使って「タ行」を出せるようにする。
・さらにそこからサ行やナ行へ発展させる。

2組目:2組目も音声模倣が課題でしたがちょっと強化子のあげ方を間違えてかんしゃくを起こしてしまい、かんしゃくを起こした時の対処法、に課題が変わりました。
・子供を後ろから抱えて座らせる。(子供は床におろして直角に座らせる。)
・プロンプトしても聞かないのでお椀に物を入れる、程度の課題をこなす。
・落ち着いてきたら強化子をあげるようにする。
これを繰り返すことで親のペースで行う事ができる。決して子供のペースにあわせない。

3組目:対の概念を教えたい。
対の概念を教えるにはまずは大小から。
ただし、ランダムローテーションをしないと分かっていない可能性がある。
分かっているかどうかを確認するために小さい方から始めたり、同じ方を何度も聞いてみる、などをすることが大事。

「般化訓練」
4家族×3回=12家族が参加しました。
般化訓練に3回以上参加したことがある方が多く、セラピーに使っている物も独自に作ったり、工夫している所が見られ大変参考になりました。

「集団プログラム」
今回は歌とダンス、トンネルくぐりを行った後、新しくロープウェーを行いました。
子供たちはみんな楽しく参加していました。

「代表の講義」
今回のテーマは「身辺自立スキルの教え方」
身辺自立には「食事スキル」「衣服着脱スキル」「水回りスキル」がある。

教え方の基本はプロンプトと強化。
パンツは無地のものを2枚用意し、前と後ろを見分けさせる。
女の子の場合は、足を出すところの向きで判断できるように。

頭を洗う、ズボンを履くなど長い行動の場合は、チェイニング、特にバックチェイニングがおススメ。
まず、親が自分で実際にやってみて、公道をステップ分けすることが大事。
決して想像だけでステップ分けしないこと!(やってみてわかることがある)

バックチェイニングはステップ分けした後ろから教えていく方法。
一つのステップが出来たらすぐ次のステップへ進ませること。
ぶつ切りにしてしまってはダメ。
また、途中で強化してはいけない、最後のステップまで終わってから強化する。

最後にトイレトレーニングのやり方を教えていただき、終了となりました。

実際に定例会に参加して見聞きしないと分からないことがたくさんあります。
次回は平成30年1月21日(日)、川崎市生涯学習プラザで開催の予定です。
皆さまのご参加をお待ちしています。

7/9新潟定例会のご報告

7/9(日)に新潟定例会が開催されましたので、ご報告します。

今回は大人・子ども合わせて40名と、沢山の方に参加していただきました。

【個別指導】
7組のご家族が藤坂代表による個別指導を受け、以下のようなアドバイスをいただきました。
・「音声模倣」でた行がでない
 ←まず濁音を出すことで清音を導く(だ→た)
・「お話を聞く」の課題で新しい名前を記憶するのが難しい
 ←お友達の名前でなく、豚のブーちゃん、ポンちゃん等の覚えやすい名前で成功体験を積ませる
・「どうして?」の課題で答えを暗記してしまってワンパターンになる
 ←本人の実体験に沿ったものだとわかりやすい、ネタを前もって準備しておくことも大事

【講義】
会員の杉本美花さんより、「ABAに取り組む日々がわが子の人生をこう変えたー夢をつかんだ診断後9年目の報告」と題して御講義いただきました。

前半は、早期療育の頃のセラピーの様子や使っていた教材を見せていただきながら、杉本さんが実践されていた様々なセラピーの工夫を教えていただきました。学校ボランティアをされた経験等から就学に向けて準備しておくべきことも沢山教えていただき、大変参考になりました。

後半は就学後のお話で、順調だった息子さんの学校生活に大きな困難が降りかかったとのこと。杉本さんや息子さんのその時のお気持ちを思うと涙が止まりませんでした。ただ、杉本さんは息子さんの励ましもあり、そこで立ち止まらずに息子さんのためにできることを模索し続けたそうです。

今では息子さんは大きな舞台に立てるほどに才能を発揮されているとのこと。トップダウンを選ばなければならなくなっても、親としてできることは必ずあるというお話に大変勇気をいただきました。

大きな感動と沢山の学びをいただけるお話で、会員の皆様にはぜひ機会がありましたら杉本さんの講演をお聞きになることをお勧めします!

藤坂代表、杉本さん、本当にありがとうございました。

なお、次回の新潟定例会は11/5(日)を予定しております。皆様の参加をお待ちしております。

6/18東京定例会報告

6月18日(日)に東京定例会を開催しました。
会場は、川崎市生涯学習プラザ。

今回の定例会には39家族58名のご参加をいただきました。
始めに自己紹介。東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県から参加があり、初めて参加された方、ABAを始めたばかりの方が多い印象です。

続いて藤坂代表にご指導をいただく「個別指導」
1組目は3歳9か月の男の子。
ジャンケンの教え方について、親御さんはパーとグーは分かっているようだがその他になると分からない、という悩み。
代表のお話では、
パーとグーも本当に分っているか、わからない。
お母さんがパーを強調しているから選んでいる可能性もあるので、まずはどっちも平等に見せること、教材のカードも見やすいものを使い、わかっていないと感じたらすぐプロンプトして正解させること、などのアドバイスがありました。
あくまで間違えたら修正するのではなく、次にプロンプトして正解させることが大切とのことでした。

2組目は4歳9か月の男の子。
もらう、あげるという事の理解を進めたい。自分が主人公であげる、もらうは分かるが主人公が変わると分からなくなる、との相談。
代表のお話では、
主人公を変えるのはとても難しい、まして立場を逆にするのを理解させるのは酷です、とのお話。
まずは自分が主人公であげる、もらう、を徹底的にやる事が大事。
充分に身に付いたら第三者(アンパンマンとバイキンマンなど)でやる、わからない時はプロンプトすること、などのアドバイスがありました。

3組目は4歳5か月の男の子。
音声模倣が課題で、「あ」と「お」しか出せない、との課題。
代表からまずは動作模倣からのご指導があり、その後、無声音になることに注意しながら「う」の形を大事にするように、とのお話がありました。短い時間で「ふ」や「ば」なども出せるようになっていました!

ご指導の中で、「まずは強化子が大事。親が課題をこなすことに集中しないこと!欲張らず早めの強化子でモチベーションを維持しながらセラピーしてください」とのお話が印象的でした。

続いては「般化訓練」
4組×3家族で行いました。
まず、親が自分の子供にセラピーを行い、同じことを別の参加者がその子に行います。
さらに別の参加者が感じたことなどをフィードバックを行います。
子供は全く知らない人からセラピーを受けることで他人からの指示に従えるように、
親にとってもほかの人の子にセラピーをすることでスキルアップが図れます。

今回はモノや動物の絵を使って名前を当てる、色違いのコップやボールを使って識別する、などのセラピーを行いました。
ABAの先輩・後輩で貴重な情報交換の時間になりました。

続いて「集団プログラム」
今回は歌と踊りのあと、四方に分かれたボランティアさんにフルーツのカードを持っていてもらい、そのカードへタッチする遊びと
2チームに分かれて親子リレーを行いました。楽しそうに遊ぶ子供たちの笑顔に癒されました。

最後は藤坂代表からの講義。
今回のテーマは「音声模倣・言葉の引き出し方」
良く話しかけたらよい、とか、読み聞かせをしたらよいと言いますが、これらは「インプットセラピー」でインプットしてアウトプットが返ってくることを期待しているものですがこれではダメ。
反応を増やし、行動を引き出して強化する、これがABAです。

最初は発声すべてを強化します。
話したい、という気持ちと音声模倣が言葉を引き出します。
音声模倣は音声が出てこない時、動作と違ってプロンプトできないので難しい課題です。

音声模倣を始める前に、動作模倣・音声指示がそれぞれ12~20個ぐらいできているとよい。
親もセラピーをするのに慣れ、子供も強化子を取り上げられる事に慣れる必要がある。
そのために動作模倣・音声指示のレパートリーが必要。

まずはよく観察する。出やすい音を一日かけて観察。「あ」「ば」「や」等が出やすい。
「あ」「う」の母音だけでなく、子音が出ている子は発声を引き出しやすい。
短音でなくても連続音が出やすい場合もあるので「ばば」「わんわん」などの繰り返しの言葉もやってみる。
呼んでほしくて「まま」と言わせがちだが「まま」の発音はハードルが高い。

バブバブなど二音出ている子は発声の準備ができている。
「か行」「ら行」は発音が難しい。「か行」が一音でも出たらラッキー!!「ら行」は「ダ行」で代用可

50音表をつくり、できた音は○をしていく。「あいうおえお」順にやらない事。
ABAにノートは不可欠!記録はとても大事なのでその日何ができて何ができなかったかをハッキリさせておくこと。
必ず濁音も入れて。

まずはすべての発声を強化する。
次に大人の発声のあと、5秒以内に発声できたものだけ強化する。
さらの大人の発声と似た発声を強化する、というシェイピングの手法で音を引き出していく。
音の引き出しには半年ぐらいかかることもある。

模倣できる音の確認が出来たらできない音の引き出し。
目線は子供と同じ高さに。大人の口がよく見えるように。
違った音が返ってきても最初は全部強化。
口の形だけまねしたときは強化しない。口形模倣を先にやると発声を促すのが難しくなる。
正しい発声ができない音を深追いしない事。

文字カードを見せながら音声模倣させる方法はあまりおススメしません。
などなど、具体的で実践的な講義内容でした。

今回も3時間密度の濃い時間となりました。
次回は9月3日(日)開催の予定です。


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Author:つみき通信
NPO法人つみきの会は自閉症、広汎性発達障害という障害をもった子どもたちに、ABA早期家庭集中療育(ABAホームセラピー)を施す親とそれを支援する療育関係者の集まりです。
ABA療育に関心のある方なら、どなたでも参加頂けます。

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